2020年05月28日

感染していない人同士の接触をさける政策ではなく感染した人と感染していない人の接触をさける政策を

児玉龍彦先生(東大先端研がん代謝PT)のお話は 納得がいきます。下記のユーチューブ動画は 児玉先生がしゃべっていて経済学者の金子先生(立教大特任教授)が少し質問するという構図です。

児玉先生は台湾、中国、韓国のモデルを「大規模検査、隔離、GPS追跡」という東アジア型と名付け、日本も見習うべきと主張しています。「日本は非常に古い対策モデルから抜け出せていない」という批判もされています。

新型コロナ対策「検査、隔離、GPS追跡」の東アジア型を 日経ビジネス 2020/04/17
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00002/041701182/

今回の動画で驚いたのは図にあるように今回の新型コロナはIgM抗体の反応が遅く弱いという事実です。新型コロナウイルスはたぶんワクチンがつくりにくいだろう、できるとしても重症化を抑えるワクチンになるだろう、でもワクチン開発に時間がかかっても、抗ウイルス剤でなんとかなる、エイズも抑え込めているということも言われています。
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何より共感したのは「感染していない人同士の接触をさける政策ではなく感染した人と感染していない人の接触をさける政策を」「接触が不可避なところ(病院、介護施設、ライフライン)の感染防止策を」というところです。大規模自粛はそうそう続けられません。大規模検査で感染者をあぶりだし、隔離 治療していくことが経済と感染防止を両立させる道でしょう。
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各大学が政府とは関係なく大規模に高水準の検査をできる精密機械を入れつつあります。写真も一日に500人の精密な抗体検査ができる東大の機械です。「民間のお金で精密検査機器が大学に入りつつある。若い人(研究者)ががんばっているのが希望だ」と児玉先生。専門家のみなさんは もう一度 抗原抗体の関係や免疫について頭の整理をするにも最適な動画です。
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コロナと闘う戦略図〜抗体検査で見えたこと 日本人には類似の「免疫」?【新型コロナと闘う 児玉龍彦×金子勝】20200516

https://www.youtube.com/watch?v=8crwEQN_DbA

2020年05月24日

突然の耳鳴り、眠れない!

結(ゆい)鍼灸院院長の藤井です。今回は緊急事態宣言の自宅待機が生み出した耳鳴りのお話です。結(ゆい)は非常事態宣言を受け休業し5月7日から治療を再開しています。7日以降の新規の患者さんの治療も始め、すでに治った人もいらっしゃいます。今回も7日以降に来院された患者さんのお話です。20代の元気な青年が突然の耳鳴りに苦しめられました。

☆突然の耳鳴り、眠れない!

5月初旬の夜、突然 左耳がピーッと鳴り始めました。なかなか眠れません。翌朝になるとさらに音が大きくなりました。翌々日に近くの耳鼻科に行き、聴力検査を受けましたが聴力は問題ありませんでした。ステロイド薬を飲みましたが全然よくなりません。眠れないし、考えが混乱し日常生活の動作にも支障をきたすようになりました。一人暮らしができなくなり、親もとに戻りました。近くの耳鼻科から大学病院を紹介され、いろいろ検査を受けましたが特に異常は発見できません。近くの耳鼻科の医師は「なんだろう、これは」と首をひねられていたそうです。キーンという耐え難い耳鳴りは一向に収まりません。安定剤も効きません。
発症1週間で結(ゆい)に来院されました。「ベットに横になっているのが落ち着かないんじゃないですか」と聞くと「はい、なんだかじっとしているのが嫌です」とのお答え、刺絡(しらく)という治療をしてから鍼をしました。気持ちは少し落ち着かれたようで、静かにベットに横になられていました。
1回目の治療で激しい高音の耳鳴りが収まりましたが、なんだか身体がだるくてしんどいとのこと。「異常な興奮が収まったからだるいんですよ、何日もろくに寝てなくて元気な方がおかしい、もっと眠れるようになれば治りますよ」とお答えしました。
2回めの治療の後は 眠れるようになり耳鳴りもほとんどなくなりました。普通に仕事にも行けました。アンケートは3回目の治療の時に書いていただきました。

◆コメント(アンケート回答)

