2015年11月30日

肩の痛みと一緒に10年続いた手足の冷えもなくなりました

ぐっと気温が下がりました。風邪も流行っているようです。お気をつけください。風邪の時は早めに鍼灸を受けてください。以下をご覧ください。
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_cold/

急に気温が下がると、背中がはったり腰が重くなったり痛くなったりする方もいらっしゃいます。じつは少しお年を召した自称 暑がりの方に、不調が出ることがよくあります。薄着のままだから冷えて、気の流れが滞るのです。
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_headache/entry_926/
また寒さは自律神経の不調に関係します。
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_body/entry_882/

☆肩の痛みと一緒に10年続いた手足の冷えもなくなりました。

安井(仮名)さんは60代初めの女性です。2週間前から左肩が痛み始めました。本人いわく「24時間痛い」左の人さし指もしびれます。趣味でパソコンをされるようです。痛むまでは「10時間触っていた」状態でしたが、今は1時間ほどにされています。

50歳頃から肩こりもひどくなり、手足も冷えるようになりました。
2回治療したところ、当初の痛みを10とすれば4ぐらいという状態となり3回目で当初の痛みを10とすれば2.5ぐらいになりました。
約3週間で完治。ずいぶん以前からあった寝つきの悪さもなくなり、手足の冷えも消えました。手首にまいていたサポーターも用済みに。
寝つく時に頭の中で音が鳴っていてなかなか眠れなかったのですが、それもなくなりました。ここでアンケートをいただきました。
アンケートでは
◆非常によい効果があった。ほとんど完全に治り苦痛がない。
◆治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は0.2である。
という回答をいただき以下のようなコメントもいただきました。

◆コメント
通院2回目以降かなり楽になりました。その後一進一退ながらも良い方向に向かいほぼ3週間で完治しました。肩コリだけでなく手足の冷えについても治療していただき、寝つきの悪さも針で治るとは大きな驚きでした。ありがとうございました。

◆自筆アンケートは以下から
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※治療効果には個人差があります。みなさんが同じように治るわけではありません。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。

◆グーグルストリートビューのサービスを使い結鍼灸院の内部を公開することにしました。初めての患者さんの不安をなくすためです。興味ある方は以下をご覧ください。
https://www.google.co.jp/maps/place/%E7%B5%90%EF%BC%88%E3%82%86%E3%81%84%EF%BC%89%E9%8D%BC%E7%81%B8%E9%99%A2/@34.7574621,135.5139466,3a,75y,240.94h,90t/data=!3m7!1e1!3m5!1sdxIbWUvcnjIAAAQzeXgTNA!2e0!3e2!7i13312!8i6656!4m2!3m1!1s0x0:0x3d90daf29a54c62f!6m1!1e1

◆年末年始の休みのお知らせ 12月28日月曜まで開けています。来年は4日月曜から開けます。
posted by ゆい at 16:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 頭痛、肩こり

2015年11月22日

勝手に動く手

11月21日の関西中医鍼灸研究会の中で、横刺のやり方について議論になりました。私が世話人をさせていただいている研究会です。
管針法の横刺はどのようにするのが適切かという議論。私は横刺の時は針管を使わないので、そもそも議論の枠の外にいました。

管針法以外ということで、撚針法での私の横刺のやり方を披露することになったのですが、ちょっと不思議なことがおきました。
5番2寸の鍼を2人の会員のモデル患者さんの背中に横刺しようとしたのですが、斜刺になってしまうのです。皮膚にそって平行に入れるつもりが、斜めになってしまいます。頭は横刺を意識しているのですが、手が勝手に斜刺にしてしまいます。かなり意識して横刺にしてみて、理由がわかりました。横刺だと鍼先の感触がスカスカで、得気がえられません。そしてそんな無駄な鍼をうつと嫌な感覚にとらわれてしまうのです。
長年の治療経験の中で、直感が養われていて、その直感に逆らって鍼をすることに身体が抵抗するようになっているようです。

