☆花粉症の鍼灸治療
花粉症の季節。花粉症には週に1回程度 鍼灸治療して あとは自宅で毎日 お灸をしてもらうようにしています。症状の強い方は週2回 治療することもあります。
お灸といっても痕のつかない痛くないマイルドなタイプ。うまくいくと、その季節が楽になるだけでなく、次の年の花粉症の発症がなくなるか、ほとんど気にならない程度に抑えられる場合もあります。
1ヶ月程度かけていったん症状をなくすことに成功したら、あとは症状が出るたびに治療していくというやり方も可能です。治療には段階があります。
お薬を飲んでいらっしゃる場合は
◆第1段階
治療して花粉症の症状がなくなるか、非常に軽くなる。薬は飲み続けている。
◆第2段階
薬をやめても、花粉症の症状が再発しない。
◆第3段階
鍼灸治療の間隔を1週間以上あけても、花粉症の症状が再発しない段階で、控えていた外出を積極的に行うよう指導することもあります。自宅でのお灸は続けてもらいます。
症状が出ないようになった身体で、外出してもらい、花粉に身体を慣れさせていきます。普通に暮らしてもらいます。第3段階では戸外はマスクを外すことが望ましいのですが、ここ3年はコロナでできませんでした。
以上のような具合になります。
第3段階までいって、しばらく花粉症の季節を過ごした人の中に、次の年の花粉症の再発がみられない人がいらっしゃいます。
どの程度で満足して治療を終了するかは患者さんの気持ちひとつです。話し合います。
第1段階でもう十分という方もいらっしゃいます。
薬を使っても、目はかゆいし、鼻炎症状が残る。なにより頭が重いし肩がこるという方が鍼灸治療して「目も鼻もすっきりしたし、頭も肩も楽になった。薬を飲んでいれば花粉症の症状は制御できるようになった。またつらくなったらお願いします」といって治療を終了なさる場合もあります。患者さんの選択を尊重します。
専門家向けには 専門誌「医道の日本」2009年11月号に論文 「花粉症 中医学的鍼灸からの多様な見方」を執筆しています。
☆花粉症については以下もご覧ください。
http://hari.yuisuita.com/category/1461803.html
