2021年08月17日

新型コロナ 第5波 いつまで続くか?

私が信頼している児玉龍彦教授(東大先端研)のユーチューブを久しぶりに見ることができました。8月7日付 デモクラシータイムズ
https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=V2TJYJTtdTI
気になったところを いくつか書いてみます。児玉龍彦教授の見解を私なりに簡単にしたもので、文責は私にあります。できればユーチューブをご覧ください。※は私の補足です。

◆新型コロナ 第5波 いつまで続くか?

これまでの感染数のグラフをみると大体 1.5カ月で上昇し同じくらい期間で低下しています。つまり約3か月。コロナウイルスは変異しやすいが、変異したウイルスは自壊、自滅もしやすい、現に当初 流行った武漢型はなくなっている。
落ち着いた時に、感染集積地で大規模PCR検査等の社会的検査をして感染の元を断つことが大切です。今は増える感染者を追跡して周辺を検査する時期です。

※児玉教授は明言していないが約3か月とすると10月中旬から下旬ごろにはいったん落ち着く可能性が大きい(9月12日で緊急事態宣言を終わるのは無理でしょうが)第5波はこれまでにない巨大な波で多くの感染者出ています。いつまで続く感染拡大かと落ち込みそうですが、ちょっとホッとするお話です。中国は武漢で感染が落ち着いた2020年5月から全市民PCR検査で約990万人を調べ、300人に陽性反応が出て隔離しています。全員が無症状でしたから、いわば感染の芽をつんでいます。
児玉教授は東京全体の全市民PCR検査を主張している訳ではありません。感染集積地、例えば新宿区での集中検査等です。
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◆mRNAワクチン(ファイザー、モデルナ)はウイルスが変異しても効く

ウイルスの感染を防ぐのが液性免疫、ウイルスを抗体がやっつけます。一方 細胞性免疫(リンパ球による免疫)はウイルスが体内で細胞に入って何倍にも増殖し放出されるのを防ぎます。つまり重症化を防ぐ。mRNAワクチンは両方の作用をもつが、特に細胞性免疫の力が強い。ウイルスが変異して、形が代わり抗体が効きにくくなっても、細胞性免疫でしっかり増殖を抑えて、重症化を防ぐことができる。
イスラエル保健省は7月に、ファイザー社のワクチンによる感染予防率は64%だったと当初より少ない数字を報告していますが、入院や重症化を予防する効果は93%と高い数字です。

◆治療法は この1年で進歩した、治療のための検査が大切

検査はPCR検査だけではありません。CTや血液検査などを最初にきちんとすると、治し方、患者さんに合う薬がわかるようになった。例えばステロイドなど。抗体カクテル療法も合う人と合わない人がいる。検査して治療することが大事。児玉教授の家族にも肝移植して免疫抑制剤を使っている高齢者がいて、コロナにかかってしまったが抗体カクテル療法で治った。難治の人でも助かるようになった。治療法はこの1年で進歩している。

※自宅放置の前に一晩 入院して抗体カクテル療法という話が一部の政治家から出たりしていますが、万能の治療法はありません。やはり最初にいろいろ検査して治療方針を決めるのが大事という当たり前に気づかせてくれるお話でした。それに抗体カクテルは20万本しか年内に調達できないという見通しです。1日当たりの陽性者が2万人です。すぐに無くなります。「自宅放置しても抗体カクテルがある」というのは慰めになりません。漢方薬も台湾や中国で効いているし、日本でも漢方のわかる医師が処方しています。こちらも積極的に使ってもらいたいものです。

posted by ゆい at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2021年08月16日

換気! 換気! 換気!

新型コロナ感染症、デルタ株の感染が拡大しています。東京も4〜5月の大阪並みの医療崩壊状態となってしまいました。

今 一番 気を付けるのは換気です。エアロゾル感染、ほとんど空気感染に近いことがおこります。とくにデルタ株は感染力が高い。米疾病対策センター(CDC)は、新型コロナウイルスでインド由来のデルタ株が「これまで知られた中で最も感染力の強いウイルスの一つ」との見解を示しています。デルタ株は季節性インフルエンザなどより感染力が大幅に強い。感染者1人が他の8〜9人程度に広める恐れがあり水痘(水ぼうそう)に匹敵するぐらいの感染力があるとの見方です。
保健所は「お互いにマスクをしていれば濃厚接触者とみなさない」としていますがデルタ株の感染力からすると冗談としか思えません。濃厚接触者の範囲を広げ、検査を拡大し感染者を早く見つけ、早期に保護 隔離しなければいつまでたっても感染はおさまりません。
早期に保護といえばお隣の和歌山県は「陽性者は全員 入院」の方針を堅持しています。和歌山県は国の基準よりも広く感染者周辺を検査し追跡し、感染を抑え込んでいます。
https://www.agara.co.jp/article/140644

東京でも大阪でもデパート地下の食品売り場でクラスターが 発生しています。「原因不明」とされていますが、エアロゾル感染、空気感染と考えるのが自然です。天井が低く 人が密になりやすく、地下のために換気が悪いからです。「客も従業員もマスクをしていたから客への感染はない」というのが阪神デパートのクラスターへの保健所の見解です。これでは客の感染者を保護できません。マスクの隙間からもウイルスは入ってきます。
手洗いも大切ですが、いつもマスクをしているので汚染された手で口や鼻を触る機会はあまりないでしょう。不用意に目をこすらないためには眼鏡がお勧めです。ゴーグルは仰々しいですが、伊達メガネはおしゃれにかけられます。

換気の悪い所には行かないようにご注意ください。大阪は地下街が多いですが、換気が心配です。電車は空いた時間帯に乗り、窓は自分で開けています。外食も昨年2月以来やめています。
結(ゆい)鍼灸院は1つのベットに1台の換気扇で常時換気に努めています。常時換気でもなんとか室内気温は27〜28度を保っています。暑がる患者さんには冷パックで頭や背中を冷やしながら治療を続けています。みなさん5分程度で落ち着かれます。お盆明けは身体が暑さに慣れてくるので 暑がる人はいなくなるでしょう。

☆夏休み中です
8月18日水曜まで休ませていただきます。
電話予約も16日月曜までお休みします。ネット予約をご利用ください。
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posted by ゆい at 16:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2021年08月06日

夏休みのお知らせ&コロナ対策 私の場合は

政府はコロナでもすぐに入院はさせない、宿泊施設にも簡単には入れないと言い出しています。自衛しかないとは なんとも悲しい話ですが、私は自分と家族用には葛根湯(かっこんとう) を準備しています。 2020年02月26日のブログでも紹介しました。
http://yuisuita.sblo.jp/article/187204168.html
夏はお腹をこわすことも多い季節ですが コロナでも下痢することもあります。
発熱が少なくだるさや疲労感が強く、時にはお腹が張ったり、下痢 便秘の症状がみられる場合は藿香生気散(かっこうしょうきさん) を準備しています。
おへそをカイロや暖かいタオルで温めるのもおすすめです。藿香生気散(かっこうしょうきさん) もいいですが お臍に箱灸や塩灸するのがよく効きます。
漢方薬は慢性の病気のものだけではありません。漢方薬や鍼灸は昔から感染症と戦い続けています。

☆夏休みのお知らせ

8月8日日曜〜18日水曜まで休ませていただきます。
電話予約も8月8日日曜〜16日月曜までお休みします。
ネット予約をご利用ください。
写真はデルタ株の危険性を示したものです。お気を付けください。
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posted by ゆい at 07:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記