乳腺炎の治療例を年明けから3例ほど紹介しました。以下のようになります。
A.1回で治った乳腺炎、肩こりも消えました
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_woman/entry_1112/
B.痛い乳腺炎が治った
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_woman/entry_1104/
C.乳腺炎も針灸で治ります
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_woman/entry_1084/
その後、ネット上で乳腺炎の治療がどんなふうに紹介されているのかをざっと見ましたが、不十分なものが多くて驚きました。
☆ネット上で乳腺炎の治療の紹介は不十分すぎる
複数のHPで葛根湯が紹介されていましたが、あるページの以下の説明には唖然としました。
「漢方薬は効き目が穏やか。なので、飲んで、劇的にすぐ良くなるというわけではありません。でも、少しでも良くしたいママにおすすめ。 葛根湯を飲んで、ゆっくり休んではやく乳腺炎をなおしましょう! お守り代わりに、おうちには常備薬として葛根湯をいつも置いておくのも良いかもしれませんね。」以上はおおまちがいです。
葛根湯はすぐに効く薬です。即効性があります。そして漫然と続ける薬ではありません。葛根湯の中には麻黄という生薬があります。麻黄はエフェドリンという覚せい剤に似た成分を含み、交感神経を興奮させる作用があります。一時的に使う分にはいい薬ですが、長期使用には副作用があります。
牛蒡子(ごぼうし)も紹介されていましたが、これも合う人と合わない人がいます。乳腺炎一般に効く漢方薬があるわけではないのです。患者さんの身体の状態に合った漢方薬を選ぶこと、個別の身体の状態を把握すること、証(しょう)が大切です。
率直に言って証(しょう)は素人が簡単にわかるものではありません。結(ゆい)の針灸は証に合わせて治療していきます。
乳腺炎の証を簡単に紹介すると気虚(ききょ)と気滞(きたい)があります(本当はもっと複雑ですがあえて単純化しています)
気虚(ききょ)はエネルギー不足、気滞(きたい)は気の流れがつまった状態です。実際にはこの中間にさまざまな気虚兼気滞が存在します。どの程度、気を補いどの程度 気をめぐらせるかが鍼灸師の腕の見せ所です。そして気滞は粗食が適していますが、気虚にはあいません。紹介した例でいうとBは気滞中心、AとCは気虚兼気滞です。
昔はBのような方が多かったのかもしれませんが、今はAとCのような方も多いのです。乳房マッサージは「桶谷式マッサージ」が有名で、すぐれたやり方です。ですが厳格な粗食の食事療法を一律に授乳中の女性に求める面があり、そこには疑問を持っています。AとCのような方に粗食は合いません。
2014年01月31日
2014年01月28日
1回で治った乳腺炎、肩こりも消えました
神野(仮名)さんは30代前半のお母さん、授乳中です。1ヶ月前から乳腺がすぐにつまるようになりました。何回マッサージに通ってもすぐにつまるため、結(ゆい)にいらっしゃいました。お乳のはりや痛みだけでなく、肩や首のこりもひどいとのこと。1回治療すると、つまりはなくなり肩こりも消えました。2回の治療で終了。約1ヵ月半後も再発のないことを確認しています。じつはお連れ合いが神野さんにすすめられて治療にこられ、教えていただきました。
2回の治療後にアンケートをいただきました。
◆よい効果があった。少し苦痛があるがずいぶん楽になった。総合的にいって治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は2である。
◆コメント 今までマッサージでも抜け切らなかった詰まりが抜けてしまいました。本当に鍼灸でここまで良くなるのか?と半信半疑でした(笑)
乳腺炎だけでなく目の疲れ、肩こりなど全身症状も治していただきとても感謝しています。定期的に通いたいと思います。
自筆のアンケートの写真はこちらから

お乳の出が悪くなるのは、気の滞りからですが、たんなる気の滞りだけならマッサージでもよくなります。今回、何度マッサージを受けても神野さんの乳腺がすぐに詰まってしまうのは、気の滞りを解消し、気をめぐらせる身体の力が不足していたからです。
