2014年02月26日

黄砂や微小粒子状物質PM2.5はどうする

花粉が飛び始めたようです。私の花粉症の治療では針灸して症状がおさまり体調もよくなったら、外出時にマスクをはずしてもらうようお願いしています。花粉に慣れて、花粉症を根治するためです。次の年も花粉症にならないための自然の減感作療法です。花粉だけが相手ならこれでいいのですが、ほかにも注意が必要なのがやっかいなところです。

※減感作療法とはアレルギーの原因物質を徐々に与えて、それに対する抵抗力をつけるという方法です。ふつうは原因物質を薄めて注射します。

※結(ゆい)の花粉症の治し方は以下から
http://hari.yuisuita.com/category/1461803.html

☆黄砂や微小粒子状物質PM2.5はどうする

この時期、ただようのは花粉ばかりではありません。黄砂や微小粒子状物質PM2.5もあります。黄砂は、花粉症が治った人でもアレルギー反応を起こす場合があるのでマスク等での予防をお願いしています。微小粒子状物質PM2.5は黄砂ほどはっきりはわかりませんが、遠くの山やビルがもやがかかったように見えたら要注意です。こちらも防いだ方がいいでしょう。今日の大阪市はPM2.5が注意する基準の80μg/m3をこえ、90.4μg/m3となったので注意するよう呼びかけられています。初めてのことです。

大阪府大気汚染常時監視のページ(今はアクセス集中でつながりにくいようです)
http://taiki.kankyo.pref.osaka.jp/taikikanshi/

☆PM2.5、半分は国産

PM2.5は全部が中国由来と思われるような報道が多いのですか゛、海洋研究開発機構や国立環境研究所の研究により、半分は日本由来ということがわかっています。日本由来のPM2.5は減る傾向にありますが、減らす努力はこれからも大切です。近畿は51%が中国由来ですが、関東は39%です。中国も昨年から5年間で27兆円を使い、2017年までに25%削減する対策をとりはじめたようです。大気汚染は日中韓の共通の課題で環境大臣が会議をもつほか、共同研究もすすんでいるようです。日経がわかりやすくまとめています。

日経の記事
http://bizacademy.nikkei.co.jp/culture/nikkey/article.aspx?id=MMACc3000013022014

政府の取り組みは、参議院企画調整室の資料に詳しく記載されています。
http://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/chousa/rippou_chousa/backnumber/2013pdf/20131001141.pdf#search='%E6%B5%B7%E6%B4%8B%E7%A0%94%E7%A9%B6%E9%96%8B%E7%99%BA%E6%A9%9F%E6%A7%8B+PM2.5'
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2014年02月18日

花粉症は針灸で治す病気、4年間 再発がありません

花粉が少し飛び始めたようです。先日、2010年に腰痛で来院されていた患者さんが久しぶりに来院されました。腰痛が4年ぶりに再発したということでこられたのですが、カルテをみるとスギ花粉症を治療して治っていました。
その後、現在まで花粉症の再発はありませんでした。何より患者さん自身が過去に花粉症にかかっていたことを忘れていらっしゃいました。今年も鼻はなんともないとのことでした。4年間 発症なしです。やはり花粉症は、症状をおさえるだけでなく、針灸で治す病気です。2014年2月18日掲載

この男性は以前、患者さんの声で紹介していました。4年前の様子は以下からご覧下さい。

◆腰痛といっしょに花粉症や手足の冷えがなくなった

40代の男性です。2月に急に腰が痛くなったと来院されました。腰といっしょにいろいろ治していきました。例年は2月終わりから花粉症が出るのですが、出ないままに過ごすことができました。2年前から手足が冷えはじめ、デスクワークの時に手袋を使っていらっしゃいました。あきらめていらっしゃいましたが、治療してみると1ヶ月くらいで冷えは消えました。「例年より暑さを感じない」とのことですが、自律神経のバランスが回復しているからでしょう。約3ヶ月の治療中は肩こりもきれいになくなっていましたが、2ヵ月後のアンケートの時点ではさすがに肩がこりはじめたようです。
http://www.yuisuita.com/voice/index_2.php
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2014年02月07日

概日リズム睡眠障害、睡眠相後退症候群(DSPS)には針灸、とくに督脉通陽法が一番効きます 

概日リズム睡眠障害という言葉を聞いたことがありますか。睡眠のリズムが乱れた状態のこと。当院では「夜 寝つきが悪く朝はなかなか起きられない、午前中はぼおっとしてしまう」といった概日リズム睡眠障害の中でも 睡眠相後退症候群と呼ばれる状態をよく治療しています。

「夜、寝つきがわるく午前3時ごろになってしまいます。朝はなかなかおきられません、午前中はつかいものになりません。なにより身体がだるくてやる気がでないのがつらいんです」といった患者さんがよくいらっしゃいます。以前 足首の捻挫で治療し、HPで紹介した女性もそんな方でした。詳しくは以下をごらんください。

◆足首を治すために身体も治す、動きながら治す。フラメンコを踊れるようになった患者さん
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_knee_ankle/entry_1019/

