2021年09月23日

コロナワクチンの副反応の治療やっています

ワクチン後の鍼灸治療はいつから始めるか。発熱等の副反応はたいてい2日で収まるので、「3日後」にしています。専門誌 中医臨床2021年9月号には、ワクチン接種直後に患者さんが来院して「副反応が出ないように治療して欲しい」と希望され、治療した例が紹介されていました。
私も2回目のワクチン接種直後に腕の痛みをとるために、左手の合谷(LI4)と陽池(TE4)に鍼をしました。すうっと痛みがひいていくのがわかりました。中医臨床の症例は合谷(LI4)と中渚(TE3)でした。TE4とTE3でわかるように陽池と中渚は同じ経絡上のごく近いツボです。37.9度まで私は発熱しましたが、鍼をしなければ もう少し熱が高かったかもしれません。今は若い人、中年の方のワクチン接種が進んでいます。たいていは若い人の方が副反応は強いので1回目から副反応が出た患者さんは、2回目直後に鍼を受けて副反応を減らすのもありでしょう。
※ツボは世界で使えるように国際標準化記号がつけられています。例えば足陽明胃経の足三里はST36。Sは胃の英語名Stomachからです。

接種部位の痛みだけでなく、左の胸が痛いという患者さん、胃が痛いという患者、なんだか倦怠感がという患者さん いろいろ治しています。たいてい1回で治ります。ワクチンの副反応は治しやすいという印象です。ただ日経メディカルの医師の記事などを読むと、もう少し治しにくいものもあるようです。

◆結(ゆい)のスタッフは全員 ワクチン接種済みです。

◆9月21日の私のPCR検査(自費)の結果が23日にメールで届きました。陰性でした。
大阪府、吹田市は介護施設職員にはPCR定期検査の費用を出しています。医療関係者、鍼灸師、柔整師、教師など人と接する職業の人にも是非 費用を出していただきたいものです。 定期検査は自分へのいましめとなります。行動が変わります。とにかく人の集まる所へは行かなくなりました。外食も約1年8カ月やめています。
患者さんには私のような厳格な感染防御は求めません。旅行に行かれた話もにこやかに聞きながら治療しています。選択は人それぞれです。

◆結(ゆい)鍼灸院は5台の換気扇で常時 換気しています。

◆新型コロナワクチンの副反応については厚労省の新型コロナワクチンQ&Aにコンパクトに まとめられています。
https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0002.html

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2021年09月22日

とにかく寝不足はやめた方がいい 耳鳴 難聴 耳詰まり 不眠に寝汗  秋に出てくる不調を防ぐには

結(ゆい)鍼灸院には5つの換気扇が患者さんのベット側にあります。フル稼働させると涼しい風が 患者さんの頭の方に吹き込みます。しっかり換気しながら治療しています。
今週の予約はいっぱいですが、来週金曜10月1日には少し空きがあります。10月4日からはしっかり空きがあります。ネット予約は前日にお知らせメールが届きますから お勧めです。

☆とにかく寝不足はやめた方がいい 耳鳴 難聴 耳詰まり 不眠に寝汗 
秋に出てくる不調を防ぐには 

9月になってから、寝つきがわるくなった、夜中に目が覚めるようになったという患者さんがちらほら来院されるようになりました。私が秋を実感するときです。
秋は収斂(しゅうれん)の季節です。五臓では「肺」と関係しています。呼吸器疾患は秋から冬にかけて増えますよね。
季節に伴う人間の生理的変化を、古代の中国人は理論化しました。人の身体は陰と陽のバランスの上に成り立っていますが、秋から冬にかけては 「陰」つまりは身体を落ち着かせる要素が不足しがちになります。陰がたくさん求められている秋だからこそ、陰の足りないためにおこる症状が出てくるのです。「陰」が足りなくなる つまり陰虚になると耳鳴や不眠、寝汗に苦しむようになります。気持ちもそわそわと落ち着かなくなります。不安感にかられることもあります。精神疾患の発症する季節的な第一のピークは春ですが、第二のピークは秋です。
ほかにはめまい、目や口やのどの乾燥、便秘、午後から夜にかけての熱がでてくるなどです。腰がだるくなる場合もあります。