伝統的中医学では気虚(ききょ)という状態です。気の推進力が不足しているからすぐに滞り、つまるのです。身体が非常に疲れた状態です。結(ゆい)の針灸は気のめぐりをよくするだけでなく、不足している気を増やす経穴(つぼ)を使い気虚を改善させます。身体をめぐる気が増え、力強くめぐるようになるため再発がなくなります。肩こりも一時的に楽になるだけでなく、肩のこりにくい身体になっていくのです。
マッサージのあと、かえって身体のだるくなってしまう方はたいてい気虚です。信頼できる針灸院で治療をうけてください。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。
2回の治療後にアンケートをいただきました。
◆よい効果があった。少し苦痛があるがずいぶん楽になった。総合的にいって治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は2である。
◆コメント 今までマッサージでも抜け切らなかった詰まりが抜けてしまいました。本当に鍼灸でここまで良くなるのか?と半信半疑でした(笑)
乳腺炎だけでなく目の疲れ、肩こりなど全身症状も治していただきとても感謝しています。定期的に通いたいと思います。
自筆のアンケートの写真はこちらから
お乳の出が悪くなるのは、気の滞りからですが、たんなる気の滞りだけならマッサージでもよくなります。今回、何度マッサージを受けても神野さんの乳腺がすぐに詰まってしまうのは、気の滞りを解消し、気をめぐらせる身体の力が不足していたからです。
伝統的中医学では気虚(ききょ)という状態です。気の推進力が不足しているからすぐに滞り、つまるのです。身体が非常に疲れた状態です。結(ゆい)の針灸は気のめぐりをよくするだけでなく、不足している気を増やす経穴(つぼ)を使い気虚を改善させます。身体をめぐる気が増え、力強くめぐるようになるため再発がなくなります。肩こりも一時的に楽になるだけでなく、肩のこりにくい身体になっていくのです。
マッサージのあと、かえって身体のだるくなってしまう方はたいてい気虚です。信頼できる針灸院で治療をうけてください。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。
2014年01月27日
しつこい小児の鼻炎が治りました、自宅での温灸と併用して治療
今回は4歳の男の子の鼻炎、鼻づまりの治療のお話です。
☆しつこい小児の鼻炎が治りました、自宅での温灸と併用して治療
すぐに耳や鼻の調子が悪くなり耳鼻科に通い続けている子どもさんがいらっしゃいますね。今回ご紹介する正人(仮名)くんもそんなお子さんでした。鼻炎がなかなか治らない。すぐに中耳炎にかかってしまう。なんとかならないだろうかとお母さんといっしょに来院されました。待合室を走り回っている元気な子どもさんです。
小さな子どもさんの治療は親も付き添うので通院も大変。週に1回来院してもらい、自宅では毎日、無煙タイプの温灸等の治療をしていただくようにしています。今回もそうして治療しました。子どもさんには小児鍼というささない鍼、なでるような鍼を中心に治療しました。
ただし大人にするような刺す鍼も1〜2本しました。
子どもがこわがらないか、泣きはしないか。大丈夫です。子どもに大人のような恐怖心はありません。すっと刺すと平気な顔をしています。結局、9週間10回で治りました。
自宅での温灸も結(ゆい)での鍼もたいてい子どもさんの方でせがむようになります。
アンケートではお母さんから
◆非常によい効果があった。ほとんど完全に治り苦痛がない。
という回答と以下のコメントをいただきました。
子供に針灸があっていたようで大変効果がありました。又何かあればよろしくお願いします。
自筆のアンケートの写真はこちらから

小児鍼と無煙タイプの温灸器の写真はこちらから

◆小児鍼の治療費は1200円です。
◆無煙タイプの温灸器は無煙もぐさ込みで9765円です。煙のでる普通の棒灸でよければ器具といっしょに3000円弱でお分けしています。
☆しつこい小児の鼻炎が治りました、自宅での温灸と併用して治療
すぐに耳や鼻の調子が悪くなり耳鼻科に通い続けている子どもさんがいらっしゃいますね。今回ご紹介する正人(仮名)くんもそんなお子さんでした。鼻炎がなかなか治らない。すぐに中耳炎にかかってしまう。なんとかならないだろうかとお母さんといっしょに来院されました。待合室を走り回っている元気な子どもさんです。
