2016年10月28日

原因不明の高音域の聴力低下、耳鳴が治った

今回は聴力低下と耳鳴のお話です。

☆原因不明の高音域の聴力低下、耳鳴が治った

田代さん(仮名)は30代の女性です。右耳の聴力低下で来院されました。2週間前から突然聞こえなくなったそうです。
高音域の聴力が低下し、高音が変に聞こえます。肩もこって、手首も痛みます。手首をよく使う仕事の方です。
耳鼻科では高音域の聴力低下で原因は不明との説明を受けられたようです。ストレスが関係しているかもしれないと田代さんはおっしゃいます。職場の人間関係がうまくいっていないようです。

2回 治療してすっかりよくなり、アンケートをお願いしました。

アンケートでは
◆非常によい効果があった。ほとんど完全に治り苦痛がない。

◆治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は0である。
という回答をいただき以下のようなコメントもいただきました。

◆コメント
161031mimi.JPG
急に聴力低下耳鳴りが出現し耳鼻科を受診するも検査で高音域の聴力低下、原因不明との診断を受けビタミン剤と軽く血流を良くするお薬をいただいたのみで、1週間後に再受診と言われたものの、その後 数日で症状が悪化したため色々と検索しこちらに受診させていただきました。

針治療が初めてだったため少し不安でしたが痛いと訴えれば痛くないようにしてくださったり、常に声かけをしていただけて安心して治療を受けれました。実際の効果は驚くほどのもので1回目の治療で5割ほど症状が軽減し、生活に支障がなくなり2回目の治療で症状は全くなくなりただただ驚くばかりです。耳だけでなく肩こりや仕事で痛めた手首も
同時に見てくださり身体の苦痛が一気になくなりました。本当にありがとうございました。また何かあった時はよろしくお願いいたします。

コメント以上

◆解説

田代さんは子育て真っ最中のお母さんでした。仕事と子育てで睡眠時間も少なく4時間ほど。少しでも眠る時間を増やすようお願いしました。睡眠時間が少ないと耳鳴は悪化しますのでご注意ください。

ご本人がおっしゃるようにストレスの要素もあったようなので疏肝(そかん)作用というストレス軽減の作用をもつ経穴(つぼ)も組み入れて治療したところうまくいきました。

※治療効果には個人差があります。みなさんが同じように治るわけではありません。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。

2016年10月17日

一週間続いていた夜も眠れない激しい咳が1回で治った

10月3連休以降 急に気温が下がりました。さわやかになったのはいいのですが、風邪をひかれる方が増えています。秋は呼吸器系の病気の増える季節です。今回は気管支炎の咳のお話です。

☆一週間続いていた夜も眠れない激しい咳が1回で治った

西田さん(仮名)は40代の女性です。10日ほど前に約39度の発熱が4日間続き、その後 気管支炎になり激しい咳が続くようになりました。病院の薬もうまく効いてくれません。
1週間激しい咳に苦しんで、当院を受診されました。黄色い痰が出て、横になるとすぐに咳がでます。そのため上半身をおこして鍼灸治療を受けてもらいました。結では座椅子や抱き枕を背中に入れるなどのやり方で上半身をおこして治療することがあります。

1回 治療すると咳がずいぶん減り、身体も楽になりました。西田さんはもともと胃腸が弱い方で発症以来 食欲も減っていたのですが、これも回復。初回治療の3日後にアンケートをいただきました。黄色い痰も白っぽく透明なものに変わっていました。

アンケートでは
◆非常によい効果があった。ほとんど完全に治り苦痛がない。

◆治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は1〜2である。
という回答をいただき以下のようなコメントもいただきました。

◆コメント

高熱が3日ほど続いた後、気管支炎の状態になり1週間ほどとても辛い状態が続きました。呼吸が特に苦しくて 夜もあまり眠れないようになり治療していただきました。1回目の施術でほぼ呼吸が楽になり食欲も出て、体も軽くなりました。本当にありがとうございます。
コメント以上

◆解説

鍼灸は慢性病向きと思われがちですが、急性疾患、風邪や気管支炎にもよく効きます。風邪になったらすぐに結にいらっしゃるなじみの患者さんもたくさんいらっしゃいます。

◆自筆アンケートは以下から
161017seki.JPG
※治療効果には個人差があります。みなさんが同じように治るわけではありません。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。

