2021年05月30日

近くに陽性者が出たら民間PCR検査センターへの流れができています

久しぶりに晴れが続いています。緊急事態宣言の続く中、せめてもの救いです。患者さんは 長引く自粛生活にストレスがたまっていらっしゃいます。在宅勤務は出社するより、首や肩がこる方が多いようです。失職して慣れない別の仕事につき、身体をこわされる患者さんもいらっしゃいました。
今 オリンピックを開催することには、皆さん反対されています。私も もちろん反対です。国民の命も十分に守れていないのに、8万人もの大会関係者を外国から受け入れる余裕はありません。

☆近くに陽性者が出たら民間PCR検査センターへの流れができています

大阪の保健所のPCR検査の検査範囲は驚くほど狭いので、近くに陽性者が出たら民間PCR検査センターへ駆け込んだという話を知人や患者さんから聞くことが増えてきました。
「マスクをつけていたら濃厚接触者とみなされない」「陽性者と1日 いっしょにいたのに検査は不要といわれた」という方々が民間PCR検査センターを利用されています。会社もクラスターを出しては業務が立ちいかなくなるので、陽性者のまわりの人はみんな民間PCR検査を受けたり、業者を頼んで消毒したりしています。保健所に電話がつながらない、陽性者が出ても 数日たってやっと連絡が来たという話も聞きます。保健所を当てにせずみなさん自発的に対応されています。
最初の緊急事態宣言が2020年4月7日出されてから約1年2カ月たちました。島津製作所などの民間企業は優秀な全自動PCR検査機械を開発しています。民間PCR検査センターの検査能力は2020年12月で2.35万件から2021年2月に7.5万件へと飛躍的に拡大しています。

医療崩壊だけでなく公衆衛生、感染予防の保健行政が崩壊しています。大阪府の5月21日段階の経路不明者の割合は56.0%で全国3番目、入院率は25日段階で16.2%、北海道に続き低い方から2番目です。お隣の和歌山県の入院率は100%です。
「大阪で突出して多いCOVID-19 死亡者数、その要因は?」という日経メディカルの5/28付の記事でも「大阪は、4月以降、自宅療養者が3万人となり、自宅待機中に亡くなる方が続出。市内では酸素飽和度(SpO2)が80%台の患者も多いが、入院できるのはその一部にとどまっているとされます。中略 一方、東京では感染者の4割程度が入院できており、必要な人に必要な医療が提供されていると考えられ、これが低い死亡率につながっているのではないかと思われます。」と書かれています。
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もちろん奮闘する保健所の方々に責任はありません。貧弱な体制を放置した大阪府に責任があります。知り合いの市議によると吹田市は他部署から応援職員を緊急配置し始めたようです。ちょっと遅いですがやらないよりはましです。また吹田市に関係する塩野義製薬、大幸薬品も社員を応援に派遣することになったようです。
吹田市民で「発熱等があり新型コロナウイルス感染が心配なとき」は以下に電話してください。ただ発熱はないけれど、身近に陽性者が出て感染が心配になる場合もあります。実際はこちらの方が多いでしょう。
https://www.city.suita.osaka.jp/home/soshiki/div-kenkoiryo/chiikihoken/_92306/saigaitokannsennsyou_copy/_106576.html

保健所やお医者さんで対応してくれればいいのですが、ダメな可能性も大きい。民間PCR検査センターの利用も手段のひとつと考えています。私は1週間に一度 PCR検査を豊泉家PCR検査センターで受けています。
https://covid.sf-housenka.org/

豊泉家PCR検査センターは 北大阪ほうせんか病院臨床検査科に検査を委託しています。新型コロナ感染症の病棟もある病院です。ここに検体を郵送しています。

☆中国と中医学の最新事情と新型コロナ感染症の予防と後遺症の鍼灸、漢方治療
専門家向けのお知らせです。6月の関西中医鍼灸研究会の案内です。

◆オンライン講座 中国と中医学の最新事情と新型コロナ感染症の予防と後遺症の鍼灸、漢方治療 
講師 邵 輝 中医師 6月19日土曜 午後7時〜8時30分 
関西中医鍼灸研究会のHPから事前申し込みをお願いします。関西中医鍼灸研究会のホームページは http://kansaihari.com
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2021年05月20日

