2月25日から結(ゆい)鍼灸院入口で検温を始めました。37.5度以上の方は お帰りいただきます。新型コロナウイルスによる肺炎の感染予防のためです。
みなさん快く協力してくださいました。耳に差し込むタイプのオムロンの体温計を使用。検温は1〜2秒でできるので、全部で約10秒以内に終わります。思った以上にスムーズに進みました。患者さんからは「こうしてもらった方が安心だ」というお言葉をいただきました。
私は風邪の治療も得意としていましたが、当分はお断りします。風邪、インフルエンザ、新型コロナウイルスによる肺炎の初期の症状は同じです。区別できないからです。みなさまの感染防止につとめます。
検温に使っている体温計
検温告知の掲示
◆個人的に準備した漢方薬 葛根湯(かっこんとう)と藿香生気散(かっこうしょうきさん)
COVID-19に効く薬はまだわかっていません。ただ中国の国家衛生健康委員会が「かかったかな」と思ったときに推奨している漢方薬はあります。私は鍼灸師ですから みなさんに漢方薬を勧める立場にはありません。私と家族、スタッフ用に準備しています。
初期の主な症状は、発熱、疲労、乾いた咳とされています。乾いた咳だけで発熱のない場合もあります。痰が少ないのです。
発熱がある時、ゾクゾクした時は、いくつかの中成薬(丸薬や錠剤)が推奨されています。同じものは日本では入手しにくいのですが、葛根湯(かっこんとう)で同様の効果が期待できます。知人の中医師のおすすめです。
発熱が少なくだるさや疲労感が強く、時にはお腹が張ったり、下痢 便秘の症状がみられる場合は藿香生気散(かっこうしょうきさん)です。国家衛生健康委員会推奨です。
※新型冠状病毒感染的肺炎诊疗方案(试行第五版)
http://www.nhc.gov.cn/yzygj/s7653p/202002/3b09b894ac9b4204a79db5b8912d4440/files/7260301a393845fc87fcf6dd52965ecb.pdf
漢方薬は慢性の病気のものだけではありません。漢方薬や鍼灸は昔から感染症と戦い続けています。今も中国では新型コロナウイルスによる肺炎、COVID-19に新薬とともにさまざまな漢方薬、鍼灸が使われ、論文も次々に発表されています。
◆とにかく4日間は自宅で休みましょう
新型コロナも風邪のような症状になります。ただの風邪かもしれません。ただの風邪なら4日もすれば自然によくなってきます。じつは新型コロナにかかっても軽症は 肺炎にまで至らず一週間ほどで治ります。ふつうの風邪よりもちょっと長引くようです。
厚労省のいう「風邪の症状や37.5℃以上の発熱が4日以上続いている(解熱剤を飲み続けなければならないときを含みます)」というのは新型コロナの中でも軽症でない場合ともいえるでしょう。医療が本当に必要になる場合です。一週間以上 風邪の症状が続いて倦怠感と息苦しさがひどくなってくるようだと入院です。

新型コロナウイルスによる肺炎、COVID-19については1月15日、武漢封鎖1月23日の前からブログ 半健康人から脱出!結(ゆい)通信とメルマガで情報発信を続けています。よかったらそちらもお読みください。新型コロナウイルスによる肺炎は高齢者には危険です。そして日本には高齢者が多い!
中国の発表をもとにした年齢と致死率の表です。ともともクリニックの木村朗子先生 石川家明先生のまとめた表です。

China CDC Weeklyで発表されている現地点で一番新しい“Weekly Reports”は、The Novel Coronavirus Pneumonia Emergency Response Epidemiology Team(新型コロナウイルス感染症緊急対応疫学チーム)による2月11日発行のThe Epidemiological Characteristics of an Outbreak of 2019 Novel Coronavirus Diseases (COVID-19) − China, 2020 である。
http://weekly.chinacdc.cn/en/article/id/e53946e2-c6c4-41e9-9a9b-fea8db1a8f51