「よい効果があった。少し苦痛はあるがずいぶん楽になった」「治療前の苦痛を10とすれば2である」との回答で以下のコメントをいただきました。

耳鳴りが気になりだした時と比べれば今はだいぶ落ち着き、寝れなかったのが眠れるようになってきました。まだ気になるところもあり、普段通りとまではいきませんが、先生の優しさと治療のおかげで治っているなという実感があります。ありがとうございます。以上
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◆考察

青年は肉体労働者です。病気らしい病気は今までしたことがありません。新型コロナ感染症の緊急事態宣言のために職場が閉鎖され、20日間ほど自宅から一歩も出ない生活を続けていました。身体の陰陽のバランスが崩れ、過剰な熱が頭に上がり、不眠 耳鳴り イライラ 考えがまとまらないといった状態になったのです。中医学的には陰虚陽亢(いんきょようこう)といいます。陽実(ようじつ)という要素も少しあります。身体はほてり、足は冷えていました。
オーバーヒートしたようなものです。身体を使って仕事を続けていたら、たぶん耳鳴りも不眠もなかったでしょう。過剰な熱(発熱とは違います)をとり、身体と精神を鎮静化させる補陰(ほいん)のツボをとって治しました。症状は激しいですが、身体のバランスを調整すれば治るので鍼灸にとっては簡単です。
3回目の治療の後は普通に仕事ができています。ただ夜になると軽い耳鳴りが出て、以前のようにぐっすりとは眠れません。もう少しの治療が必要なようです。

※個人情報保護のため話の設定を少しだけ変えている場合があります。

2020年05月20日

4回で治った急性低音障害型感音難聴(ALHL)

今回は緊急事態宣言の後 5月7日に開院してから治療した患者さんのお話です。新型コロナ感染症が流行する時代、鍼灸院のかかり方も変わってくるかもしれません。鍼灸で人と人が接することは感染の危険を伴います(当院はそこまでやらなくてもといわれる水準の対策をとってはいますが) 私はHPのトップに次の言葉を掲げています。「あなたは治療に何を期待しますか?癒しですか?気持ちのいいことですか?きちんと治ることですか?結は何よりもきちんと治すことを心がけています。少ない通院日数で、早く治したいなら当院をお選びください。」以上
「通っているとなんだか調子がいい」という治療も価値がありますが、明確な症状を的確に治していく治療、ちゃんと卒業できる治療こそがポストコロナの時代に いよいよ求められます。少ない回数で治る、接触回数を減らして的確に治る治療です。結(ゆい)がコロナ以前から、目指していた方向です。
※治らない難病で緩和やQOL(生活の質)の向上を目的とする治療もあります。

☆4回で治った急性低音障害型感音難聴(ALHL)

急性低音障害型感音難聴(ALHL)と診断されていた40代の女性が来院されました。明確な症状を的確に治していく治療の一例です。
4月初め 夜に気持ち悪くなりました。翌朝から右の耳鳴りが始まり、耳鼻科に行くと急性低音障害型感音難聴(ALHL)と診断されました。聴力検査で低音の聴力が落ちていました。実際 聞き取りにくいそうです。いつもよりも首もこるようになっています。薬を飲んでも一向に変化がないので結(ゆい)にいらっしゃいました。
2回治療したところ 聞き取りにくさはなくなりました。 耳鳴りは 夜 眠る時に少し気になるくらいと改善しました。首のコリは治りました。3回目の治療の後にアンケートをいただき4回目で卒業していただきました。

◆コメント(アンケート回答)

「非常によい結果があった。ほとんど完全に治り苦痛はない」というアンケート回答をいただきました。コメントは以下の通りです。

4月はじめに耳鳴りが発生して1カ月ほどいろんな所へ行って治療に時間をかけていましたが もうひとつ効果がなくあきらめていました。
でも当院で初めて治療していただいた夜からはっきり効果を実感できてとても助かりました。ありがとうございます。
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◆考察
急性低音障害型感音難聴(ALHL)は、突発的に耳がつまり、耳鳴り、難聴になります。めまいはありません。ぐるぐるは回らないけれど、ふわふわするといった方はいらっしゃいます。
内耳にリンパ液がたまりすぎるメニエール病(内リンパ水腫)の初期症状の可能性も高いといわれています。いずれにせよ鍼灸でよく治ります。治ればメニエール病にはなりません。
中医学では右耳周囲の経絡(けいらく)、気の流れがうまく流れなくなったためにおこった難聴と考え治療します。首コリも同じ気の流れの不調からです。春は耳周囲の経絡(けいらく)、気の流れの不調がおこりやすくなります。じつは今回の患者さんは人と密接に接するお仕事です。新型コロナ感染症のストレスもおおいに影響したのでしょう。

