日頃 視覚障碍者の鍼灸師の方とご一緒する機会が少ないので驚かされることがありました。教員の方と講義の準備で立ち話していると、別の教員の方から「この先生、ほとんど視えていないのですよ」と一言。動きから晴眼者と思っていたからです。この先生は私の著書も読んでくださっていて、箱灸も自作されていました。実技の時に「先生の自作の箱灸を持ってきてください」とお願いすると、走りだされたのには本当に驚きました。
20代の時に中途失明し、視覚支援学校で鍼灸師の資格を取得。さらには教員免許をとりこの学校の教師になられたそうです。ほかの視覚障碍者の先生方もテキパキと動かれていました。学校の中を熟知されているのでしょう。
その後 北海道札幌視覚支援学校附属理療研修センター所長さんから礼状が届きました。丁寧な対応に頭が下がります。札幌から関西中医鍼灸研究会に複数の入会依頼のメールが来たところをみると、少しは講義を評価していただいたようです。
写真は講義の様子とホテルから見た札幌の中島公園とお土産に買った熊の最中、ピスタチオ入りです。


