2016年01月22日

難聴がよくなった

開院28年ともなると昔、治療した患者さんがいらっしゃることもよくあります。先日 来院された80代の男性は6年め、16年目め、そして今年28年めと来院されていました。ざっと「10年に一度 体調を崩されていますね、まあ10年に一度だから、いい方と考えましょうよ」と二人で笑い合いました。
今日は難聴のお話です。

☆難聴がよくなった

橘(仮名)さんは60代の女性です。2年前から耳に不自由を感じるようになりました。数人で話すると、聞き取りにくくなったのです。耳鼻科で左側の聴力が低下しているといわれました。右耳も何か響くような感じがする、耳鳴がするということでした。
一週間に一度の頻度で治療を開始。2回めの治療の後、「左耳がよく聞き取れるような気がする」とずいぶん改善しました。橘さんも喜ばれていました。

ただ2回目の治療後、1週間近く「なんだか寝た気がしない」「ずっと緊張している気持ちがする」という訴えも。
じつは脳を活性化させ、聴力の回復を意図したのですが、活性化がすぎてやや興奮状態になってしまったようです。次からはやや活性化しつつも、少し落ち着く治療に切り替えました。聴力は耳の機能だけではなく、脳の機能が大きく関係しています。私たちは耳を通して脳で音を聞いているのです。

今度はぐっすり眠れるようになり、7回、1ヵ月半治療したところでアンケートをいただきました。聴力はずいぶん回復しています。右耳の違和感もほぼなくなってきたのですが、たまに感じる時があるといった状態です。
橘さんに「よくなった左耳を使ったほうがいいのですか」と聞かれました。なるほど傷んだところはあまり使うなという指導が医療の世界ではよくあります。
「どんどん使ってください。」とお答えしました。大音響でなければ、使いながら機能を回復させたほうがいいのです。いわば耳のリハビリです。

◆アンケートでは「よい効果があった。少し苦痛はあるがずいぶん楽になった。」「治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は【3〜4】である」との評価をいただき以下のコメントをいただきました。

◆コメント

イヤホンを使って聞く時、以前は左右ボリウムを変えないと聞こえづらかったのですが、治療していただいて、ボリウムを大きくしなくても聞こえるようになりました。ありがとうございました。

◆自筆アンケートは以下から

160125mimi.JPG
※治療効果には個人差があります。みなさんが同じように治るわけではありません。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。