結(ゆい)針灸院、関西中医鍼灸研究会の藤井です。
7月27日の朝日新聞1面に「うつ病 初の治療指針」との記事が掲載されました。日本うつ病学会が医師向けの治療指針をまとめたもの。指針は下記で見ることができます。http://www.secretariat.ne.jp/jsmd/0726.pdf
内容を一部要約すると以下のようになります。私の要約ですから朝日新聞の記事とは異なります。
◆要約 うつ病の治療指針
従来は軽症も中程度のうつ病もひとくくりにして抗うつ剤が効くとして薬をだしてきましたが、じつは軽症うつ病では薬が本当に効いているのかわからないことも多く、効く効かないと意見も分かれています。副作用のこともあるので安易に抗うつ剤等をださないようにしてください。抗うつ剤を使う場合でも漫然と長期に使用しないでください。患者さんの話をよく聞き、家族とも話をして患者さんの全体像をつかんでください。患者さんにしっかり寄り添い、気持ちの支えになるようになることが大切です。
中程度から重症のうつ病も1種類の抗うつ剤を使うことを基本として、多くの種類の抗うつ剤を使わないようにしてください。いわゆる多剤併用はしないこと。多剤併用に何の医学的根拠もありません。
若者の軽症抑うつ状態の一側面をきりとったいわゆる新型うつ病はマスコミ用語であり、精神医学的には深く研究されていないのでここではとりあげません。要約以上
いわゆる新型うつ病を若者の軽症抑うつ状態と表現していますから、文脈からいくと軽症うつ病以上に安易に抗うつ剤等をださないようにということになります。
私は抗うつ剤等が多剤併用されているうつ病の患者さんを毎日のようにみています。今回の治療指針の方向で精神医療が変わっていくことを本当に切望します。
◆専門家の皆さんへ
専門家、針灸学校学生の皆さんは是非、治療指針の原文を読んでください。61ペ−ジありますが、軽症うつ病については25ページまでです。臨床でよくみるのは、軽症うつ病ですから最低限そこまでは読んでください。
専門誌 中医臨床 6月号通巻129号に私の論文「督脈と奇経を組み合わせたうつ病、双極性障害、パニック障害の治療」が掲載されています。治療指針を読まれた後にどうぞお読みください。より深く理解できます。
2012年07月31日
2012年07月25日
発症して1ヵ月の突発性難聴が1ヵ月で治った
篠原(仮名)さんは3月に来院されました。50代後半の女性、1ヶ月前に左耳が突発性難聴になりステロイドの集中投与を受けたものの、治りませんでした。来院された時は耳鳴り、音の割れる感覚、耳の閉塞感、聴力の低下に苦しんでいらっしゃいました。首や肩がこり腰も痛い。アトピー性皮膚炎のため顔が真っ赤になり、いかにもかゆそうでした。
約1ヶ月8回の治療で患者さんいわく「治療前を10とすれば今は3」「耳鳴り音割れは多少残っていますが生活上大きな不都合はありません」というところまで改善。肩こり腰痛もなくなりました。「冬でも上気して汗をかいていた体質が改善され生活しやすくなりました」という感想もいただきました。治療頻度を減らしながらさらに1ヵ月半治療、持病の喘息も軽くなりました。
ただアトピー性皮膚炎のかゆみはいったんおさまったものの暑さの到来とともに一進一退を繰り返す状態となり、抗アレルギー剤でおさえる選択をなさいました。当院が通院にちょっと遠かったことも影響しているようです。
突発性難聴は個人差もありますが、いままでの臨床経験からいって約1ヶ月あればかなりの改善が見込めます。篠原さんの手書きのアンケートは以下。

ホームページは http://yuisuita.com ブログは http://yuisuita.sblo.jp/
ツイッターは@hariyui フェイスブックはhttp://www.facebook.com/yuisuita
約1ヶ月8回の治療で患者さんいわく「治療前を10とすれば今は3」「耳鳴り音割れは多少残っていますが生活上大きな不都合はありません」というところまで改善。肩こり腰痛もなくなりました。「冬でも上気して汗をかいていた体質が改善され生活しやすくなりました」という感想もいただきました。治療頻度を減らしながらさらに1ヵ月半治療、持病の喘息も軽くなりました。
ただアトピー性皮膚炎のかゆみはいったんおさまったものの暑さの到来とともに一進一退を繰り返す状態となり、抗アレルギー剤でおさえる選択をなさいました。当院が通院にちょっと遠かったことも影響しているようです。
