2024年03月06日

3月の関西中医鍼灸研究会のお知らせ

今回は私が世話人をしている 関西中医鍼灸研究会のお知らせです。専門誌 中医臨床に「針灸処方学」を連載中の渡邉 大祐先生を講師にお迎えします。
九州の患者さんから結(ゆい)の耳鼻のどの専門HPに問い合わせのあった時は、熊本の渡邉 大祐先生を紹介しています。日本中医薬学会の仲間です。

◆わたしの鍼灸‐妊活・不妊症‐講師 渡邉 大祐先生
2024/3/16(土) 19:00 〜 21:00 Zoomによるオンライン
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/0258dqeni1k31.html
上記のヤフーのパスマーケットから申し込めます。アーカイブ配信で5月12日まで視聴できます。関西中医鍼灸研究会のHPからでも申し込めます。

中国で中医学を学び、はり師きゅう師養成施設の教員を経て、鍼灸院を開業し艱難辛苦を経験しながらも8年目を迎えました。女性不妊症の治療を例に、私が日々行っている鍼灸臨床の特徴や具体的な内容をお話ししたいと思います。中医学を日本の鍼灸臨床で応用する一例として参考にしていただければ幸いです。(講師談)
[講義内容]
1 わたしの鍼灸の特徴
2 診察・施術の流れ
3 中医学理論に基づいた不妊治療の考え方
4 施術内容(体質改善、月経周期や不妊治療に応じた治療)とエビデンス
5 症例紹介
講師略歴
医学博士  鍼灸師・登録販売者
1996〜2002年 中国・内蒙古医科大学中医系 本科卒業
2005〜2009年 札幌青葉鍼灸専門学校 鍼灸学科、東京衛生学園専門学校 臨床教育専攻科卒業
2007〜2013年 中国・天津中医薬大学大学院 鍼灸推拿系 修士、博士課程卒業
(通算約11年間中国にて中医学を学ぶ)
2013〜2016年 沖縄統合医療学院 鍼灸学科専任教員・中医学研究室室長
2015〜2017年 筑波技術大学 保健科学部鍼灸学専攻 客員研究員
2015〜2018年 ISO/TC249 国際標準化委員会委員
2016年〜 熊本針灸小雀斎院長 
https://kosuzumesai.com/

現在
日本中医薬学会評議員 世界中医薬学会連合会実社会研究委員会常務理事
天津中医薬大学針灸標準化研究所客員研究員
つくば国際鍼灸研究所客員研究員
中医学研究小雀会代表 福岡県鍼灸マッサージ師会周産期鍼灸部会アドバイザー 専門誌 中医臨床に「針灸処方学」を連載中 
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posted by ゆい at 21:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2024年03月03日

聞こえているけど聞き取れない「聴覚情報処理障害」 APD(聴覚情報処理障害)とまではいかないが

難聴の治療をしていると、患者さんから「聴力検査の結果に変化はないけれど聞きやすくなった」と言われることが時々あります。聴力検査の結果もよくなり、聞きやすくなったという患者さんの方が多いのですが、「検査結果は同じだけれど聞きやすくなった」という患者さんもいるのです。
先日治療したある高齢の患者さんは「聴力も少し良くなった。何より聞きやすくなって助かる。高価で性能のいい補聴器はやめることにする。音は大きくなるのだが雑音も大きくなって聞きにくい。」とおっしゃいました。

音は空気の振動が耳の中の蝸牛というところで電気信号に変わり、聴神経を通じて脳に運ばれます。ただそれで言葉が理解できるわけではありません。日常の「聞く」は言葉を理解して初めて「聞く」となります。大脳皮質の様々な場所にある言語野(げんごや)が働いて「聞く」となります。聴覚野(ちょうかくや)だけでなく言語野も大切です。

☆いっしょに脳を活性化しています

私は中医学の伝統的なやり方で治療していますが、そのツボの使い方はうつ病等の治療と共通するものがあります。言語野を刺激しているのだと考えています。難聴の治療を本格的に始めたのは2005年からですが、それ以前から「うつ病」の患者さんを多数 治していました。私の難聴、耳鼻科疾患の治療は、「うつ病」「双極性障害」「パニック障害」等の治療経験をふまえたものです。患者さんには「耳の機能回復といっしょに脳を活性化しています」とお伝えしています。

※APD(聴覚情報処理障害)については以下をご覧ください。私の治している患者さんの中にはAPDとまではいかないけれど、一時的に近い状態になっている方もいるかもしれないと考えています。
NHKのラジオ  NHKジャーナル 放送日:2019/12/24
https://www.nhk.or.jp/radio/magazine/article/nhkjournal/78zXdJ_Qo.html

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