この間 3年ほど短期ですが鍼灸学校の教員をやるようになって思ったことあります。学生たちは私が診ている患者さんたちに比べ、みな健康です。健康な人たちの間で、必要のない無駄な鍼を練習でうちあうのですから、自然と軽い刺激が好まれるようになります。
しかし実際の患者さんたちは違います。的確に早期に治すためには、どのような刺激が必要か。強い刺激が必要なこともあるのです。病んでいる身体はそれを嫌な痛みとは感じません。

患者さんたちは治ってくると「鍼がいつもより痛く感じる」と言われることがあります。鍼を受けている患者さんの様子で察することもあります。それまで「いた気持ちいい」「ズンとくる感じが気持ちいい」という感覚だったのが、変化してきます。私は鍼をより細いものに変更して「治ってきた証拠です。よかったですね。」と言います。治っていかれる姿をみるのは本当に嬉しいものです。臨床で鍼をする時も気力がみなぎります。そして研究会や講演会で、健康なモデル患者さんに無駄な鍼をするのは実をいうと苦手です。
写真は結鍼灸院の玄関です。

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posted by ゆい at 10:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2015年11月18日

耳管開放症の治り方

うっとおしいお天気が続きますがいかがお過ごしですか。まあ雨もまた良し。雨に濡れた紅葉もきれいです。

☆耳管開放症の治り方

井上(仮名)さんは20代の男性です。転職したのはいいのですが新しい職場に慣れなくて胃がもたれるようになりました。市販の胃薬でごまかしているうちに体重が8キロも減ってしまいました。1ヶ月前からは夕方になると左耳が開放するようになりました。耳鼻科では耳管開放症と診断されています。複数の耳鼻科を試されたようですが、なかなかよくなりません。鍼灸は初めてだけど、なんとか治したいということで来院されました。

もともと慢性鼻炎とアトピー性皮膚炎をお持ちの方で、アトピー性皮膚炎は肘の内側付近にあります。肩もこります。
昨日から風邪をひいたという訴えで、鼻づまりもひどくなっています。

☆鼻が治れば耳もよくなる

症状は一見すると大変そうですが、耳が開き始めるのは夕方から、それに体力ももともとはありそうです。胃腸の調子を整えながら、耳と鼻(慢性鼻炎)の治療をしていけば順調に回復していくだろうと考えました。
「鼻がもともと悪いというのは、よかったですね。慢性鼻炎の方が治しやすいからです。鼻が治れば、耳もある程度よくなりますよ」といって治療を開始しました。リップサービスではありません。長い慢性鼻炎でも私は比較的短期間で治しています。そして鼻がよくなれば耳はある程度は勝手によくなるのです。

☆胃腸の病との共通点

胃腸の調子がわるくなり、身体能力が低下し耳管をしっかりと閉じる力がなくなってしまったのです。そうはいっても症状が出てくるのは、疲れが出てくる夕方からです。結構 力は残っていると考えました。じつは身体の力が低下した時におこる胃下垂も耳管開放も似たようなものと考えています。耳管開放症というと多用される加味帰脾湯はもともとはある種の胃腸の病に使われる漢方薬です。

10日間に4回治療したところほとんど耳は開かなくなりました。肩こりはなくなり胃のもたれ感も消え鼻炎も治っています。さらに2週間に4回治療したところ肘のアトピー性皮膚炎も消えました。週に一度の治療に切り替え2週間、次に2週間に一度の治療で一ヶ月様子をみて治療を終了しました。アンケートは治療開始から2ヶ月たったところでいただきました。
アンケートでは
◆非常によい効果があった。ほとんど完全に治り苦痛がない。
◆治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は0である。
という回答をいただき以下のようなコメントもいただきました。

◆コメント
様々な耳鼻科にて耳管開放症と診断されたものの 治療法がないといわれ途方にくれておりました。
藁にもすがる思いで通院し始めましたが、想像以上に効果があり正直驚いております。
上記症状のみならず、体全体の疲れも少なくなり、大変快適です。
鍼治療は今回が初めてでしたが、今後もしほかの病状に悩まされた時はまた厄介になるかと思います。大変 助かりました。ありがとうございました。

◆自筆アンケートは以下から
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※治療効果には個人差があります。みなさんが同じように治るわけではありません。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。