突発性難聴は個人差もありますが、いままでの臨床経験からいって約1ヶ月あればかなりの改善が見込めます。篠原さんの手書きのアンケートは以下。

ホームページは http://yuisuita.com ブログは http://yuisuita.sblo.jp/
ツイッターは@hariyui フェイスブックはhttp://www.facebook.com/yuisuita
2012年07月24日
暑熱順化が起こりにくくなっている
結(ゆい)針灸院、関西中医鍼灸研究会の藤井です。
☆暑熱順化が起こりにくくなっている
冷房は1960年頃からオフィスに入り始めたました。家庭への冷房の普及は70年代後半から80年頃といわれています。
ヒートアイランドと化した都市で冷房の必要なことは自明ですが、一方ほとんどの時間を冷房の中で過ごすことで体温調節機能の退化がはじまっているのではないかと危惧する学者さんもいらっしゃいます。
発汗生理学や環境生理学が専門の愛知医科大学の菅屋潤壹教授は「夏季にはエアコンディショニングが常識化したため、夏季に自然に生じる暑熱順化は起こりにくくなっていると言われる。事実だとすれば、熱射病の予防にとっては大きな脅威となる。」と警鐘を鳴らされています。
臨床に携わっていて、20代30代の若い人ほど暑さに弱い人が多いと感じています。弱い人は暑くなるのではなく苦しくなるのです。
70年代後半から80年頃の冷房の普及と関係している可能性は大。時には戸外で運動し、汗をかくのもいいしゆっくりお風呂に入るのもお勧めです。
ただ運動できないほど疲労している人が多いのも事実です。過労の人に運動はさらなる疲労をもたらすだけという面もあります。お風呂に入ってものぼせてしまう場合もあります。こういう人は浴室をしっかり換気すること、アイスノン等を頭にのせて、頭を冷やしながら浴槽につかってください。鍼灸は重い、だるい、しんどいを治すだけではありません。汗をかけない、熱のこもりやすい、暑さで苦しくなる身体の状態も改善することができます。
☆暑熱順化が起こりにくくなっている
冷房は1960年頃からオフィスに入り始めたました。家庭への冷房の普及は70年代後半から80年頃といわれています。
ヒートアイランドと化した都市で冷房の必要なことは自明ですが、一方ほとんどの時間を冷房の中で過ごすことで体温調節機能の退化がはじまっているのではないかと危惧する学者さんもいらっしゃいます。
発汗生理学や環境生理学が専門の愛知医科大学の菅屋潤壹教授は「夏季にはエアコンディショニングが常識化したため、夏季に自然に生じる暑熱順化は起こりにくくなっていると言われる。事実だとすれば、熱射病の予防にとっては大きな脅威となる。」と警鐘を鳴らされています。
臨床に携わっていて、20代30代の若い人ほど暑さに弱い人が多いと感じています。弱い人は暑くなるのではなく苦しくなるのです。
70年代後半から80年頃の冷房の普及と関係している可能性は大。時には戸外で運動し、汗をかくのもいいしゆっくりお風呂に入るのもお勧めです。
ただ運動できないほど疲労している人が多いのも事実です。過労の人に運動はさらなる疲労をもたらすだけという面もあります。お風呂に入ってものぼせてしまう場合もあります。こういう人は浴室をしっかり換気すること、アイスノン等を頭にのせて、頭を冷やしながら浴槽につかってください。鍼灸は重い、だるい、しんどいを治すだけではありません。汗をかけない、熱のこもりやすい、暑さで苦しくなる身体の状態も改善することができます。
2012年07月23日
暑熱順化
結(ゆい)針灸院、関西中医鍼灸研究会の藤井です。3連休最終日16日月曜頃から大阪は急に暑くなりました。暑くなって身体が弱る、しんどい。水を飲みすぎて下痢気味になる、脚が重くなる、脚がつる。以上のような重い、だるい、しんどい患者さんがちらほらみられます。脚が重くなり、つるのは湿邪(過剰な水分)が身体の下にたまるため。脚だけもんでもなかなか治りません。内臓を調整し湿邪をとる治療をしながら治していきます。「夏の定番ですね」といいながら鍼灸できちんと治しています。身体も脚も軽くなります。熱中症気味の患者さんも何人かいらっしゃいました。
☆暑熱順化
「今からエアコンを使ってしまったら、8月は耐えられなくなるんじゃないですか」と年配の患者さんからいわれることもあります。
