2020年01月30日

2019-nCoV、新型コロナウイルスによる肺炎の予防法 その2

2019-nCoV、新型コロナウイルスによる肺炎に関して、中国の国家衛生健康委員会は診断と治療指針を出しています。1月28日に第4版が出ました。すでに日本では指定伝染病ですから かかった時は 専門の医療機関におまかせすることになります。
予防法について中医学的観点からお話します。一般向けですが、少しだけ専門的な内容も含みます。

☆2019-nCoV、新型コロナウイルスによる肺炎の予防法 その2

今回の新型コロナウイルスによる肺炎の初期は中医学でいう「寒湿」「湿毒」です。診断と治療指針第4版にも記載されていますし、複数の中医師の意見も一致しています。身体に湿邪をためないことが 予防として大切です。
初期の武漢の患者の舌の写真を多数 見たのですが、暗い色でいずれも厚い舌こけ があります。専門家がみると湿邪、痰湿が身体にたまっていることがすぐにわかります。
湿邪がたまると 身体が重くだるくなり背中がはります。肩こりがひどくなります。

◆「腹八分目」が大切

予防法は「腹八分目」、暴飲暴食をしないことです。胃腸が疲れないように ゆっくりと食事することです。かといって栄養不良はダメです。ほどほどに食べてください。胃腸の弱い人ほど食べないでも平気ですが、少量でいいのでいろんなものを食べてください。
冷たいものを避けて暖かいものを食べてください。
身体を冷やさないことも大事です。毎日 お風呂に入り、日頃よりも多めの睡眠を心がけてください。そろそろ花粉症の季節ですが、これらのことは花粉症をひどくしないのにも役立ちます。

◆おへそを温める

28日のメルマガ635号で予防に足三里 大椎というつぼにお灸と書きました。足三里は胃腸にもよく効きます。今回はおへそを温めるのを加えてください。新型コロナウイルス肺炎の予防にとくによく効きます。「寒湿」に効くからです。
結(ゆい)では箱灸や押灸をしますが、ご自宅ではおへそをカイロなどで温めてください。湯たんぽで10分程度をお勧めします。
私は 湯たんぽ代わりにシリコンの水筒をおすすめします。私も使っています。ペットボトルの水よりも地球にやさしいです。お湯を入れて おへそを温めた後はいい感じのぬるま湯です。どうぞお飲みください。

◆風邪と見分けはつかない

この小文のこの部分の主張は執筆当時の見解です。新型コロナ感染症への見識が深まる中で見解も変わりました。できるだけ早期に検査を受けることが感染制圧に有効であることがわかりました。よろしければ以下をお読みください。2020年8月14日加筆
PCR検査の拡大を 早期発見、早期保護、早期治療
http://yuisuita.sblo.jp/article/187797560.html


新型コロナウイルス肺炎の初期の主な症状は、発熱、疲労、乾いた咳です。発熱を伴う強い疲労感がみられる場合もあります。
普通の風邪と見分けはつきません。花粉症でも出る症状です。じつは風邪も新型ではないコロナウイルスによるものです。人類との長い共存で重症化しなくなっているコロナウイルスです。痰の検査、核酸増幅法で陰性になったからといって、新型コロナウイルス肺炎ではないと断言はできません。インフルエンザの検査同様 信頼性に疑問があるからです。中国の国家衛生健康委員会の診断と治療指針第4版(1月28日発行)でも疑いのある患者に対し最低2回の核酸増幅法検査をするように指導しています。

いろいろ予防していても風邪にかかったら どうするか。武漢の人と濃厚接触していなくて、日頃 健康な人は普通の風邪として、しっかり休んで治してください。たぶん普通の風邪です。欧米の風邪の標準治療は自宅療養です。
数日から14日ほどしても治らず、急に悪くなったりしたら病院に連絡してください。その頃はCTスキャンをとれば確実に診断ができます。新型コロナウイルス肺炎でも 普通の人はほぼ治ります。特効薬はありませんが対処療法で普通に治ります。ちょっと風邪をひいたからといって、みんなが新型コロナウイルス肺炎の検査と隔離を望めば病院はパンクします。重症化しそうな高齢者や妊婦さんのために 普通の人は自宅で治してください。

回復期は鍼灸の出番です。紹介した予防法は回復期でも効きます。
※風邪もインフルエンザも鍼灸の治療対象です。ただし高熱の時は 外出できないので回復期を主に治しています。咳がなかなか治らないといった症状などです。

