2013年12月05日

花粉症もあった中年男性の耳管開放症の治り方

結(ゆい)針灸院、関西中医鍼灸研究会の藤井です。今回は耳管開放症のお話です。
耳管は鼻の奥と耳をつないでいる管で、ふだんは閉まっています。これがいつも開いた状態になり、戻らなくなるのが耳管開放症です。自分の声がそのまま聞こえたり、呼吸音がはっきり聞こえたりして不快なものです。詳しくは以下をご覧下さい。
http://hari.yuisuita.com/category/1461796.html

◆花粉症もあった中年男性の耳管開放症の治り方

田口(仮名)さんは40代後半の男性です。20XX年の12月にいらっしゃいました。経過は以下のようなものでした。
5月に風邪をひき何回も鼻をかんでいたら、自分の声が響くようになった。耳管開放症に効くといわれている漢方薬、加味帰脾湯(かみきひとう)を半年ほど飲んだが一向に効果がなかった。それどころかおなかの調子が悪くなり、不整脈もでるようになった。加味帰脾湯をやめたらもとにもどった。両耳ともつらい。手足は以前から冷える。最近は咳が出るようになり、のどもいがらっぽくなった。
経過以上

田口さんは最初の治療で自分の声は響かなくなり、咳もなくなりました。たいていは週2回の治療を一ヶ月ほど続けていただき、治っている身体の状態を維持しながら、症状がぶり返さないようにしながら治していきます。ですが田口さんは症状がでると来院されるという形で来院されました。1〜2週間に1度の来院です。結局3ヶ月で6回治療し、当初の症状を10とすると今は1〜2というところまで、治りました。3〜4月は花粉症がひどいとのことだったので3月に4回治療して治し、アンケートをいただきました。6月に一度再発しましたが、これは1回で治りました。手足も以前ほどは冷えなくなりました。

☆アンケート回答
よい効果があった。少し苦痛はあるがずいぶん楽になった。
総合的にいって治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は2である。

田口さんのコメント
耳管開放症の症状はほとんど消え感謝しております。日常からお腹などをあたためるようにすることでより効果があったようです。
自筆のアンケートはこちらから
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※加味帰脾湯はすべての耳管開放症に効くわけではありません。あるタイプには効きますが、別のタイプには効かないのです。そこは漢方薬の専門知識が必要ですが、耳鼻科のお医者さまがみんな漢方薬の専門家というわけではありません。漢方薬は正しく使えば副作用はでませんが、合わなければ具合が悪くなることもあります。詳しくは以下をどうぞ。
http://yuisuita.com/text/k-5.shtml

◆年末年始のお休みのお知らせ

12月29日日曜〜1月5日日曜までお休みさせていただきます。調子の悪い方は早めにおこしください。体調を整えて新年を迎えましょう。