「大丈夫、人の身体は暑さに慣れることができるんです」とお答えしています。
暑くなって10日〜14日程度たつと暑さで急に体温が上昇しすぎたりすることが減ってきます。
暑くなったばかりの時期、今がしんどいのです。
やがて春より汗をたくさんかけるようになり、暑さに耐えられるようになっていきます。
たくさんかけるようになった汗の塩分濃度は低下します。身体から大切な塩分がなくなっていくのを防いでいるのです。
血液の塩分濃度が低下すると足や腕や腹の筋肉が痛んだり、けいれんしたりします。それを防ぎます。また塩分が薄くなった汗の方が蒸発しやすく、気化熱で暑さを逃がしやすくなります。暑さに慣れることを暑熱順化といいます。ただエアコンの中ばかりにいると暑熱順化がおこりにくくなるのも事実ですから、エアコンで一息つきながらも時には戸外で汗をかきましょう。どの程度、暑い環境に身をおくかは個人によって違います。鍼灸は汗をかけない、熱のこもりやすい身体の状態を改善することができます。
☆暑熱順化
「今からエアコンを使ってしまったら、8月は耐えられなくなるんじゃないですか」と年配の患者さんからいわれることもあります。
「大丈夫、人の身体は暑さに慣れることができるんです」とお答えしています。
暑くなって10日〜14日程度たつと暑さで急に体温が上昇しすぎたりすることが減ってきます。
暑くなったばかりの時期、今がしんどいのです。
やがて春より汗をたくさんかけるようになり、暑さに耐えられるようになっていきます。
たくさんかけるようになった汗の塩分濃度は低下します。身体から大切な塩分がなくなっていくのを防いでいるのです。
血液の塩分濃度が低下すると足や腕や腹の筋肉が痛んだり、けいれんしたりします。それを防ぎます。また塩分が薄くなった汗の方が蒸発しやすく、気化熱で暑さを逃がしやすくなります。暑さに慣れることを暑熱順化といいます。ただエアコンの中ばかりにいると暑熱順化がおこりにくくなるのも事実ですから、エアコンで一息つきながらも時には戸外で汗をかきましょう。どの程度、暑い環境に身をおくかは個人によって違います。鍼灸は汗をかけない、熱のこもりやすい身体の状態を改善することができます。
2012年07月20日
熱中症予防はやっぱり食べることが大切
結(ゆい)針灸院、関西中医鍼灸研究会の藤井です。昨日発行の、結(ゆい)通信No.385「津液(しんえき)不足は身体を熱くする」に関連して通信No.370 2012/5/06発行の一部を再掲します。
☆熱中症を予防するために、今のうち(5月〜6月)に汗をかきましょう。
日本生気象学会熱中症予防研究委員会が昨年5月、節電下の熱中症予防のための緊急提言を出しています。詳しくは以下
http://www.med.shimane-u.ac.jp/assoc-jpnbiomet/index.html
本格的な暑さの来る前の5月〜6月に、「やや暑い環境」で「ややきつい」と感じる(少し汗をかくくらいの)運動を1日30分間、週3回、4週間程度実施すると暑さに強い体になるというもの。こうすることで身体の血液量が血液量が200-300ml 増加し、体温を調節する能力が20-50% も改善するとしています。
さらに、その運動直後にたんぱく質と糖質を多く含んだ食品(牛乳など)を摂取するとより高い効果が得られますと生気象学会は提言していますが、牛乳はなかなか体に合わない人も多いので、私は代わりにヨーグルトやナッツ類をとったらいいのではと考えています。
再掲以上
7月下旬の今から運動するとなると早朝の涼しい時間にということになるでしょう。ただしそのために睡眠時間を削ってはだめですから、早寝早起きのできる環境にある方に限られてくるでしょう。
☆熱中症予防はやっぱり食べることが大切
汗をかきすぎて津液(しんえき)不足にならないためには、身体の津液や血液を十分な状態に保つことが大切と伝統的中医学では説いてきました。運動直後に食品をとって身体の血液量の増加を図ろうという日本生気象学会の提言も通じるものがあります。バランスよくちゃんと食べることが夏は大切なのです。そうめんばかりではダメです。肉も魚もちゃんと食べましょう。
津液(しんえき)不足は補血(ほけつ)補陰(ほいん)で治します。針灸は補血補陰のつぼを使いますが、普通の生活ではちゃんと食べることと十分な睡眠をとることが補血補陰につながります。