中国と中医学の最新事情と新型コロナ感染症の予防と後遺症の鍼灸、漢方治療

結(ゆい)通信No.686と5月16日付ブログで新型コロナワクチンの副反応のお話を書いたら「発熱した時は、解熱剤を飲んでもいいのですか」という質問が来ました。鍼灸師は医師ではないので、お薬の指導はできませんが私自身は解熱剤を準備しておく予定です。漢方薬の銀杏散(ぎんきょうさん)です。一般的な解熱剤ではアセトアミノフェンを使ったカロナールが安全といわれています。5月16日付ブログは以下から。
http://yuisuita.sblo.jp/article/188675850.html

☆中国と中医学の最新事情と新型コロナ感染症の予防と後遺症の鍼灸、漢方治療

今回は専門家向けのお知らせです。6月の関西中医鍼灸研究会の案内です。

◆オンライン講座 中国と中医学の最新事情と新型コロナ感染症の予防と後遺症の鍼灸、漢方治療 
講師 邵 輝 中医師
6月19日土曜 午後7時〜8時30分 

元WHO評議員でファイザーの元社員、邵 輝先生が中医学と現代医学の視点から新型コロナ感染症の後遺症の鍼灸と漢方治療について話します。中国と中医学の最新事情についても話します。
じつは4〜5月は邵 輝先生は中国に滞在中です。北京、上海の中医薬大学で講義中です。
新型コロナ感染症のワクチンも中国で接種されています。なんとファイザーのワクチンを接種済みとのことです。ワクチンは自由に選べたそうです。
中国国民もワクチンは強制ではありません。コロナはほぼ制圧されている中、国民はワクチン接種に消極的とのことでした。中国政府は6月末までに人口の4割が接種することを目標としています。将来的には国民の7〜8割に接種する予定です。写真は邵 輝先生先生に送ってもらったものです。中国で推拿とお灸のお店です。奥にある青い掲示板は王 g 北京中医薬大学教授が提唱している体質九分類の表です。
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研究会参加は関西中医鍼灸研究会のHPから事前申し込みをお願いします。自動で入金方法のメー
ルを送ります。申し込んでもメール返信のない場合は ご自身のメールの設定を
確認してください。入金確認後に参加するためのZoomのURLを直前に送付します。
スマホやタブレットの方は事前にZoomのアプリをダウンロードしてください。

関西中医鍼灸研究会のホームページは http://kansaihari.com
参加費一般会員2000円 学生会員1000円 一般参加3000円 学生参加2000円
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2021年05月16日

2回目の接種 50代は約28% 60代は約17%が37、5度以上の発熱

結(ゆい)鍼灸院 院長の藤井正道です。なんだか梅雨になったかのようなお天気です。中国地方は梅雨入りしたそうです。
今回は新型コロナワクチンの副反応のお話です。厚労省の役人が兵庫県の県会議員の方々に5月11日に説明した内容です。知人の兵庫県会議員 丸尾牧氏のフェイスブックで知りました。丸尾氏の了解をいただいたのでここに掲載します。厚労省のHPでは見つけられませんでした。

☆2回目の接種 50代は約28% 60代は約17%が37、5度以上の発熱

医療従事者約2万人がワクチン接種した副反応の結果です。文字の資料はなく、フェイスブックに掲載されていた表の図から読み取っていますので数の誤差はご勘弁ください。
1回目の副反応は軽いです。2回目になると37.5℃以上の発熱が20代の約50%にみられています。年齢とともに下がり、50代は約28% 60代は約17% 70代は約9%です。
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全身倦怠感は1回目でも全体の約22%、2回目は約69%でした。20代の約76%、50代は約62% 60代は約45% 70代は約32%です。
若い人と女性の方が副反応は強く出ています。
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私はワクチンを接種します。私は毎日 多数の患者さんと接しています。私が感染源となる可能性を少しでも減らし、患者さんと家族と社会を守る。感染を拡大しないために、何をなすべきかを第一に考えワクチンをうちます。

鍼灸師は残念ながら医療従事者の枠に入れてもらっていないので、私は高齢者としてワクチン接種を申し込みました。6月12日土曜午後と7月3日午後に接種予定です。ワクチン接種後もPCR検査(自費)は続けますし、厳密な感染予防の生活も続けます。
ワクチンの副反応を警戒し、7月5日月曜〜7日水曜をお休みさせていただきます。