小さな子どもさんの治療は親も付き添うので通院も大変。週に1回来院してもらい、自宅では毎日、無煙タイプの温灸等の治療をしていただくようにしています。今回もそうして治療しました。子どもさんには小児鍼というささない鍼、なでるような鍼を中心に治療しました。
ただし大人にするような刺す鍼も1〜2本しました。
子どもがこわがらないか、泣きはしないか。大丈夫です。子どもに大人のような恐怖心はありません。すっと刺すと平気な顔をしています。結局、9週間10回で治りました。
自宅での温灸も結(ゆい)での鍼もたいてい子どもさんの方でせがむようになります。
アンケートではお母さんから
◆非常によい効果があった。ほとんど完全に治り苦痛がない。
という回答と以下のコメントをいただきました。
子供に針灸があっていたようで大変効果がありました。又何かあればよろしくお願いします。
自筆のアンケートの写真はこちらから
小児鍼と無煙タイプの温灸器の写真はこちらから
◆小児鍼の治療費は1200円です。
◆無煙タイプの温灸器は無煙もぐさ込みで9765円です。煙のでる普通の棒灸でよければ器具といっしょに3000円弱でお分けしています。
2014年01月24日
1〜3月、身体が痛みやすくなる
今日から明日にかけては気温が上がります。暖かくなると身体が楽になることが多いのですが、なかには急に暖かくなると具合が悪くなる方もいらっしゃいます。
☆1〜3月、身体が痛みやすくなる
春にむけて木の芽がめぶく準備をするように、人の身体の気も動き始めます。人も植物も季節で変化していくのです。このとき気がスムーズに動けばいいのですが、まだ残る寒さのために滞る場合があります。1〜3月頃に肩や首、腰が痛くなる方は結構いらっしゃいます。暖かくなるからと薄着にしすぎないようご注意ください。
土曜から日曜にかけて雨とともに気温が下がると、さらに体調を崩される方が出てくるかもしれません。温度変化に合わせてこまめに衣服を調整してください。疲れすぎないようにしてください。体調を崩された時は早めの鍼灸治療で、軽いうちに治してください。私の長年の経験では体調を崩しやすい波が1〜3月にかけて数回やってきます。今が第一波です。
◆インフルエンザが流行っています。鍼灸で免疫力をあげて予防しましょう。
☆1〜3月、身体が痛みやすくなる
春にむけて木の芽がめぶく準備をするように、人の身体の気も動き始めます。人も植物も季節で変化していくのです。このとき気がスムーズに動けばいいのですが、まだ残る寒さのために滞る場合があります。1〜3月頃に肩や首、腰が痛くなる方は結構いらっしゃいます。暖かくなるからと薄着にしすぎないようご注意ください。
土曜から日曜にかけて雨とともに気温が下がると、さらに体調を崩される方が出てくるかもしれません。温度変化に合わせてこまめに衣服を調整してください。疲れすぎないようにしてください。体調を崩された時は早めの鍼灸治療で、軽いうちに治してください。私の長年の経験では体調を崩しやすい波が1〜3月にかけて数回やってきます。今が第一波です。
◆インフルエンザが流行っています。鍼灸で免疫力をあげて予防しましょう。
2014年01月16日
ポコポコいう耳鳴と耳の違和感や不安感がセットの女性
陣内(仮名)さんは30代後半の女性、20XX年の10月にいらっしゃいました。右耳が疲れるとポコポコいうそうです。首もこります。なんだか気持ちが落ち着かず、ちょっとしたことで不安になります。疲れやすく、夜も眠りが浅いそうです。
陣内さんは幼稚園児のお子さんがいらっしゃいます。やんちゃでどうしたらいいかわからないそうです。子育てで悩んでいらっしゃいました。
2回治療したら、首のこりもとれ、よく眠れるようになりました。耳鳴や耳の違和感もなくなりました。子育ての悩みは続くけれど、妙な不安感がなくなったようでした。
手足が冷たかったのですが、手の冷えはとれました。
この段階でアンケートをいただきました。
◆アンケート回答
よい効果があった。少し苦痛はあるがずいぶん楽になった。
総合的にいって治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は3である。
☆陣内さんのコメント
治療に来させていただくのが楽しみです。張り詰める感じがとても少なくなってきました。今後ともよろしくお願いします。