2016年10月04日

日照時間が減ると身体がだるくなる

9月は平年に比べ、日照時間がすごく少なかったようです。
9月の日照時間は平年比で東京66%、大阪68%、とくに中旬は東京16%、大阪38%というものでした。

☆日照時間が減ると身体がだるくなる

野菜の生育が悪く高値になっていますが、人の身体も影響を受けているようです。10月も当分 雨と曇りが続きます。
日照時間が減っていくと発症するのが冬季うつ病ですが、9月も急激に日照時間が減ったために調子を崩している方が多いように見受けられます。だるい、しんどい、動きたくないなどなどです。やたらと甘いものが欲しくなることもあります。

日光を眼にすると、目の網膜から脳に信号が送られて脳を活性化するホルモンが出てくるのですが、朝からどんよりした曇りの光しかみれない日が続くと、人によっては脳の活性化がうまくいかなくなります。体内時計も乱れやすくなっていますから、できるだけ規則正しい生活を心がけてください。寝る時間がばらばらなのは仕方ないとしても、毎朝 同じ時間に起きるようにしてください。

☆頭のてっぺんとおへそを使いましょう

「だるい、しんどい、動きたくない」には頭のてっぺんにある百会(ひゃくえ)というつぼを指で押してください。5秒くらいゆっくと押す動作を10回くらい続けてください。
両耳たぶの一番上を結んだ線と身体の正中線、鼻筋をそのまま上に持って行った線の交わる所が百会です。指の腹でさぐると、へこんでいるところです。

もうひとつはお臍を暖めてください。10分くらいです。お湯をいれたペットボトルや蒸しタオルがお勧めです。使い捨てカイロでもかまいません。身体を元気にします。湿度の高い日々が続き、重くなった身体を軽くします。胃腸の調子も整えます。

昨日はアメリカ西海岸の長期出張から戻られた常連の患者さんが「長旅でふつうに疲れたけれど体調はいい」と来院されました。体調を崩すと食が細くなる方でしたか゛、明るい太陽と乾いた空気のもと、おいしく食べられたそうです。

台風も来るし、曇りも続きます。頭のてっぺんとおへそを使いましょう。

◆ペットもおへそにお灸をします。ある患者さんが愛犬に棒灸をしている写真。
imageinu1.jpeg
posted by ゆい at 14:37| Comment(0) | TrackBack(0) | うつ、パニック障害

2016年10月03日

5ヶ月間続いた咳が治った

9月初めから続く、雨と台風、気圧の変動と高い湿度で体調をこわされる方がたくさんいらっしゃいます。秋は呼吸器系の病気の増える季節です。今回は咳のお話です。

☆5ヶ月間続いた咳が治った

沢口さん(仮名)は20代のOLさんです。○○年1月に来院されました。
昨年9月から咳が出始め、一向に治らないという訴えです。病院で検査しても肺や気管支に異常はありませんでした。腰痛もあったのですが、これは一度の治療でなくなりました。

3回ほど治療して、咳がずいぶん減ったところでアンケートをいただきました。

◆よい効果があった。少し苦痛はあるがずいぶん楽になった。
◆治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は2である。
という回答をいただき以下のようなコメントもいただきました。

◆コメント

初めて治療を受けた日のあたりが最も咳が辛く、気持ち的にも「このままどうなるのか?と」原因のわからない不安に悩まされていました。
針をしてもらった後、数日は体は少しだるくなりますが咳や鼻の症状が非常に楽で早くねむれるようになりました。
ほとんど咳はなくなりましたが、しっかりと治すためにもう少し力をかして頂ければと思います。いつもありがとうございます。
コメント以上

ここまではよかったのですが、仕事と遊びで無理をしすぎて、数日後に少し再発、結局 アンケートをいただいてから、2週間後に治りました。

◆解説

沢口さんの原因不明の咳は中医学的には、肺の力不足でおこる咳と肝気上逆(かんきじょうぎゃく)の咳が混じりあったものです。
肺の力不足は過労からきていました。長電話すると咳が出てくるのはこのタイプが多いようです。
肝気上逆は西洋医学でいう心因性の咳と似たようなものです。ストレスから気がうまく下に降りなくなります。コメントで「針をしてもらった後、数日は体は少しだるくなりますが」と書かれているのは過度の緊張、交感神経が興奮しすぎているのをやわらげているからです。沢口さんはまじめで一生懸命働く方でした。


◆自筆アンケートは以下から
161003seki.JPG
posted by ゆい at 16:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記