☆熱中症を予防するために、今のうち(5月〜6月)に汗をかきましょう。
日本生気象学会熱中症予防研究委員会が昨年5月、節電下の熱中症予防のための緊急提言を出しています。詳しくは以下
http://www.med.shimane-u.ac.jp/assoc-jpnbiomet/index.html
本格的な暑さの来る前の5月〜6月に、「やや暑い環境」で「ややきつい」と感じる(少し汗をかくくらいの)運動を1日30分間、週3回、4週間程度実施すると暑さに強い体になるというもの。こうすることで身体の血液量が血液量が200-300ml 増加し、体温を調節する能力が20-50% も改善するとしています。
さらに、その運動直後にたんぱく質と糖質を多く含んだ食品(牛乳など)を摂取するとより高い効果が得られますと生気象学会は提言していますが、牛乳はなかなか体に合わない人も多いので、私は代わりにヨーグルトやナッツ類をとったらいいのではと考えています。
再掲以上
7月下旬の今から運動するとなると早朝の涼しい時間にということになるでしょう。ただしそのために睡眠時間を削ってはだめですから、早寝早起きのできる環境にある方に限られてくるでしょう。
☆熱中症予防はやっぱり食べることが大切
汗をかきすぎて津液(しんえき)不足にならないためには、身体の津液や血液を十分な状態に保つことが大切と伝統的中医学では説いてきました。運動直後に食品をとって身体の血液量の増加を図ろうという日本生気象学会の提言も通じるものがあります。バランスよくちゃんと食べることが夏は大切なのです。そうめんばかりではダメです。肉も魚もちゃんと食べましょう。
津液(しんえき)不足は補血(ほけつ)補陰(ほいん)で治します。針灸は補血補陰のつぼを使いますが、普通の生活ではちゃんと食べることと十分な睡眠をとることが補血補陰につながります。
2012年07月19日
津液(しんえき)不足は身体を熱くする
結(ゆい)針灸院、関西中医鍼灸研究会の藤井です。「患者さんの声」を更新しました。「患者さんの声」はどんどん増えています。
http://www.yuisuita.com/voice/
梅雨明けの猛暑、炎天下しっかり汗をだして運動するのは結構ですが、人によってはすぎると夜に身体が熱くなりすぎることもあります。日頃、汗をあまりかいていない方はとくにご注意ください。
☆津液(しんえき)不足は身体を熱くする
炎天下の作業や運動で汗をかくのは当たり前。ただ身体がある状態の方々が汗をかきすぎると、夜に身体が熱くなりすぎることもあります。
ある60代の男性から「耳鳴がひどくなりました。」という訴えがありました。梅雨明けの炎天下のお昼に一生懸命車を洗い、しっかり日焼けもされました。いつもそれほど汗をかいていない方が急に大量発汗すると、身体に必要な水分を失い身体のバランスを失うことがあるのです。中医学ではこれを津液(しんえき)不足といいます。身体の熱をしずめる役目のある津液(しんえき)が汗といっしょに減りすぎると、身体が熱を持ちやすくなり、身体に熱がこもります。熱中症の中医学的解釈ともいえます。
この男性は耳鳴を忘れようと、がんばりすぎて津液(しんえき)不足に陥りました。日焼けという軽いやけども身体に熱をもたらしました。耳鳴は熱で悪化します。不眠になることも多いのですが、今回は大丈夫でした。熱をしずめ,耳鳴を落ち着かせる針灸治療をしてことなきをえました。
中医学でいう熱はいわゆる発熱とは違います。体温とは一致しないこともあります。イライラも熱の一種です。
戸外で肉体労働をする方が夜になると身体が熱くなり、極端に冷房を強くすることも多いのですが、これも津液(しんえき)不足のためです。身体が熱くなりやすいのは陰虚(いんきょ)とか血虚(けっきょ)、痰湿(たんしつ)といった状態の方々です。夜に身体が熱くなりすぎるのも針灸で治ります。疲れもとれます。
日々の生活ではどうすればいいのでしょう。バランスよくちゃんと食べることと睡眠時間をたっぷりとることが大切です。夜に身体が熱くなりすぎる方は、辛いものは避けて、きゅうりやなす、ゴーヤなど夏野菜を食べて身体のほてりをしずめてください。すいかもお勧めです。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。
写真は16日日本大学脳神経外科竹村先生(中央)からNIRSの指導を受けている結のスタッフ。一番左が藤井です。