※2020年1月30日 段階の見解です。写真は私のシリコンの水筒です。
IMG_2691.jpg

2020年01月29日

新型コロナウイルスによる肺炎の診断および治療プログラム 第4版

2019-nCoV、新型コロナウイルスによる肺炎に関して、いろいろと新しい情報が入ってきました。前号で紹介した上海の藤田康介医師もツイッターで刻々と情報を上げてくださっています。ツイッターをやられている方は藤田康介医師のフォローをおすすめします。
中国の国家衛生健康委員会は新しい情報をもとに診断と治療指針を出しています。1月28日に第4版が出ました。漢方薬についても、いくつかの薬を推奨しています。
以下の文は藤井が一般人向けに必要と思われる部分を私の責任において抜粋 要約 加筆したものです。原文は以下からどうぞ。
https://tech.sina.com.cn/roll/2020-01-28/doc-iihnzhha5062549.shtml

◆新型コロナウイルスによる肺炎の診断および治療プログラム 第4版

☆消毒については紫外線殺菌も効きます。塩素もアルコールも有効です。次亜塩素酸ナトリウムも物の表面の消毒には有効です。

☆飛沫感染しますが、空気感染はしません。一般の風邪 インフルエンザと同じです。

☆潜伏期間は通常3〜7日間で、最大14日間です。

☆抗生物質の使用に注意!
抗菌薬治療:抗菌薬の盲検または不適切な使用、特に広域抗菌薬の組み合わせは避けてください。
※ウイルスに抗生物質は効かないので安易に使うなと書かれています。日本では「風邪に抗生物質は無効」という指針が出ているのに実際は乱用されているので、特に注意が必要です。

☆主な症状は、発熱、疲労、乾いた咳です。鼻詰まり、鼻水、下痢などの症状は少ないです。肺炎なのに、風邪の初期症状のようなものが少ないのが特徴です。発熱もインフルエンザのような高熱がでない場合が多いようです。

☆重症の場合、呼吸困難は1週間以上後に起こります。重症の患者の場合、中度から低度の発熱があるのですが、ひどい高熱はありません(発熱の温度は原文にありません、インフルエンザとの比較も私の加筆です)ひどい高熱がないことは注目すべき点です。
※29日にチャーター機で武漢から帰国した40代の日本人男性が肺炎と診断されましたが発熱は37度6分でした。高熱ではありません。

そうはいっても発熱以外 はっきりした症状が少ないので、国家衛生健康委員会のハイレベル専門家グループのグループ長 鐘南山氏(84歳)は以下のように言っています。

・今でも発熱が主要な症状。
・10〜14日間が隔離観察期、潜伏期が過ぎて、発病したら直ぐに治療、発病しなかったらほぼ問題なしといえる。以上

鐘南山氏はSARS(重症急性呼吸器症候群)の時に活躍した専門家で、当時の中国政府の隠蔽の動きに決然と反対し国民の信頼の厚い人です。今回も新型肺炎抑え込みのトップに抜擢され高齢ながらも中国全土を飛び回っています。中国メディアは鐘南山氏(鐘院士)の働きを以下のように伝えています。

鐘院士は連日、広州から武漢、そして北京へと足を運んで、現地で新型コロナウイルスの感染による肺炎の拡散状況の調査を行ったほか、予防・抑制案の検討、記者会見への出席、メディアの生放送へのオンライン出演、最新情報の解説などに引っ張りだことなっており、多忙を極めている。
鐘院士は18日、深センで新型コロナウイルスの感染とみられる肺炎患者の緊急治療に当たった後、広州に戻り、同日午後の広東省衛生健康委員会の会議に出席していたところ、ただちに武漢に向かうようにとの要請を受けた。
同日の航空チケットはすでに完売していたため、夕方5時過ぎに高速鉄道で武漢に向かった。ただ、春運(春節<旧正月、今年は1月25日>期間の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)期間中であるため、高速鉄道のチケットも手に入りにくく、食堂車の席に座るしかなかった。 以上 中国メディア