自筆のアンケートはこちらから

陣内さんはその後も治療を続け、ずいぶん元気になりました。3ヵ月後も耳鳴や不安感の再発のないことを確認しています。ただ子育ての悩みは続くようです。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。
陣内さんは幼稚園児のお子さんがいらっしゃいます。やんちゃでどうしたらいいかわからないそうです。子育てで悩んでいらっしゃいました。
2回治療したら、首のこりもとれ、よく眠れるようになりました。耳鳴や耳の違和感もなくなりました。子育ての悩みは続くけれど、妙な不安感がなくなったようでした。
手足が冷たかったのですが、手の冷えはとれました。
この段階でアンケートをいただきました。
◆アンケート回答
よい効果があった。少し苦痛はあるがずいぶん楽になった。
総合的にいって治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は3である。
☆陣内さんのコメント
治療に来させていただくのが楽しみです。張り詰める感じがとても少なくなってきました。今後ともよろしくお願いします。
自筆のアンケートはこちらから
陣内さんはその後も治療を続け、ずいぶん元気になりました。3ヵ月後も耳鳴や不安感の再発のないことを確認しています。ただ子育ての悩みは続くようです。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。
2014年01月10日
年明けにみられる3つの不調と対処法
年明けは年明け特有の不調がみられます。
☆年明けにみられる3つの不調と対処法
1.体内時計の乱れ
お正月は宵っ張りの朝寝坊になる方が多いようです。仕事や学校が始まっても、夜更かしがなかなか治らず、睡眠時間が短くなりそのためにさまざまな不調がおこります。耳の調子がおかしかった方が再発したり、不眠がひどくなったりします。午前中ぼおっとする症状がひどくなったりします。今度の3連休、平日と同じように起きて体内時計が乱れないようにしてください。もちろん針灸できちんと治せます。
2.おなかがはる、身体が重い、肩がこる
食べすぎで胃腸の調子が悪くなった人、食べすぎて身体に余分な湿邪がたまり身体が重くなった人、湿邪から気の流れが悪くなり肩こりがひどくなった人がいらっしゃいます。腹6分目を心がけてください。生姜を食べてください。もちろん針灸できちんと治せます。
3.とにかくしんどい、身体がだるい、気分がしずむ
独り暮らしの方、家族やお連れ合いと仲の良くない方に時々みられる症状です。吐き気がしたり、訳もなく悲しくなったり、腹がたったりといろいろです。日本は「みんな同じ」で安心する社会、同調圧力の強い社会です。
クリスマスの時はカップルが、正月は家族のきづながマスコミで強調されます。これがこたえる。自分だけがおいてきぼりなったような気持ちになります。家族とうまくやれない自分を責めるのです。無意識のうちに調子が悪くなる人も出てきます。
調子が悪くなるのはあなた1人ではないし、家族と距離をおくことで安定するならそれでいいではないですか。悪いのはあなたではありません。ひとつの価値観を強調しすぎるマスコミに配慮が足りないのです。もちろん針灸で楽になります。
☆年明けにみられる3つの不調と対処法
1.体内時計の乱れ
お正月は宵っ張りの朝寝坊になる方が多いようです。仕事や学校が始まっても、夜更かしがなかなか治らず、睡眠時間が短くなりそのためにさまざまな不調がおこります。耳の調子がおかしかった方が再発したり、不眠がひどくなったりします。午前中ぼおっとする症状がひどくなったりします。今度の3連休、平日と同じように起きて体内時計が乱れないようにしてください。もちろん針灸できちんと治せます。
2.おなかがはる、身体が重い、肩がこる
食べすぎで胃腸の調子が悪くなった人、食べすぎて身体に余分な湿邪がたまり身体が重くなった人、湿邪から気の流れが悪くなり肩こりがひどくなった人がいらっしゃいます。腹6分目を心がけてください。生姜を食べてください。もちろん針灸できちんと治せます。
3.とにかくしんどい、身体がだるい、気分がしずむ
独り暮らしの方、家族やお連れ合いと仲の良くない方に時々みられる症状です。吐き気がしたり、訳もなく悲しくなったり、腹がたったりといろいろです。日本は「みんな同じ」で安心する社会、同調圧力の強い社会です。
