2022年08月27日

メニエール病の進行を止めて治す治療

40代の女性が聴力の低下と耳鳴りで来院されました。メニエール病の疑いがあると耳鼻科ではいわれています。8年前にも同じ「メニエール病の疑いがある」と来院された方です。
8年前は耳が響く、耳鳴りがする、低音が聞こえにくいという訴えでした。発症直後で10日間に4回の治療をして諸症状がなくなり、治療を終わっています。めまいが少ないので「疑い」とされているのでしょう。

今回も右耳が耳鳴するのはいっしょでしたが、加えて左耳に拍動性の耳鳴りがするという症状がありました。拍動性の耳鳴りは1回でなくなりましたが、首や肩が凝ったりするのが8年前とは違いました。
再発から時間がたっていたことと仕事の関係もあり月に2回の治療しかできなかったため ちょっと長引きました。治療後はよくなるのですが、10日ほど経過する中で症状がもどってくるのです。なんとか8か月で治りましたが、週1〜2回の治療ができたら2か月ほどで治癒に持ち込めたのではと考えています。
今回に限らず、つらい症状が鍼灸でいったん楽になったら再度つらくなりそうになる前か つらくなってすぐに治療して身体をいい状態に保つのが賢い治療の受け方です。しばらくいい状態が保てれば治癒です。
低音部125ヘルツ、250ヘルツの聴力も50〜40デシベルから20デシベルに改善し聞こえにくさもなくなりました。20デシベルあれば聴力異常なしです。
治療後にいただいたアンケートでは以下のコメントが書かれていました。

◆非常によい効果があった。ほとんど完全になおり苦痛がない。
総合的にいって治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は1である。
聴力の低下や耳鳴りがありましたが、根気よく治療をしていただき、ほぼ苦痛はありません。
鍼治療をした次の日は特によくなっていたことが多く 体も気持ちも楽になっていました。ありがとうございました。以上アンケート

医学書にはメニエール病はだんだんと聴力がおちていき、やがて聞こえなくなる可能性があると書かれていますが、鍼灸は進行をくいとめ、治す力があると私は思っています。
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2022年08月21日

人体実験からわかったこと、コロナ無症状感染者でも感染から5日間は他人にうつすことができます。

クーリエジャポン(講談社)がロサンゼルス・タイムズ(米国)の記事を紹介しています。2021年3月からイギリスで行われたコロナの「人体実験」の参加者を記事にしています。記事の見出しは以下です。

実際のところ、ボランティアによって数百万の命が救われる?
新型コロナウイルスにわざと感染する「人体実験」に参加してみたら

☆人体実験からわかったこと、コロナ無症状感染者でも感染から5日間は他人にうつすことができます。

実験では約3万7000人の志願者から健康で感染しても危険が非常に低いとみられる36人が選ばれています。

◆研究結果を藤井が勝手に要約します。

無症状感染者でも感染から5日間は他人にうつすことができるということが実証されました。つまり死亡率の高い老人ホームなどではスタッフは頻繁に検査をして入居者への感染を防ぐことが大切ということです。私も施術者として定期的に検査を続けています。結(ゆい)では患者さんがたとえ発熱していなくても、感染している可能性があると考え、各ベットに換気扇を設置し常に換気しながら感染を防御しています。無症状で感染している患者さんが たとえ来院されたとしても、感染を広げないようにしています。

以下は研究結果を伝える記事です。
・ 新型コロナウイルスは、実験室で測定可能な最低濃度であっても、2日以内に若く健康な被験者の半数以上に対して、その喉に感染の足がかりを築いた。
・鼻腔内のウイルス量は、ウイルス曝露後平均5日でピーク濃度に達した。
・被験者に新型コロナウイルス感染症の症状が出たかどうかにかかわらず、平均5日間は、他人に感染させることが可能だった。
・感染者のうち重症化した人はいなかったが、83%が味覚または嗅覚を喪失した。大半が、3ヵ月かけてゆっくりと回復した。肺に損傷を受けた被験者はゼロだった。

今回の研究成果によって、若年層がパンデミック拡大の有力な担い手であることが鮮明になった。この結果の分析をさらに進めれば、免疫システムがどのように感染に抵抗するのか、なぜ感染する人としない人がいるのかについて、洞察が得られるものと期待される。
以上 記事より。https://courrier.jp/news/archives/297931/

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posted by ゆい at 16:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2022年08月10日

コロナ関連情報、「かかったかなと思ったら」

結(ゆい)は今日からお休みしています。18日木曜まで夏休みをいただきます。予約の電話受付もお休みしています。ネット予約をご利用ください。よろしくお願いします。本日 定期的にやっているPCR検査を受けました。陰性でした。
今日は22年使っていた各べットの換気扇を全部 新品に交換しました。まだまだ使えそうでしたが予期せぬ故障に備えるためです。

神戸市はコロナの自宅療養で軽症の患者さんにはネット上から申し込んでもらい、抗原検査キットをただちに郵送するように切り替えたようです。

◆神戸市のHPでは以下のように告知しています。
8月4日から神戸市オンライン確認センターを新たに設置し、基礎疾患のない20歳代の軽症の方に抗原検査キットの送付、薬の配布を実施していますが、発熱外来、救急外来のひっ迫の現状を踏まえて、更に60歳未満(未就学児除く)の方に対象年齢を拡大します。
基礎疾患のない6歳〜59歳で症状のある方は、抗原検査キットの申込みを行っていただき、基本的に医療機関での受診を控えていただきたいと考えています。
https://www.city.kobe.lg.jp/a00685/kenko/health/infection/protection/online.html

兵庫県も同様のことを始めています。
https://web.pref.hyogo.lg.jp/kf16/corona/kithaihujisyuryouyou.html

◆大阪府は 予約制で若年軽症者無料検査センターを設置したとのことです。吹田市の人口は38万人ですが、若年軽症者無料検査センターは2か所です。便利な場所ではありません。感染して発熱して咳している患者さんが ここまでどうやっていくのでしょうか(無症状者は対象外です)
吹田市 佐竹台2−5−19−101 ちーぷ薬局 吹田店
吹田市 南吹田5−8−27−1階 南吹田第二PCR検査センター
https://www.pref.osaka.lg.jp/kansenshokikaku/kensataisei/jyakunen.html
薬局でも抗原検査キットを配布するとのことです。ただし協力薬局のみです。吹田市は31か所です。予約して発熱して咳している患者さんが取りに行くことになります。
https://www.pref.osaka.lg.jp/kansenshokikaku/kensataisei/kougen-keisyo.html

感染して発熱して咳している患者さんが 外に出て検査キットを取りに行ったりするのは安全といえるのでしょうか。神戸市や兵庫県のように自宅に届くのが まだましなような気がします。
私は全国民に あらかじめ抗原検査キットかPCR検査キットを配布しておく方がいいと考えています。発熱外来のパンク状態をみて、結(ゆい)のスタッフに配布しているPCR検査キットを1つから2つに増やしました。家族の誰かがかかった時につかってもらうためと本人用です。みなさま感染防御してお過ごしください。私はこもります。
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