陰虚にならない一番いい方法は適切な睡眠時間を確保することです。睡眠が「陰」を養ってくれます。寝不足にならないよう生活に気をつけてください。
眠りは陰の要素を養うものですから、睡眠時間を削った生活を続けていれば、陰虚(いんきょ)となり不眠をはじめとする諸症状に苦しむ場合もあります。眠らない生活を続けていると眠りにくくなるのです。十分な睡眠時間を確保されるよう気をつけてください。

私は患者さんの訴える症状と直接の関係は薄くても、秋には隠し味のように陰を補う作用のあるつぼを使い、患者さんの身体の陰陽のバランスをとっていきます。

☆陰を補う作用のある食べ物

陰を補う作用のある食べ物をいくつか紹介しておきます。
黒ゴマ、黒大豆、きくらげ、いか、牡蠣(かき)、貝柱、豚肉、かも肉などです。おいしく食べて、ぐっすり眠りましょう。

写真は箕面森町の住宅地と山の境目にいた野生の鹿です。北摂の山には鹿も猿もいます。
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2021年09月19日

10月の関西中医鍼灸研究会のお知らせ

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今回は専門家、鍼灸学生向けのお知らせです。私が世話人を務める関西中医鍼灸研究会の告知です。

◆2021年10月の関西中医研 10月16日土曜 午後7時〜9時
「中医学理論に基づくうつ病の針薬併用治療」
講師 渡邉 大祐先生

☆オンデマンド配信決定!

参加者は10月18日〜24日まで視聴できます。16日土曜夜に直接 視ることができない方も申し込みください。

☆アーカイブ配信決定! 10月9日〜24日

10月の関西中医研参加者は 急性低音障害型感音難聴(ALHL)と突発性難聴の鍼灸治療(4月の関西中医鍼灸研究会 講師 藤井正道、関西中医鍼灸研究会世話人)の動画もいっしょにみることができます。

中薬(湯液・漢方薬)と針灸は、現代中医学の二大療法と呼ばれています。中国の中医臨床の場では、主に口から摂取し、体の内から身体の失調を是正する中薬(内治法)と、体表面に刺激を与えることで身体の失調を是正する針灸(外治法)を組み合わせた治療が当たり前のように行われています。このような内治法と外治法・針灸と中薬の併用を「内外併治」や「針薬併用」と言います。
講義の前半では、針薬併用の考えかた・国内での運用方法についてお話しします。後半では、中医学理論に基づくうつ病の病因病機と鍼灸治療を主体とした針薬併用治療の代表例を説明する予定です。最後に、中国の「うつ病の針灸治療ガイドライン」を紹介します。
略歴
医学博士 鍼灸師・登録販売者
1996〜2002年 中国・内蒙古医科大学中医系 本科卒業
2005〜2009年 札幌青葉鍼灸専門学校 鍼灸学科、東京衛生学園専門学校 臨床教育専攻科卒業
2007〜2013年 中国・天津中医薬大学大学院 鍼灸推拿系 修士、博士課程卒業
(通算約11年間中国にて中医学を学ぶ)
2013〜2016年 沖縄統合医療学院 鍼灸学科専任教員・中医学研究室室長
2015〜2017年 筑波技術大学 保健科学部鍼灸学専攻 客員研究員
2015〜2018年 ISO/TC249 国際標準化委員会委員
2016年〜現在 小雀斎漢方針灸治療院・漢方薬店院長
日本中医薬学会評議員
世界中医薬学会連合会実社会研究委員会常務理事
天津中医薬大学針灸標準化研究所客員研究員
つくば国際鍼灸研究所客員研究員
中医学研究小雀会代表
専門誌 中医臨床に「針灸処方学」を連載中 
◆Zoomによるオンライン講座 ヤフーのパスマーケットからお申込みください。先着100名定員 スマホやタブレットの方は事前にZoomのアプリをダウンロードしてください。パスマーケットは以下です。
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/029381wkt1v11.html?fbclid=IwAR07Xvb9wii2u1k3KYNdH9WpPH1DcniSpd7g2Jv63QoJwuE0YmFV_PGPHfc

参加費一般会員2000円 学生会員1000円 
一般参加3000円 学生参加2000円
◆パスマーケットから関西中医鍼灸研究会に入会もできます。入会された場合はご住所をお知らせください。
◆パスマーケットは主催者から参加者にメールを送ることはできますが、参加者のメールアドレスはわからない仕組みになっています。関西中医鍼灸研究会の各種お知らせを希望される方は「情報希望」と書いてメールを送ってください。

以上 関西中医鍼灸研究会のお知らせでした。
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posted by ゆい at 15:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記