☆むやみに恐れなくてもいい 賢く注意しよう

指針はいいます。現在の症例から判断すると、ほとんどの患者の予後は良好であり、小児は比較的軽度の症状を示し、少数の患者は重篤です。死亡は、高齢者や慢性の基礎疾患を持つ人に多く見られます。つまり 重症化する人は少ないのです。
鐘南山氏も「10〜14日間が隔離観察期、潜伏期が過ぎて、発病したら直ぐに治療、発病しなかったらほぼ問題なしといえる。」と言っています。初期症状がはっきりしないため、少し発熱しても自然に治っている、つまり感染とカウントされていない人も中国には多数いることでしょう。賢く注意しましょう。私は2016年に「風邪をひいたら職場を休もう」とメルマガに書きました。再度 言います。「風邪をひいたら職場を休もう」と。日頃 健康な人は自宅で静かに過ごしてください。新型肺炎の抑え込みにも有効です。
https://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_cold/entry_1218/

※2020年1月29日 時点の見解です。写真は新型肺炎拡大で多忙極める呼吸器疾患専門家・鐘南山院士
20200122-000701089.jpg

2020年01月28日

2019-nCoV、新型コロナウイルスによる肺炎予防法 その1

☆有力情報! 文春オンラインに掲載された 新型肺炎 上海在住24年の日本人医師が訴える「中国の決定的な弱点」とは 
この記事は現状を冷静にとらえることができる記事です。ぜひお読みください。
https://bunshun.jp/articles/-/29479
取材された上海東和クリニックの藤田康介医師は日本中医学会の仲間で、私も時々書いている専門誌 中医臨床にもたびたび記事を載せている医師です。じつは大阪大学でも最近 仕事を始められています。AIと医療の関係にも詳しく、昨年 10月に東京で開催された日本中医学会の時もAIに関していろいろ話し合った仲です。

藤田医師は「中国はもともと人の移動が多い国です。しかも旧正月休み(公式には1月24日から30日までが休み、2月2日まで延長されると報じられている)と重なったこともあって、感染拡大のリスクはきわめて大きい。力ずくでも押さえ込まなければならないという判断になったのではないでしょうか。」と今回の武漢封鎖を解説しています。
そして 日本人として行うべき行動について以下のように結論づけています。私もまったく同感です。

「ウイルスの変異におびえる前にやるべきことがある点です。マスク、手洗い、顔洗い、換気、人混みを避ける、しっかり休養を取る。発熱があって体調が悪いのに無理に出社するようなことはしない。こうした基本的な対策を徹底すれば十分です。結局のところ、ウイルスが変異しようがしまいが、個人にはこれ以上の対策はありません。付け加えるならば、他にインフルエンザなどの病気もあるわけです。新型コロナウイルス肺炎が流行していようがしていまいが、そうした予防の重要性は変わりません。」以上

☆2019-nCoV、新型コロナウイルスによる肺炎予防法 その1

結(ゆい)のHPに載せている「インフルエンザ予防の話」は今回の新型コロナウイルスによる肺炎予防にも有効です。ちょっとだけ要約してお伝えします。
https://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_cold/entry_1010/

◆中医学的インフルエンザの予防法は新型コロナウイルスによる肺炎予防にも有効

〇足三里 大椎というつぼにお灸

足三里 大椎にお灸をすれば感染予防効果があります。
中国の六枝特区人民医院では68年の香港風邪(新型インフルエンザの一種)の流行時、80例の患者さんに、大椎の鍼と灸等を用いて、80例に効果がありました。上海でも1万例を実験して、足三里の灸は、インフルエンザや風邪に予防効果があると報告されています。
大椎(だいつい)は首を前に倒した時に襟首のところに飛び出る骨の下にあるツボです。
足三里は膝の外側 膝のおさらの下に手をあてて小指の付近。押して 痛いとかおもだるいとか感じるところあるツボです。

お灸はよもぎの葉を精製したものです。お灸の煙は除菌、抗ウイルス作用を持っているといわれています。中国で新型肺炎(SARS、サーズ)が流行したときも予防にお灸の煙が用いられました。お灸の煙に感染を防止する効果があります。家でお灸をすると身体の免疫力をあげる効果と煙で感染予防をする効果で一石二鳥です。最近は後のつかない、やわらかい熱感のお灸が市販されています。当院でも扱っています。

〇お酢と水を半々程度にまぜ、わかして、酢の蒸気をだします

やかんをストーブにかけても、いいし台所でガスの火にかけてもいいし、要するに 酢のにおいが部屋にたちこめる ようにします。加湿器に酢をいれるのもいいやり方です。 とくに家族の誰かがインフルエンザや風邪にかかった時は絶対におすすめ。うつるのを防ぎます。のども楽になります。

