☆耳のつまりとドライマウスがいっしょに治った話 シェーグレン症候群に効く鍼灸
杉沢(仮名)さんは50代の女性です。フルタイムで働かれています。1年前から右耳が詰まった感じが続いていると来院されました。耳鼻科の薬は飲んでいるが、症状が改善しないそうです。
肩こりもひどく、右ひじや右ひざも痛みます。杉沢さんはシェーグレン症候群のため6年前から舌も痛く、口も渇きます。味もちゃんと感じることができません。
治療開始して3ヶ月で耳が治ったのでアンケートをいただきました。右ひじや右ひざも治り、肩こりも以前ほどではなくなりました。
舌の痛みもなくなり、口の渇き等のドライマウスも楽になったので、喜んでいただけました。食べ物もおいしく感じるようになったとのことです。シェーグレン症候群が鍼灸でよくなるとは期待されていなかったようです。
残念ながらシェーグレン症候群は良くはなってもなかなか完治とはいきません。肩こりの治療も兼ねて、時々通院されています。
※シェーグレン症候群とは、自己免疫疾患の一種です。涙腺の涙分泌や唾液腺の唾液分泌がうまくいかなくなる病気です。40〜60歳の中年女性に好発し、男女比は1対14といわれています。
◆アンケートでは「非常によい効果があった。ほとんど完全になおり苦痛がない。」「治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は【1】である」との評価をいただき以下のコメントをいただきました。
◆コメント
初めてうかがったときは右耳がほとんどつまったような感じで聞き取りにくく困っていたが今はほぼ完治した。時々以前のようなつまり感を感じる事はあるがすぐに戻るので問題ありません。
お医者さんの薬だけで半年以上かかってもなかなか改善しなかったのが2.3ヶ月の治療をしていただいて改善したのでもっと早く通院させていただければよかったと思っております。ありがとうございました。
◆自筆アンケートは以下から
※治療効果には個人差があります。みなさんが同じように治るわけではありません。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。
☆5月の関西中医研のお知らせ 5月16日土曜18時〜21時
◆講師 和田 絹代会員
打鍼のやり方 小児の腹部打鍼のやり方、大人への打鍼のやり方など。
◆講師 早川 会員 「日本伝統鍼灸の歴史に学ぶ」
岡部素道先生や本間祥白先生が30代で経絡治療を創ったこと等々。また柳谷素霊の一本鍼を中心に、日本鍼灸の一本鍼を紹介します。柳谷素霊と言えば、一般的には古典派、「経絡治療」派の総帥であり、「古典に還れ」といった古典派の代表のように思われますが、実際は、『秘法一本鍼伝書』のように、日本全国の鍼灸の秘伝を収集して、追試した、日本鍼灸のエッセンスの固まりのような鍼灸師だったようです。
《場所》大阪市立総合生涯学習センター 第5研修室(大阪駅前第2ビル5F)
詳しくは以下の関西中医研HPをご覧下さい。
http://www001.upp.so-net.ne.jp/yuihari/top.htm