睡眠相後退症候群(DSPS)は督脉(とくみゃく)、任脉(にんみゃく)という身体の中心線を流れる気の流れがうまくいかなくなった状態と考え、治療します。督脉通陽法というやり方を主に使います。身体の陰と陽のバランスを調整する治療法とも呼ばれています。数回で効果を実感できます。上述の女性からは以下のようなコメントをいただいています。

的確な治療ありがとうございました。最近は以前のような極端な夜更かしはなくなり、1日のスタートも早くなりました。捻挫でいった針灸院ですが、これをきっかけに体調がよくなり、災い転じて福になったと思っております。

じつはこの女性、「肩がこっていない日はない。」「昼間はぼおっとしてなかなか仕事にかかれない。そのためついつい夜更かしして仕事を片付けてしまう。」といった状態だったのですが、肩こりもとれ、朝にちゃんと起床しすぐに仕事にとりかかれるようになりました。睡眠相後退症候群(DSPS)を治すのは高照度光療法やメラトニンだけではありません。針灸はつらい身体症状もいろいろ治しながら、早く的確に治していきます。

◆結のHPの関連記事もお読みください。
生物時計、規則正しく暮らすことが、養生の基本 
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_body/entry_880/

生物時計とうつ病 
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_body/entry_879/


◆概日リズム睡眠障害を詳しく知りたい人は厚生労働省のHPをご覧下さい。
概日リズム睡眠障害 
http://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-007.html

睡眠相後退症候群
http://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-028.html

posted by ゆい at 07:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2014年02月06日

パニック障害、全般性不安障害やうつ病、自律神経失調症にも急な寒さはよくありません 

結(ゆい)針灸院、関西中医鍼灸研究会の藤井です。急に寒くなると意外な症状も悪化します。2月3日に春のように暖かくなりました。その後にきた寒波はこたえます。

☆パニック障害、全般性不安障害やうつ病、自律神経失調症にも急な寒さはよくありません 

パニック障害、全般性不安障害の方やうつ病、自律神経失調症の方の中には不安感が強くなったり、息苦しさや吐き気が強くなったりした方がいらっしゃるはずです。寒さもストレス、寒さが気のめぐりを滞らせて症状がひどくなります。部屋全体を適度に暖めてください。針灸治療を受けていただければ一番いいのですが、部屋を適度に暖めるだけでもある程度改善します。

とくに朝、起きる時に部屋が暖まっていることが大切です。

オイルヒーターや床暖房をつけたままにして部屋を暖めたり、エアコンやファンヒーターを起床の1時間ほど前につけたり、いろいろと工夫してみてください。先日治療したパニック障害の女性の不安感がなかなかおさまりませんでした。よくよく聞くとエアコンが故障し、寒さに震えていらっしゃいました。エアコンが直ると、針灸治療も効きがよくなり不安感もなくなりました。「暖めるだけでこれだけ違うんですね。」とその女性。患者さんの生活上の問題点を探り当て、適切に指導していくことも大切な治療です。「こうすると悪くなる」を体得した患者さんは自分をコントロールすることがうまくなり、ちょっとした症状の悪化にもあわてなくなります。結(ゆい)針灸院は針灸だけで治療しているわけではないのです。

◆今回の文章は結(ゆい)通信No.287 2011/2/16を少し手直ししたものです。

※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。
posted by ゆい at 14:45| Comment(0) | TrackBack(0) | うつ、パニック障害

2014年02月02日

花粉症を悪化させる5つの方法

そろそろ花粉症の季節、花粉症を悪化させる5つの方法を紹介します。お気をつけください。

☆花粉症を悪化させる5つの方法

1.食べ過ぎる。飲みすぎる。

食べ過ぎ、飲みすぎは身体の中の余分な水分、湿邪を増やします。とくにくしゃみ鼻水がたくさん出る方はご注意ください。
花粉症症状がほぼ治っていた男性2人が同時期に悪化したことがありました。花粉は増えていません。じつは2人は同じ職場、職場の宴会の翌日からいっしょに悪くなっていました。

2.辛い物を食べる。

かゆみが多い方はとくに注意してください。かゆみがひどくなります。くしゃみ鼻水中心の方はそれほど心配はありません。

3.睡眠不足

かゆみが多い方はとくに注意してください。かゆみがひどくなります。くしゃみ鼻水中心の方もこちらはご注意ください。

4.疲れる。

当たり前ですが、無理はいけません。

5.ストレスを受けて、気分が落ち込む、不安になる。

症状が悪化します。じつは抑うつ状態になると、顔の気の流れが停滞してきます。うつ病やうつ病的な症状を訴える方の多くに、鼻炎の症状がみられます。目の疲れや違和感、顔のこりを訴える方もいらっしゃいます。イライラしすぎるとかゆみが増します。この時期は避けられるものならストレスを避けてください。あなたの花粉症の時期をさけて、諸問題の解決をはかるようにしてください。
人事異動や転勤、転居、入学卒業で環境の変化が大きな2月〜4月、ストレス要因はたくさんあって大変なのはわかっているのですが。

◆結(ゆい)では花粉症の症状を治すだけでなく、花粉症をそのものを治す、再発を防ぐ治療をしています。以下からご覧ください。
http://hari.yuisuita.com/category/1461803.html
posted by ゆい at 17:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 花粉症