クリスマスの時はカップルが、正月は家族のきづながマスコミで強調されます。これがこたえる。自分だけがおいてきぼりなったような気持ちになります。家族とうまくやれない自分を責めるのです。無意識のうちに調子が悪くなる人も出てきます。
調子が悪くなるのはあなた1人ではないし、家族と距離をおくことで安定するならそれでいいではないですか。悪いのはあなたではありません。ひとつの価値観を強調しすぎるマスコミに配慮が足りないのです。もちろん針灸で楽になります。
2014年01月08日
葛根湯は長期に飲まないで
結(ゆい)針灸院、関西中医鍼灸研究会の藤井です。風邪が流行っています。今日のNHKのアサイチでは風邪の特集をやっていました。ちらっと観ただけなのですが、出演した医師が「子どもで38.5度、大人で38度までは解熱剤はいらない(風邪薬はいらないという意味で)」と発言していました。私の感覚ではもう少し高熱でも解熱剤はいらないと考えますが、とにかく微熱で風邪薬を飲むのは賛成できません。
◆くわしくはHPの「針灸の治療と風邪薬(総合感冒薬)の治療の違い」をご覧下さい。
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_cold/entry_1002/
アサイチでは風邪の時は身体を暖めたほうがいいのか、冷やせばいいのかと結論の出ない会話をタレントさんたちがやっていました。ひとつの結論が出ないのは当たり前、風邪の種類が違うし、おのおの体質も違うからです。伝統的中医学では風邪を風熱、風寒にわけ、病気の状態に応じて複雑に分析しています。針灸はその状態に応じて適切にすばやく治していきます。
◆葛根湯は長期に飲まないで
風邪の漢方薬としては葛根湯が有名ですが、ひきはじめに短期間使う薬です。せいぜい3日間です。身体を一時的に興奮させるエフェドリンという成分を含んでいます。興奮させていっきに治そうという薬。だから使うときは早ければ早いほどいい。
一方、長期に使うのはお勧めできません。場合によっては身体を衰弱させます。スポーツ選手が競技前に飲むとドーピング検査にひっかかります。風邪薬でもドーピング検査にひっかかります。
◆くわしくはHPの「針灸の治療と風邪薬(総合感冒薬)の治療の違い」をご覧下さい。
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_cold/entry_1002/
アサイチでは風邪の時は身体を暖めたほうがいいのか、冷やせばいいのかと結論の出ない会話をタレントさんたちがやっていました。ひとつの結論が出ないのは当たり前、風邪の種類が違うし、おのおの体質も違うからです。伝統的中医学では風邪を風熱、風寒にわけ、病気の状態に応じて複雑に分析しています。針灸はその状態に応じて適切にすばやく治していきます。
◆葛根湯は長期に飲まないで
風邪の漢方薬としては葛根湯が有名ですが、ひきはじめに短期間使う薬です。せいぜい3日間です。身体を一時的に興奮させるエフェドリンという成分を含んでいます。興奮させていっきに治そうという薬。だから使うときは早ければ早いほどいい。
一方、長期に使うのはお勧めできません。場合によっては身体を衰弱させます。スポーツ選手が競技前に飲むとドーピング検査にひっかかります。風邪薬でもドーピング検査にひっかかります。
2014年01月07日
痛い乳腺炎が治った
年明けから寒くなってきました。お気をつけください。今回は乳腺炎のお話、乳腺炎で針灸に行こうという人はまたまだ少ないかもしれませんが、お勧めです。授乳中の疲れ、首や肩のこりもいっしょにとれます。
☆痛い乳腺炎が治った
国元(仮名)さんは30代後半の女性、20XX年の9月にいらっしゃいました。3ヶ月の赤ちゃんに授乳しているが、2〜3日に一度、つまって胸が痛くなる。首も背中もこって、腰も痛いという訴えでした。乳房マッサージを受けてもすぐにつまると泣かんばかりの表情です。
右の胸に5センチほどのしこりもできています。
2度ほど治療したところ、首や背中のこりは感じなくなりました。乳腺炎の痛みはなくなりましたが、しこりは残ります。腰のだるさがまだあるとのことですが、ずいぶん気分がよくなったということで笑っていらっしゃいます。1ヶ月で5回治療して、すべての症状がなくなり治療を終わりました。1ヵ月後も再発のないことを確認しています。