2020年05月14日

家庭内隔離のやり方

結(ゆい)鍼灸院院長の藤井です。結(ゆい)は5月7日から治療を再開しています。当初は19日火曜でいったん閉めるつもりでしたが、そのまま開けることにしました。大阪の感染者が比較的 少ないのと、何より おつらい患者さんの治療を中断できないと考えたからです。7日以降の新規の患者さんの治療も始めています。21日木曜は臨時休診させていただきます。

☆家庭内隔離のやり方

5月7日から私は家庭内隔離を再開しました。もちろん新型コロナ感染症に感染したわけではありません。外で患者さんに接する私は、感染している可能性があると考えて家族と暮らすようにしています。
「自分はテレワークをしているのだが、夫が普通に外回りの仕事をしている」「仕事で京都に通勤しているが、年老いた両親と同居している」といった声をよく聞きます。どのように暮らすか。あくまで私のやり方ですが、参考になさってください。2月頃から家庭内隔離はやっています。

◆すいている電車に乗る

時差出勤を私もスタッフもしています。そのためできるだけ10時からのご予約をお願いしています。ただつまっているときは9時半からもとっています。予約人数を絞っているため予約がつまりやすいのです。治療室に入る患者さんの数を減らしています。

◆服を洗濯しやすいものにする

通勤の服をひんぱんに洗濯しやすいものにしました。結(ゆい)の南側ベランダはすごく日当たりがいいので、通勤の服もバックも日に当てて日光消毒しています。ウイルスには有効です。
※南側に建っていたマンションの販売所が4月になくなり、以前のようにコインパーキングになりました。日当たりと風通しが一段とよくなりました。

◆服は部屋に持ち込まない

通勤着は玄関にかけています。クローゼットに入れるのは洗濯の後です。靴底もアルコールで消毒しています。自宅ドアノブに触れる前に携帯用アルコールスプレーで手を消毒します。

◆食事前には頭と手と顔を洗う

手と顔に加え、短髪の私は頭も洗います。結(ゆい)で着ているユニフォームは昼食前には着替えています。自宅でもペーパータオルを使っています。ペーパータオルは結(ゆい)と同じように足で開けるタイプの蓋つきのゴミ箱に捨てています。使用済みマスクはビニール袋に密閉して捨てます。マスクは汚染物と考えてください。マスクの表には触らないでください。
バリカンを買って、妻に散髪してもらうようになりました。緊急事態宣言以来 すでに3回 散髪しました。妻の腕も毎回 上がっています。自宅に戻った時はすぐに入浴し、全身を洗います。
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買ったバリカンです。強力モーターでさくさく刈れます。アメリカ製です。

◆寝室は別にする、食事も

以前 息子が使っていた部屋が今は仮に、私の部屋になっています。休日も大半はそこで過ごします。リビングに行くときはマスクをします。食事も家族とは別ですがスカイプ等を使い、顔をみて話しながら食べています。結構 新鮮です。
テレビのニュースもパソコンで見るようになりました。
非常事態宣言から しばらくして紙の新聞をやめました。朝日と日経をとっているのですが、両方とも電子版をパソコンでみています。リビングで漫然とテレビをみることがなくなったので本を読んだり、文章を書いたりすることが増えました。できなくなったことを悲しむのではなく、新たな変化を楽しんでいます。
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自宅のPCの前に置いた食事用のトレイです。

2020年05月13日

Zoomで直接交流 武漢で治療にあたった中医師と

結(ゆい)鍼灸院は7日から治療を再開しています。今号は専門家向けです。一般の方には漢方薬や鍼灸は慢性病のものと思われがちですが、じつは違います。伝染病の中で鍛えられてきているのです。

