2024年04月03日

子育て真っ只中の30代女性の耳管開放症の治り方 

30代前半の女性が 来院されました。6年ほど前から自分の声が時々 響くようになっていたが近頃は毎日のように耳が開き、左耳が響くようになったとのことです。目も回ります。
耳鼻科に行かず、直接 結(ゆい)に来院されました。夏の終わりのまだまだ暑いころでした。
二人のお子さんがいらっしゃいます。最初の妊娠 出産、子育てでお疲れになり耳が時々開くようになりました。2人目の出産が4年前で、さらにお疲れになったようです。下の子供さんも4歳になり、多忙ながらも「非常時」から「平時」になっている時期でした。「赤ちゃんは親がしっかり見てないと死ぬかもしれないから気が抜けないよね」と私はよく言います。まさに「非常時」です。
ほっと一息つける時期に不調になるのはよくあることです。酷暑とコロナ禍のストレスも影響しています。
乗り物酔いもひどく、PMS(月経前症候群)もひどいと自分で言われていましたが、私からみるとほぼ健康といえる範疇です。首肩がこるのも当たり前、これぐらいなら十分「こりにくい身体」にできると考えました。

一度の治療で4日間 耳が開かなくなりました。2度目は7日後に来院されたのですが、残り3日間も午前中だけ耳が開くという状態でした。
「午前中だけ耳が開く」または「午後から耳が開く」というのも少しだけ悪い耳管開放症によくみられる症状です。「1日中 開く」よりは軽症です。
約一か月 3回の治療で耳は開かなくなり、響かなくなりました。その後は2週間に1度治療しながら健康な状態を保ちました。症状がなくなったらすぐに治療を終わるというのはお勧めしていません。再発の可能性があるからです。一か月程度は続けた方がいいでしょう。

今回はその後 約2カ月4回 治療して卒業されました。コロナワクチン接種後の副反応を治したり、手先がしびれ頭がもわっとするという状態になったのを治したりしているうちに2カ月たちました。

治療後のアンケートでは、「非常によい効果があった。ほとんど完全になおり苦痛がない。」「総合的にいって治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は0である。」という回答と以下のコメントをいただきました。

気になっていた耳もよくなり目も回りにくくなりました。針の治療で治ると思っていなかったので本当に驚きでした。病院に行かなくてよかったです。今は毎日快適ですし、開いてしまってもすぐに治ります。とても感謝しています。ありがとうございました。以上 患者さんのコメント
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※耳鼻科に行かないことを当院は推奨していません。あくまで患者さんの選択です。