〇酢でうがいをする

水道水もいいけれど、酢のうがいもききます。口もさっぱりして気持ちいいですよ。

〇子どもが発熱した時、高熱をさげるやり方

冷水につけて硬くしぼったタオルで、背中の背骨の両わきを上から下へまさつする。乾布まさつの要領ですが、上から下へ一方通行に行います。きつめにやや力をいれて何回か行います。背中が赤くなるまでやります。

◆こちらも大切!一般的予防法

1.手洗い
しっかり頻繁に手洗いしてください。できれば顔や髪の毛も頻繁に洗ったほうが効果的です。手の皮膚が荒れていないこと、傷がないことが一番大切です。薬用石鹸を使って肌荒れがおこるようなら逆効果。消毒薬を使って肌荒れがおこるようなら使わないでください。

2.うがい
効果は手洗いほどには確認されていません。手洗いは各国で奨励され効果が確認されていますが、うがいは日本で好まれるやり方です。うがい薬は必要ありません。うがい薬と水道水(消毒用塩素が微量に入っています)を比較すると水道水の方に軍配が上がっています。うがい薬がのどの粘膜を傷つける場合があるのが関係しているのかもしれません。

3.マスク
普通のマスクでは風邪やインフルエンザにかかってしまった人が他の人に移さない効果は確認されていますが、感染予防の効果は確認されていません。過信は禁物です。マスクをするなら1日に何回も取り替えてください。マスク表面にウイルスが付着している可能性が高いので、マスク表面はさわらないこと。ひもを持ってはずしてください。使用済みのマスクはふたつきの容器に捨てるか、ビニール袋に密閉して捨ててください。

4.メガネ
普通のメガネでも目の粘膜からのウイルスの侵入をある程度防ぐことはできます。仰々しいゴーグルをつけるのは、はばかられても伊達メガネならOKでしょう。ウイルスは目と鼻と口から侵入してきます。目をこするくせはやめましょう。

5.部屋を別にする
インフルエンザにかかった家族を別室に隔離します。食事も別室でとってもらい家族内感染を防ぎます。別室は時々換気をしてください。かかってしまった家族とは必要最小限の接触にとどめるため、家の中で携帯電話をつかうのもひとつの方法です(ふつうの風邪の時はそこまで気を使わなくてもいいでしょうが)使ったティッシユ等はふたのついたゴミ箱か、ビニール袋に入れて密封するようにしてください。
img_aead21469cb73510dad096b4e4e477e54006813.jpg

posted by ゆい at 19:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2020年01月19日

1月18日の関西中医鍼灸研究会は私と早川先生が

1月18日の関西中医鍼灸研究会の講師が邵輝(しょうき)先生から私と早川敏弘先生に急遽 代わりました。15日に変更要請があり、かなりバタバタでしたが、なんとか間に合いました。私は「高齢者の鍼灸治療 日本で発展した中医鍼灸の立場から 」としてスライド30枚を急いでつくり実技を交えながら講義しました。
早川先生は「承淡安先生にはじまる澄江針灸学派」として1920年代から現代までの中国での中医学の歴史を講義。詳細な調査に基づき知られていない事実をいろいろと教えていただきました。気功の流行は文化大革命終了以降の1980年代からと思っていたのですが、違っていました。そもそも気功という言葉は1950年代につくられたもので、気功治療に中国共産党指導部の信頼が当時からあったこと、そのため指導部批判が行われた文化大革命中は徹底的に排斥されたことなどです。老中医が紅衛兵に糾弾されたことは知っていましたが、気功師も排斥されていたことは初めて知りました。詳しくは次号の中医研通信をお読みください。

日中戦争、国共内戦を戦い抜いてきた1950年代の中国共産党指導部の人々が気功を支持した理由は推測できます。身体は頑強でも強いストレスにさらされて気は滞っていたことでしょう。肝鬱気滞を治すには西医の薬よりも鍼や気功が効きます。

早川先生の「中医鍼灸は経絡弁証を重視すべきだ」という結論は、関西中医研や私が1990年代から提起していたことでもあります。ただし経絡弁証のみに走り、1950年代からの鍼灸弁証論治、臓腑弁証の成果を投げ捨てるような風潮には反対します。私も早川先生も同意見です。
中国では鍼灸が総合病院の中で重要な位置を占め、重篤な内科系疾患に効果を発揮しています。臓腑弁証中心の鍼灸弁証論治の理論があったからです。

今回のスライドはアイフォンにpdfファイルを入れLightning - Digital AVアダプタを使ってプロジェクターから映しました。パソコンよりも軽いので、今後も使っていくつもりです。