☆Zoomで直接交流 武漢で治療にあたった中医師と

関西中医鍼灸研究会 世話人の藤井正道です。私が評議員を務めている日本中医学会は武漢で新型コロナウイルス感染症の治療にあたった中医師(主に漢方薬)とZoomで直接 交流し、勉強しています。その交流会の記録が2つ、日本中医学会のHPに掲載されています。会員以外の方も見ることができるので、どうぞご覧ください。
https://jtcma.org/news/2914

◆王三虎先生 Live 交流会の記録より
※は私の注釈です。

中国には様々な名医が生まれたが、その中でも最も有名なのは張仲景。それは張仲景
が伝染病と闘った医家の代表だからである。東漢(後漢)の終わりに張仲景は伝染病
と闘った。伝染病の治療をメインにまとめた『傷寒論』はいまだに大きな影響をもた
らしている。大きな伝染病の予防の中で、中医学は欠かせない。

なぜ新型コロナウイルス患者の中にサイトカインストームを起こす人がいるのか?個
人的にはこれは風邪(ふうじゃ)によるものではないかと考えている。風邪に毒が合わさると、とても質の悪いウイルスとなる。中略風邪がもっとも重要な存在である。麻黄・紫蘇葉・葛根の祛風散寒の薬を用いることが大変重要である。

清肺排毒湯が素晴らしいのは、寒と熱のどちらにも対応しているからである。今回の
コロナウイルスの特徴は、風邪に寒邪・熱邪・湿邪が加わっている点である。
※清肺排毒湯は新型コロナ感染症のために中国て゛新たに処方された漢方薬です。

「どんな証・体質の人が新型コロナウイルスに罹りやすいか?」
基本的には正気不足である。
それから、痰飲・湿邪の人も罹りやすいと考える。中国の生活習慣で水分を摂りすぎる、
果物を食べすぎる、場合によっては水分を多く摂ると健康になるということも流行ってい
る、無理やり点滴するといったこともやる人もいる。そのようなことで体の中に痰湿をた
めてしまっている人は、今回のコロナウイルスに罹りやすいのではないかと思う。
※痰飲・湿邪の人とは、いくつかの意味がありますが、肥満もそのひとつです。いずれにせよ食べ過ぎ 飲みすぎは今回の新型コロナ感染症では特によくありません。

◆劉清泉先生 Live 交流会の記録より

軽症の場合は難しくない。7〜10 日程度で悪化して重症化するか、回復していくかが分
かれる。武漢では軽症者は仮設病院で治療した。しっかりと隔離して治療。
軽症・普通型を重症化させないのが中医学を使うポイント。
15%くらいが重症化する。この場合 3〜5 日間で発病する。軽症⇒重症化する場合、7
〜10 日くらいのタイミングで悪化する。なぜ 7 日くらいかかるのかというと、「湿」が
あるからである。※湿邪はしつこいとイメージされています。
中医学的な視点では、舌診を重視する。舌色は暗・紫・紅・絳となる。舌体は胖大、舌
苔は厚膩苔が多い。重症化した時のポイントとなる。

参加者の質問「米国やイタリアなどと比べ、中国で死亡者が少ないのはなぜか?」
実際に死亡者は少ない。何よりも早期治療と早期隔離が良かったのだと考える。そして重症者と軽症者を分けて隔離して、積極的に治療を行うことが良かったのだろうと考える。武漢では最初西洋医学を中心に治療をしていたが、そのうち中西医結合(※漢方薬などを併用すること)となった。さらには自分の患者については中医学メイン(※漢方薬メイン)で積極的に治療した。それによって軽症・普通型の患者が重症に移行する数が減った。それによって重症患者への治療に集中できるようにもなった。重症患者に対しても中西医結合で総合的な治療ができたので、死亡数を減らすことができた。
以上
日本の感染症専門家といわれる人々はZoom等で中国、台湾、韓国 新型コロナ感染症の収束に成功した国の人々と直接交流しているのでしょうか。たぶん やっていないのでしょうね。成功に謙虚に学ぶのが出発点です。
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2020年05月08日

