2016年07月04日

平和だったバングラディシュ 私が訪れた1994年の頃

バングラディシュで痛ましい出来事がおこりました。テロの犠牲となった日本人7名を含む20名の方々のご家族の悲しみはいかばかりでしょう。お悔やみ申し上げます。続いておこったイラクのバクダットのテロの犠牲者にもお悔やみ申し上げます。

☆平和だったバングラディシュ 私が訪れた1994年の頃

1994年、京都のカソリック(キリスト教)のみなさんの鍼灸師育成プロジェクトにかかわりバングラディシュに行きました。私はカソリックではありませんが、趣旨に賛同しました。この頃のバングラディッシュは貧富の差こそ大きいものの平和そのものでした。

バングラディシュ人の鍼灸師を育成したいから結(ゆい)で研修させてくれないかという話が90年代に持ち込まれました。バングラディシュとミャンマーの国境地帯の少数民族の医療が劣悪なため鍼灸でなんとかしたいという希望でした。バングラディシュ第2の都市チッタゴンのカソリック教会と協力関係にある京都のカソリック教会からの申し入れ。チッタゴンのカソリック教会の大司教が鍼灸を受けてその治療効果に感心し、自分のところでも育成したいと考えたようです。いわゆる先進国の薬は新興国バングラディシュにとってはとても高く、高い薬を使わないで治療できるのも大きな魅力でした。

鍼灸は基礎的な勉強をしないで見よう見まねの研修だけでできるものではない。それに無医地区での鍼灸の患者さんは日本の結(ゆい)の患者さんと違いもっと多様なものになるから中国で学ぶ方がいいのではないかと逆に私の方から提案しました。
まず金はいくら準備できるのか、英語はできるのか、どんな人材が準備できるのかと質問しました。少数民族出身の英語のできる青年トーマス君が候補に上がってきました。
当事、改革開放の資本主義的政策が始まったばかりの中国は物価が安く、1年ほどは留学できる費用が京都のカソリック教会で用意できることがわかりました。逆提案した以上はきちんとプロジェクトを成功させたい。いろいろ手を尽くし、留学生を送り込むことに成功しました。結局トーマス君は1年半留学しバングラディシュに戻りました。途中 ちょっとしたゴタゴタもありましたが、北京まで行ってなんとか解決、中国語、日本語、英語が入り乱れた会議も楽しい思い出です。人はわかり合える、いっしょに仕事をすればもっとわかり合えるというのが信念となりました。

94年のバングラディシュ訪問はその成果を京都のカソリック教会の人といっしょに確認し、技術的指導をするためのものでした。詳しくは以下をご覧ください。当事の報告文です。
http://www.kyoto.catholic.jp/hp/y94-00/cn1294.html#anchor96318

当事のバングラディシュは平和そのもの、とても今回のような惨劇がおこる雰囲気はありませんでした。本当に悲しいことです。

イラク戦争でアメリカに敗北したフセイン政権下のイラク軍の士官たちがIS、イスラム国の中核になっているといわれています。
1980〜88年イラン、イラク戦争(アメリカはソ連とともにフセイン政権を援助)1991年湾岸戦争 2003年イラク戦争とその後の内戦状況、イラクでは短い平和と経済制裁の中35年間 戦争が続いています。イラク戦争でアメリカは大量破壊兵器疑惑でイラクのフセイン政権を倒します。そして大量破壊兵器はありませんでした。

1980年の時点で私は25歳、私がイラク軍の青年士官でその後IS、イスラム国に合流したとしたらじつに35年間 戦い続けていることになります。経験をつんだ優秀で残酷な軍人がそこにいます、しかし彼らはどんな気持ちなのでしょうか。とてつもない怪物を戦争はつくりあげます。安易な武力行使は何も解決しません。

チッタゴンでの治療の様子です。2番目の写真 手前の白い服がトーマス君です。3番目の写真バングラディシュの民族服を着た当時の私です。
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posted by ゆい at 10:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2016年07月03日

身体から治した方が早い 武術家 甲野善紀さんに共感

武術家 甲野善紀さんのTV番組を見ていて共感した言葉がありました。
「身体から治した方が早い」という言葉です。

☆身体から治した方が早い 武術家 甲野善紀さんに共感

人が刀できりつけられようとする場面の映像、人は思わず手でよけようとします。刀できりつけられる時、人の気持ちは恐怖に震え上がり、息が止まります。甲野さんは「横隔膜が上に上がって動かなくなる」と表現していました。

今度は両手の薬指を絡ませながら、両手をおへその下で組む形にして肩を落とさせます。そうすると、きりつけられた人が「さっきほど恐怖を感じない」という反応に変わります。瞬時に恐怖心が軽くなったのです。甲野さんは横隔膜を上にあげないようにしているという趣旨の解説をされていました。

じつは薬指は恐怖や安心に関係する経絡(けいらく)の気の流れが流れている場所です。横隔膜が動かなくなるという表現は、中医学的には「身体の中心線 おへそとその周囲の経絡の気がうまく下に降りていない」と翻訳できます。

両手の薬指を絡ませて、肩を落とし恐怖を克服するやり方は鍼灸でパニック障害やトラウマの治療をつぼを使って治療するやり方に似ています。私は刀できりつけて恐怖心をおこさせるようなことはしませんが、トラウマの治療では鍼をした状態で恐怖を感じたり嫌だと思ったことを思い出してもらいますし、パニック障害も苦手な場所にいる自分をイメージしてもらいます。イメージした時に息苦しいなどの身体の反応が出たときはただちに鍼をして、症状をとります。イメージしても異常の出ない身体にします。息が詰まる感覚の取れない人も鍼をすると深い腹式呼吸ができるようになります。甲野善紀さん流に表現すれば横隔膜を下に下げているのです。
カウンセリングを否定はしませんが、甲野さんと同様「身体から治した方が早い」と考えています。おそらく脳の記憶の回路の情報を瞬時に書き換えているのでしょう。

結の花壇が夏仕様に変わりました。園芸担当スタッフに感謝です。
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posted by ゆい at 16:40| Comment(0) | TrackBack(0) | うつ、パニック障害