結(ゆい)針灸院、関西中医鍼灸研究会の藤井です。3連休最終日16日月曜頃から大阪は急に暑くなりました。暑くなって身体が弱る、しんどい。水を飲みすぎて下痢気味になる、脚が重くなる、脚がつる。以上のような重い、だるい、しんどい患者さんがちらほらみられます。脚が重くなり、つるのは湿邪(過剰な水分)が身体の下にたまるため。脚だけもんでもなかなか治りません。内臓を調整し湿邪をとる治療をしながら治していきます。「夏の定番ですね」といいながら鍼灸できちんと治しています。身体も脚も軽くなります。熱中症気味の患者さんも何人かいらっしゃいました。
☆暑熱順化
「今からエアコンを使ってしまったら、8月は耐えられなくなるんじゃないですか」と年配の患者さんからいわれることもあります。
「大丈夫、人の身体は暑さに慣れることができるんです」とお答えしています。
暑くなって10日〜14日程度たつと暑さで急に体温が上昇しすぎたりすることが減ってきます。
暑くなったばかりの時期、今がしんどいのです。
やがて春より汗をたくさんかけるようになり、暑さに耐えられるようになっていきます。
たくさんかけるようになった汗の塩分濃度は低下します。身体から大切な塩分がなくなっていくのを防いでいるのです。
血液の塩分濃度が低下すると足や腕や腹の筋肉が痛んだり、けいれんしたりします。それを防ぎます。また塩分が薄くなった汗の方が蒸発しやすく、気化熱で暑さを逃がしやすくなります。暑さに慣れることを暑熱順化といいます。ただエアコンの中ばかりにいると暑熱順化がおこりにくくなるのも事実ですから、エアコンで一息つきながらも時には戸外で汗をかきましょう。どの程度、暑い環境に身をおくかは個人によって違います。鍼灸は汗をかけない、熱のこもりやすい身体の状態を改善することができます。