小児が重症化する可能性は低いです 新型コロナウイルス感染症

昨日は 4歳の子供さんを連れた女性がいらっしゃいました。治療は女性にして、子供さんは横で 待ってもらいます。
子供さんが保育園で新型コロナ感染症にかかることを心配されていて、自分の仕事が休みの時は、自宅でみていらっしゃるようです。
「ご心配はわかりますけれど、子供さんはかかることはあっても亡くなること、重症化する可能性は非常に低いです」と申し上げると、意外そうな顔をされていました。
4月 山梨大学付属病院で0歳児の女児が心肺停止の状態で運ばれてPCR検査で陽性になったという報道がありましたが、そのニュースが影響しているのでしょう。女児はその後 心肺停止から生還し、PCR検査も陰性になっています。0歳児、乳児の危険性は一部 指摘されていますが、小児は成人に比べ重症化しにくいといわれています。
 日経新聞に掲載されている5月1日現在の年代別の表です。日本では30代で2人 亡くなられていますが 20代を含む若い人に死者はいません。
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※個人情報保護のため少しだけお話の設定を変えている場合があります。

こんな格好で治療しています。ユニフォームは半日で着替えています。私は短髪なので昼も夜も頭も顔も洗って食事をとるようにしています。
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2020年05月07日

耳管狭窄症、滲出性中耳炎が治りました

耳管狭窄症は 鼻炎や副鼻腔炎などで耳管の咽頭口が腫れ、耳管の通らなくなった状態とです。中耳粘膜が空気を吸収し、中耳が陰圧になり耳の閉そく感がでてきます。耳のつまりや軽い聴力低下があり、嚥下(えんげ) つばを飲み込んだり、耳抜きなどで一時的に改善します。だだ、ひどくなってくると嚥下しても耳管が開かなくなります。高齢者の場合は耳管軟骨が固くなることが関係しているともいわれています。
ひどくなると中耳に浸出液がたまり滲出性中耳炎になります。浸出液をだすために鼓膜を切開する治療が行われます。難治性のものも多いといわれています。

今回は70代の男性の耳管狭窄症、滲出性中耳炎の治療のお話です。鼓膜も3回 切開されていました。治療経過と結果は、男性が詳細にコメントしてくださいました。

◆コメント

2019年2月に鼻づまり治療に市中の耳鼻科を訪ね、3月に耳鳴り、難聴となるが「治らない」と言われた。4月〜9月まで別の耳鼻科に行くと全く変化なく悪化するばかり。10月初め脳神経外科でMRIをとる。そこで滲出性中耳炎と判明、改めて別の医院を訪ねたがそこでも「治らない」と言われたので当院を訪ねてみました。2020年1月より約10回の治療をしていただき2020年3月に耳鼻科にて滲出性中耳炎は治っているとの診断をいただきました。鼓膜切開後チューブを入れて放置する手術を受けることもなく治していただき感謝しております。
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◆考察

総合的にいって治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は2であるとの回答をいただきました。2020年3月に治療を終了しています。鍼灸治療がうまくいかなければ、全身麻酔の上 鼓膜切開後チューブを入れる手術を予定されていましたが回避できました。趣味の尺八(しゃくはち)を一生懸命 練習されていて首コリ肩こりもひどく、時に腰痛が出ることもありましたが、それらもなくなりました。耳鳴りもなくなりました。

※個人情報保護のため少しだけお話の設定を変えている場合があります。みなさんがこの方のように早く治るわけではありません。個人差があります。

2020年05月06日

韓国は新型コロナ感染症を都市封鎖なしに収束させていた

韓国は新型コロナ感染症を都市封鎖せずに収束させました。私は5/2の朝日の記事を読むまで、韓国は都市封鎖をしたものと思い込んでいました。カルト教団による集団感染が発生し一時は国内感染者の約9割が集中した大邱(テグ)市の権泳臻(クォンヨンジン)市長は「ほぼ全ての店が自ら営業をやめ、非常事態を宣言せずに済んだ。市民が自発的な『都市封鎖』を選び、防疫の主役となったのです」と語っています(5/2朝日新聞)強権的な都市封鎖はなかったのです。もちろん大邱(テグ)市以外はもっとゆるやかでした。