邵輝(しょうき)先生の中医学講義は2020年4〜5月に延期しました。
中国内陸部の湖北省武漢では、原因となる病原体が特定されていない肺炎の患者が相次いでいて、死者も出ています。WHO=世界保健機関は、原因は新型のコロナウイルスの可能性が否定できないと指摘しています。
邵輝(しょうき)先生は18日に緊急来日する武漢の医師と大阪大学の医師たちとともに肺炎対策に動くことになり、講義の時間がとれなくなりました。
邵輝(しょうき)先生はウイルスの専門家でもありWHO=世界保健機関で日本のインフルエンザウイルスの流行予測の仕事をされていました。また阪大微生物研究所に在籍されていたこともあります。
IMG_1134.jpeg
posted by ゆい at 15:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2020年01月15日

緊急!講師変わりました 1月の関西鍼灸中医研究会

2020年1月18日の関西鍼灸中医研究会のお知らせ

講師が邵輝(しょうき)先生から世話人の藤井正道と早川敏弘先生に急遽 変更になりました。邵輝(しょうき)先生は中国で発生した新型肺炎対策で動きます。

中国内陸部の湖北省武漢では、原因となる病原体が特定されていない肺炎の患者が相次いでいて、1人が死亡し、WHO=世界保健機関は、原因は新型のコロナウイルスの可能性が否定できないと指摘しています。
1月の講師予定の邵輝(しょうき)先生は18日に緊急来日する武漢の医師と大阪大学の医師たちとともに肺炎対策に動くことになりました。
邵輝(しょうき)先生はウイルスの専門家でもありWHO=世界保健機関で日本のインフルエンザウイルスの流行予測の仕事をされていました。また阪大微生物研究所に在籍されていたこともあります。

☆講義と実技 高齢者の鍼灸治療 日本で発展した中医鍼灸の立場から  
藤井正道先生 18時~19時20分 

講義の題目
◆ みんな長生きになった いつから高齢者とみるか
◆変化の大きな現代は過去の知見が尊重されなくなり高齢者も尊敬されない
◆高齢者は感覚が鈍い
◆気血津液すべてが不足気味
◆よくつかう経穴
◆症例報告

☆講義と実技「承淡安先生にはじまる澄江針灸学派」
早川敏弘先生 19時35分~21時

承淡安先生から邱茂良(きゅうぼりょう) 先生、楊甲三先生、 陸痩燕先生など、中医学の近代を代表する中医師たちについて解説します。
王居易の「経絡診察」や王文遠先生の「平衡鍼」の解説と、「平衡鍼」の実技を披露します。

《日時》1月18日土曜 18時〜21時 
《場所》大阪生涯学習センター 
第1研修室
資料代  一般会員3000円  学生会員2000円
     一般参加4000円  学生参加3000円
定員 70名 関西中医研HPより事前申し込みをお願いします。
**********************************************
郵便番号564-0041
吹田市泉町2-47-27-102結鍼灸院内 
関西中医鍼灸研究会 藤井正道
電話06-6380-2236 
ホームページは http://www001.upp.so-net.ne.jp/yuihari/top.htm
**********************************************
20200118kansai.png
posted by ゆい at 17:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2020年01月12日

1月の関西中医鍼灸研究会のお知らせ

◆専門家のみなさまへ 1月の関西中医鍼灸研究会のお知らせ

邵輝(しょうき)先生の中医学講義 
中国の近代名医の紹介 とくに楊甲三先生について

中医学鍼灸の魅力に、老中医の鍼灸経験があります。北京中医薬大学の楊甲山先生は承淡安先生の高弟の1人。承淡安先生は日本の鍼灸を学び、中国に紹介した先生で日中の鍼灸の架け橋として知られています。邵輝先生は楊甲山先生の直接指導を受けています。
賀普仁先生の「三通法」、「金針」王楽亭先生は「老十鍼」という『脾胃論』にもとづく配穴処方を開発。天津中医薬大学の石学敏先生は、「醒脳開竅法」で脳卒中を治療しました。老中医の独特の鍼灸処方を紹介し、その処方の背景にある考え方を解説します。

《日時》1月18日土曜 18時〜21時 
《場所》大阪生涯学習センター 第1研修室
詳しくは関西中医研HPをご覧下さい。関西中医研HPより事前申し込みをお願いします。
ホームページは http://www001.upp.so-net.ne.jp/yuihari/top.htm
200118syao1.png
posted by ゆい at 17:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記