皆様は皆様の生活、他人との接触の頻度、ご自身の身体の状態、持病等を熟慮されてご判断ください。
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2021年05月13日

2回接種の有効性95%超、ファイザーの新型コロナウイルスワクチン

高齢者への新型コロナワクチン接種をめぐる混乱が続いています。鍼灸師は残念ながら医療従事者の枠に入れてもらっていないので、私は高齢者としてワクチン接種を申し込みました。6月12日土曜午後と7月3日午後に接種予定です。ワクチン接種後もPCR検査(自費)は続けますし、厳密な感染予防の生活も続けます。
ワクチンの副反応を警戒し、7月5日月曜〜7日水曜をお休みさせていただきます。

☆2回接種の有効性95%超、ファイザーの新型コロナウイルスワクチン

私が接種予定のファイザーの新型コロナウイルスワクチンが素晴らしい感染抑制の働きをしています。ランセット(The Lancet)で発表されています。ランセットは、週刊で刊行される査読制の権威ある医学雑誌です
国民の58.6%の接種が終わっているイスラエルで653万8,911人を調査したところ、入院では97.2%、重症化による入院では97.5%、死亡では96.7%の抑制効果が認められたという研究が発表されています。
https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(21)00947-8/fulltext
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2回接種の有効性は高齢者でも若年者と同様に認められ、85歳以上では感染予防効果が94.1%、入院抑制効果は96.9%、死亡抑制効果は97%でした。なお、16〜44歳では死亡を100%抑制したとされています。イスラエルのウイルスはほとんどイギリス変異株です。

残念ながら5月8日時点で、接種率はイスラエル58.6%、米国は32.6%、英国は24%ですが日本は1%弱です。
でもワクチンがなくても感染を抑制するやり方はたくさんあります。新型コロナ感染症を抑制する基本原則は、濃厚接触者を広く検査し、感染者を早期に発見し早期に保護、隔離することです。大阪のように感染がわかっても入院率1割で自宅に放置されていては家庭内感染がどんどん広がっていきます。広く検査し入院率100%の和歌山県はなんとか持ちこたえています。
直近1週間の10万あたりの新規感染者数は大阪府67.62人 和歌山県14.16人です。和歌山同様 広く検査していた鳥取県は5.04人です。

2021年05月05日

2週間に一度だったPCR検査を1週間に一度にして患者さんと家族を自衛

大阪は医療崩壊しました。
私はこれまで2週間に一度だったPCR検査を1週間に一度にして患者さんと家族を自衛しています。絶対にクラスターはおこしません。

どんな知事を選ぶかで、県民 府民の生死が分かれます。5月3日付 日経新聞に「関西圏、入院率低く 自宅療養者増 医療体制厳しく」という記事が載りました。
広く検査し、しっかり患者の追跡をして早期に保護、隔離をしている和歌山県はなんと入院率100%です。感染がわかると無症状でも即 入院です。検査を増やすと医療崩壊するという妄言が嘘であることは大阪と和歌山を比較するとはっきりわかります。和歌山の人口10万人あたりの療養者は34.1人です。一方 大阪府は入院率10.5% 人口10万人あたりの療養者は200.8人です。
和歌山県民は感染したらみんな入院できるので全体の病床使用率は8割弱と高めですか、重症者用の病床使用率は12.5%で余裕があります。
入院率は全療養者のうち病院で治療を受けている人の割合です。値が低いほど、治療が必要な人が入院できていないことを指します。大阪府の10.5%は全国最低です。

以下 日経記事の抜粋
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主な感染拡大地域では、入院率が下がると死者数が増える傾向が見られた。入院率が20日時点から1.5ポイント低下した大阪府では1週間の新規死者数が150人を超え、前の週から2倍以上に拡大した。
大阪府では自宅療養者が1万人を超え、容体が急変した際にすぐ治療や酸素吸入ができないことが影響しているとみられる。救急搬送時に入院先がなかなか見つからない「たらい回し」も少なくないという。
コロナ感染者で本来は入院が必要な人に病床を確保できないなど医療の逼迫が深刻化した場合、死亡率にも影響を与える可能性がある。2020年春ごろまでの流行初期に欧州では医療体制が充実していたドイツで感染者の死亡率は5%に満たなかった一方、感染者の急増に医療体制の準備が間に合わなかったイタリアやスペインでは軒並み10%を上回った。
以上 記事より


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