「市内の(カルト教団)信者は約1万人に達します。発生から3日目には全員を隔離して検査を受けてもらうと宣言しましたが、感染のスピードの方が速かった。2月23日に1日あたりの感染者が100人を超え、29日にはピークの741人に。結局、市全体で7千人近い感染者が出るとは思いも及びませんでした」
 ――信者全員の検査は実現したのですか。
 「1カ月以内に終えました。信者以外にも、重症化や死亡リスクが高い高齢者が入居する施設などでは症状が出ていない人にも先んじて検査を実施し、1日最大7千件近く、累計で10万件に及びました」
 「多くの検査をしなければ感染者数は急速に増えなかったはず。病床も十分にないなかでは検査を遅らせるべきだとの声もありました。ただ、世界のどこにも治療の教科書も薬もない感染症です。一刻も早く大勢の人を検査をして隔離するしか方法はなかった」以上 5/2朝日新聞の権泳臻市長インタビューから。
約250万人の都市で10万件の検査が行われています。

圧倒的なPCR検査のほかに、韓国がとった戦術はITの活用です。防犯カメラ、クレジットカードの利用歴、車やスマホのGPS等を活用し、感染者の足取りを徹底的に追跡しています。その結果を、ネットで迅速かつ詳細に公開、近くで新たな感染者が出るとスマートフォンに通知。感染者のうち軽症者は、軽症者用施設で隔離。自宅隔離の場合は、GPSで行動管理します。このビデオの中で韓国は都市封鎖をしないで新型コロナ感染症を収束させたことをヨーロッパ諸国の都市封鎖と対比しながら誇っていました。韓国方式は世界から賞賛され、PCR検査キットは輸出されています。嫌韓の安倍政権が輸入することはないでしょうが、輸入すれば日韓関係修復のいいきっかけになると私は思っています。何より日本が助かりますが、韓国の民衆が日本に優越感をもてば「何がなんでも妥協できない」といった心情は和らぐでしょう。対日感情が和らげば、4月の選挙で新型コロナ対策を評価され大勝した文在寅(ムン・ジェイン)政権の選択肢が広がります。
出口戦略を模索する日本が韓国から学ぶものは多いでしょう。
以下は韓国の新型コロナ感染症対策を紹介する動画です。PCでみると、韓国語字幕の自動形成->自動翻訳ができるので、概要はわかります。
https://www.youtube.com/watch?v=xO8fC4QcGOc&feature=share&fbclid=IwAR1k_Kp0khhvziPaDRG4kZQvImK4YJrDybpnXhyTtQhSZiGvGA2O-vS71fM
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2020年05月05日

台湾、中国、韓国に学ぶ 新型コロナ感染症対策

本日の日経新聞に「アナログ行政、遠のく出口」という記事が載りました。
以下に一部を引用すると
いち早く感染を封じ込めた台湾と韓国。成功の要因には、ビッグデータやスマートフォンの積極活用がある。台湾は公的保険や出入境管理などの記録を結びつけ、感染リスクがある人を素早く発見し、スマホで健康状態を監視した。韓国は人工知能(AI)などを活用し、検査の大幅な拡大につなげた。濃厚接触者の発見や監視などもスマホを活用する。こうした取り組みは出口戦略でも大きな武器になっている。以上 引用終わり
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台湾と韓国だけでなく、ここに中国も加わります。東京大学の児玉龍彦名誉教授は台湾、中国、韓国のモデルを「大規模検査、隔離、GPS追跡」という東アジア型と名付け、日本も見習うべきと主張しています。「日本は非常に古い対策モデルから抜け出せていない」という批判も。私は児玉先生に賛同します。

新型コロナ対策「検査、隔離、GPS追跡」の東アジア型を 日経ビジネス 2020/04/17
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00002/041701182/
一部 引用すると
 外出自粛は一過性の患者減らしで、時間稼ぎにすぎません。また緩めると患者数が増えます。みんな自粛は2週間程度かなと勘違いしているようですが、最低でも3カ月はかかります。大規模検査をして院内感染を防ぐと同時に、どこが感染集積地なのか把握して手を打たなければなりません。
 中国は感染集積地域である武漢を封鎖しましたが、非感染集積地域ではPCR検査や個人のGPS追跡などで、感染を個別に封じ込めているんです。
 中国はこのウイルスの性質をよく分かっています。そんなに感染しやすいウイルスではないけれど、症状がない人も多いので検査しないと分からない。だから検査を徹底してやる。しかし、都市を全部封鎖すると経済の活力がなくなってしまうから、非感染集積地域では個別にGPS追跡をしながら経済活動を維持する。このようにメリハリをつけています。
以上 引用終わり