乳房マッサージを受けてもすぐに痛み始めた乳腺炎が針灸ではなぜすぐに治ったのか。乳腺炎だけでなく身体全体の状態をよくしていくことを心がけたからです。疲れをとり、胸の痛みだけに集中していた気持ちの状態、正確には脳の状態の変化をうながしたからです。元気になった国元さんは、その後すぐに赤ちゃんを預けて外で働かれるようになりました。
◆アンケート回答
よい効果があった。少し苦痛はあるがずいぶん楽になった。
総合的にいって治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は1である。
☆国元さんのコメント
出産して一ヶ月は何もなかったのに3カ月ごろから右胸がつまるようになりました。母乳の出も多く、つまりが取れたかと思っても1 、2日でまたつまる。助産婦さんにマッサージしてもらったり、食事もかなり制限しましたがあまり変化はしなかったです。痛くもあったので赤ちゃんの可愛さを堪能したいのに、胸のしこりのことばかり気にして精神的にもまいってました。わらにもすがる気持ちでネットで知った結(ゆい)針灸院に治療に来ました。その日から今日で数週経ちますが、一度もつまることがありません。以前のつまりがまだ少し残っているので効果については「少し苦痛はあるが」にしましたがほとんど1(完全に治り苦痛がない)です。治療に来てから本当に日に日に気持ちも軽くなりひょっとしたらまたつまるのではないかという不安もどんどんなくなりました。治療も毎日同じことではなく「今日は〇〇のようにしましょう」とその日の様子にあわせてしてくださることにすごく信頼できる治療と感じています。まだしばらくお世話になると思いますがよろしくお願いいたします。
自筆のアンケートはこちらから

※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。
☆痛い乳腺炎が治った
国元(仮名)さんは30代後半の女性、20XX年の9月にいらっしゃいました。3ヶ月の赤ちゃんに授乳しているが、2〜3日に一度、つまって胸が痛くなる。首も背中もこって、腰も痛いという訴えでした。乳房マッサージを受けてもすぐにつまると泣かんばかりの表情です。
右の胸に5センチほどのしこりもできています。
2度ほど治療したところ、首や背中のこりは感じなくなりました。乳腺炎の痛みはなくなりましたが、しこりは残ります。腰のだるさがまだあるとのことですが、ずいぶん気分がよくなったということで笑っていらっしゃいます。1ヶ月で5回治療して、すべての症状がなくなり治療を終わりました。1ヵ月後も再発のないことを確認しています。
乳房マッサージを受けてもすぐに痛み始めた乳腺炎が針灸ではなぜすぐに治ったのか。乳腺炎だけでなく身体全体の状態をよくしていくことを心がけたからです。疲れをとり、胸の痛みだけに集中していた気持ちの状態、正確には脳の状態の変化をうながしたからです。元気になった国元さんは、その後すぐに赤ちゃんを預けて外で働かれるようになりました。
◆アンケート回答
よい効果があった。少し苦痛はあるがずいぶん楽になった。
総合的にいって治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は1である。
☆国元さんのコメント
出産して一ヶ月は何もなかったのに3カ月ごろから右胸がつまるようになりました。母乳の出も多く、つまりが取れたかと思っても1 、2日でまたつまる。助産婦さんにマッサージしてもらったり、食事もかなり制限しましたがあまり変化はしなかったです。痛くもあったので赤ちゃんの可愛さを堪能したいのに、胸のしこりのことばかり気にして精神的にもまいってました。わらにもすがる気持ちでネットで知った結(ゆい)針灸院に治療に来ました。その日から今日で数週経ちますが、一度もつまることがありません。以前のつまりがまだ少し残っているので効果については「少し苦痛はあるが」にしましたがほとんど1(完全に治り苦痛がない)です。治療に来てから本当に日に日に気持ちも軽くなりひょっとしたらまたつまるのではないかという不安もどんどんなくなりました。治療も毎日同じことではなく「今日は〇〇のようにしましょう」とその日の様子にあわせてしてくださることにすごく信頼できる治療と感じています。まだしばらくお世話になると思いますがよろしくお願いいたします。
