☆もともとパニック発作のある女性が低音障害型感音難聴になった
40代の女性が左耳の耳鳴りと音のひびくのがつらいと来院されました。約一か月前からで、耳鼻科で低音障害型感音難聴と診断されています。聴力は125Hz(ヘルツ) 250Hz 500Hzの低音部で40デシベルに下がっています。
一度 ステロイドを処方されて軽減したが、最近 再度 聴力低下が出てきたので、もう一度 ステロイドを出されたとのことでした。首もひどく凝ります。
もともとパニック発作もあり、心療内科では軽いうつ病と診断され薬も出ています。
当初はステロイドと鍼灸を併用しました。じつはリーゼという不安と緊張を和らげる薬もステロイド(プレドニン)といっしょに新たに処方されていました。普通でもソワソワして落ち着きがなくなる傾向のある女性が、ステロイドを飲むとよけいにソワソワしてしまうからです。
ステロイドと鍼灸の併用で、約1週間に3回治療して聴力は回復しました。その後はステロイドもリーゼも減らしながら鍼灸を続けました。ステロイドもリーゼも飲まないでも大丈夫という状態になったところで結(ゆい)鍼灸院を卒業されました。耳のひびきも昼間に仕事している時は気にならなくなっていました。約一か月で6回の治療でした。
じつはもう2週間ぐらい治療したいと考えていました。再発を心配していたのです。約1年後に女性の紹介で家族の方が来院され、再発のないことを確認しました。