中国は感染収束し経済活動を再開していますが、スマホに「健康コード」を入れ個人の健康状態を管理しています。オフィスビルや商業施設に入る時に個人の「健康証明」が求められ感染防止に役立っています。3/12の朝日新聞によると以下のようになります。
利用者がスマホのアプリに身分証番号などの個人情報を登録すると、その人が感染しているリスクが緑、黄、赤の3段階で示される。判断の基準は明確に説明されていないが、家族関係や移動履歴などのデータから、感染者との濃厚接触の可能性や感染地域への出入などをはじき出す仕組みとみられる。
 利用は強制ではないが、登録しないと職場に復帰できなかったり、店舗に入れなかったりすることがある。以上 3/12の朝日新聞

日本のクラスター対策はアナログでしかも人員も少ない。大阪の保健所は自民党、維新の府政の中で人員も数も減っています。これに対し例えば上海市CDCの追跡調査は2,000人投入してクラスター対策、濃厚接触者捜しをしています。24時間体制で出動準備し、24時間体制でPCR検査です。しかもスマホアプリ、監視カメラ等IT技術をフル活用しています。
政府の専門家会議が4日 感染拡大防止のための「新しい生活様式」を出しました。「誰とどこで会ったかをメモする」という箇所には笑ってしまいました。知人からしか感染しないのでしょうか。やっと日本でも感染防止アプリが開発されます。台湾、韓国、中国に謙虚に学びましょう。私たちはIT途上国に住んでいます。

「アプリで接触計測」5月から データ解析で感染防止 5/1日経新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58679000Q0A430C2PP8000/

※医療用カルテも台湾と中国はそれぞれ統一された電子カルテです。薬の有効性の分析も統一電子カルテならできます。ビックデーターが日々 蓄積されています。AI診断も導入されています。

2020年05月01日

限定開院のお知らせ 5月7日から2週間 開けます。

緊急事態宣言は延長されますが、患者さんからの強い要望もあるため、結(ゆい)鍼灸院は5月7日から開けます。ただ開け続けることはしません。5月7日木曜〜19日火曜まで2週間ほど開け、その後 緊急事態宣言が解除されるまで再び閉めます。
患者さんの治療と感染防止の折り合いをつけるやり方です。ご理解お願いいたします。
緊急事態宣言が6月に再度延長された場合は6月8日月曜〜13日土曜、6月22日月曜〜27日土曜を開ける予定です。6月に解除された場合は通常どうり開けます。
※ネット予約 電話予約は受け付けています。
※マスクの着用をお願いします。緊急事態宣言の前からほとんどの患者さんがマスクをつけたまま治療を受けていらっしゃいました。マスクを着けたままの来院をお願いします。

◆治療の流れ

1.玄関で検温をお願いします(2月から実施しています)
37.5度以上の方は お帰りいただきます。耳で体温を測ります(使い捨てのカバーをつけています)風邪、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症の初期の症状は似ています。
区別できません。そのため風邪の初期の治療は当分の間やめます。

2.玄関入ってすぐの洗面所で手洗いをお願いします。洗面所はお帰りになる時もお使いいただいて構いません。化粧直しもできます。

3.治療ベットに行き、治療を受けていただきます。すべてのベットに換気扇があり常時換気しています。患者さんの触れるところはすべて使い捨てのディスポシーツでおおわれています。身体の上にも紙のディスポシーツをかけます。着替えも使い捨ての袋に入れていただきます。

4.当面 予約人数を絞ることにしました。スタッフは防護服こそ着ていませんが、ゴーグルにマスク、手袋 頭は防護帽というスタイルです。スタッフの感染予防が患者さん みなさんの感染予防となります。ご理解ください。

5.お金はできるだけお釣りのないようにお願いします。こちらからお釣りを渡さないですむからです。準備するお釣りは、お札も含め オートクレーブ(高圧滅菌器)で消毒していますがやり取りは減らしたいと希望しています。ご理解ください。
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posted by ゆい at 14:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記