自筆のアンケートはこちらから
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。
2014年01月05日
睡眠時無呼吸症候群(疑い)が簡単に治った
結(ゆい)針灸院、関西中医鍼灸研究会の藤井です。あけましておめでとうございます。昨年の最終日の診療中、患者さんから「妊娠しました」という電話が入りました。人工授精が成功したのです。年明け、体外受精が成功した患者さんから赤ちゃんの写真入の年賀状をいただきました。私の方は受胎しやすい身体をつくる針灸治療でお手伝いをしていました。なんだか今年もいい年になりそうです。明日、6日月曜から平常通り開けます。
「なんだか昼間が眠くて仕方がない」という品川(仮名)さん。30代の男性です。膝が痛いということで来院されました。膝は1回の治療で治ったのですが「ほかにおつらいところはありませんか」と聞くと、冒頭の言葉が返ってきました。
奥さんによると、眠っている時に呼吸がとまることが多く、いびきもひどいそうです。睡眠中に10秒以上の呼吸停止が5回以上繰り返す状態が睡眠時無呼吸症候群と呼ばれますが、この可能性大です。夜の眠りの質が悪いために、昼間に眠くなることが多いといわれています。
品川さんはほどほどに健康な方。睡眠時無呼吸症候群になりやすいといわれている肥満ではありません。毎日自転車に乗って、外回りの営業を続けていらっしゃいます。脳を活性化して元気になる針灸治療を2回ほどしたところ、「昼間に眠くなるのはなくなった」とのこと。「呼吸がとまることはなくなった、すやすやと安らかに眠っている」と奥さんも安心のご様子。
睡眠時無呼吸症候群の一般的な治療は入院して検査の後、睡眠時にCPAPという鼻マスクをつけて空気を送り込んだり、特別なマウスピースをオーダーメイドでつくって装着したりとなかなか大変です。鼻マスクは防毒マスクに似た形です。つけて寝るのはなかなか大変そう。西医の治療は要するに空気をとり込みやすくすることで、無呼吸状態を治そうとするものです。一方、私の針灸治療は昼間の活動性を増す治療をすることで、夜も深く眠れる状態をつくろうというもの。昼間元気に働き、夜はコテンと寝てもらう状態にします。眠りの質を改善することが、無呼吸を改善することにつながるようです。針灸治療は通院するだけの簡便なもの。睡眠時無呼吸症候群の疑いありと思われたら一度、針灸治療をお試しください。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。
「なんだか昼間が眠くて仕方がない」という品川(仮名)さん。30代の男性です。膝が痛いということで来院されました。膝は1回の治療で治ったのですが「ほかにおつらいところはありませんか」と聞くと、冒頭の言葉が返ってきました。
奥さんによると、眠っている時に呼吸がとまることが多く、いびきもひどいそうです。睡眠中に10秒以上の呼吸停止が5回以上繰り返す状態が睡眠時無呼吸症候群と呼ばれますが、この可能性大です。夜の眠りの質が悪いために、昼間に眠くなることが多いといわれています。
品川さんはほどほどに健康な方。睡眠時無呼吸症候群になりやすいといわれている肥満ではありません。毎日自転車に乗って、外回りの営業を続けていらっしゃいます。脳を活性化して元気になる針灸治療を2回ほどしたところ、「昼間に眠くなるのはなくなった」とのこと。「呼吸がとまることはなくなった、すやすやと安らかに眠っている」と奥さんも安心のご様子。
睡眠時無呼吸症候群の一般的な治療は入院して検査の後、睡眠時にCPAPという鼻マスクをつけて空気を送り込んだり、特別なマウスピースをオーダーメイドでつくって装着したりとなかなか大変です。鼻マスクは防毒マスクに似た形です。つけて寝るのはなかなか大変そう。西医の治療は要するに空気をとり込みやすくすることで、無呼吸状態を治そうとするものです。一方、私の針灸治療は昼間の活動性を増す治療をすることで、夜も深く眠れる状態をつくろうというもの。昼間元気に働き、夜はコテンと寝てもらう状態にします。眠りの質を改善することが、無呼吸を改善することにつながるようです。針灸治療は通院するだけの簡便なもの。睡眠時無呼吸症候群の疑いありと思われたら一度、針灸治療をお試しください。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。