http://www.yuisuita.com/voice/
梅雨明けの猛暑、炎天下しっかり汗をだして運動するのは結構ですが、人によってはすぎると夜に身体が熱くなりすぎることもあります。日頃、汗をあまりかいていない方はとくにご注意ください。
☆津液(しんえき)不足は身体を熱くする
炎天下の作業や運動で汗をかくのは当たり前。ただ身体がある状態の方々が汗をかきすぎると、夜に身体が熱くなりすぎることもあります。
ある60代の男性から「耳鳴がひどくなりました。」という訴えがありました。梅雨明けの炎天下のお昼に一生懸命車を洗い、しっかり日焼けもされました。いつもそれほど汗をかいていない方が急に大量発汗すると、身体に必要な水分を失い身体のバランスを失うことがあるのです。中医学ではこれを津液(しんえき)不足といいます。身体の熱をしずめる役目のある津液(しんえき)が汗といっしょに減りすぎると、身体が熱を持ちやすくなり、身体に熱がこもります。熱中症の中医学的解釈ともいえます。
この男性は耳鳴を忘れようと、がんばりすぎて津液(しんえき)不足に陥りました。日焼けという軽いやけども身体に熱をもたらしました。耳鳴は熱で悪化します。不眠になることも多いのですが、今回は大丈夫でした。熱をしずめ,耳鳴を落ち着かせる針灸治療をしてことなきをえました。
中医学でいう熱はいわゆる発熱とは違います。体温とは一致しないこともあります。イライラも熱の一種です。
戸外で肉体労働をする方が夜になると身体が熱くなり、極端に冷房を強くすることも多いのですが、これも津液(しんえき)不足のためです。身体が熱くなりやすいのは陰虚(いんきょ)とか血虚(けっきょ)、痰湿(たんしつ)といった状態の方々です。夜に身体が熱くなりすぎるのも針灸で治ります。疲れもとれます。
日々の生活ではどうすればいいのでしょう。バランスよくちゃんと食べることと睡眠時間をたっぷりとることが大切です。夜に身体が熱くなりすぎる方は、辛いものは避けて、きゅうりやなす、ゴーヤなど夏野菜を食べて身体のほてりをしずめてください。すいかもお勧めです。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。
写真は16日日本大学脳神経外科竹村先生(中央)からNIRSの指導を受けている結のスタッフ。一番左が藤井です。
2012年07月18日
ストレス脳測定会報告
結(ゆい)針灸院、関西中医鍼灸研究会の藤井です。ストレス脳測定会報告です。
日本大学脳神経外科 竹村先生をお迎えし、16日午後1時よりNIRSの学習会を、2時30分からは患者さん対象の測定会を行いました。NIRSとは近赤外分光法、near‐infrared spectro-scopyの略称。光で脳機能を測定する技術を用いて、脳のストレス状態を計ります。院長藤井は日大医学部 酒谷教授と共同でストレス脳の研究をはじめました。詳しくは以下をご覧ください。
http://yuisuita.com/text/nirs.shtml
16日は測定希望の患者さんや関西中医鍼灸研究会の有志を対象に測定。17日から随時、測定を始めています。主に初診や再診の患者さんの一部を対象に、測定を始めています。測定はあくまで患者さんの同意をいただいてから。簡単な心理テストとNIRSの測定をやっています。15分〜20分かかります。測定の様子は以下からご覧ください。
竹村先生の指導を受けながらスタッフ2名がNIRSの測定をしている写真です。
日本大学脳神経外科 竹村先生をお迎えし、16日午後1時よりNIRSの学習会を、2時30分からは患者さん対象の測定会を行いました。NIRSとは近赤外分光法、near‐infrared spectro-scopyの略称。光で脳機能を測定する技術を用いて、脳のストレス状態を計ります。院長藤井は日大医学部 酒谷教授と共同でストレス脳の研究をはじめました。詳しくは以下をご覧ください。
http://yuisuita.com/text/nirs.shtml
16日は測定希望の患者さんや関西中医鍼灸研究会の有志を対象に測定。17日から随時、測定を始めています。主に初診や再診の患者さんの一部を対象に、測定を始めています。測定はあくまで患者さんの同意をいただいてから。簡単な心理テストとNIRSの測定をやっています。15分〜20分かかります。測定の様子は以下からご覧ください。
竹村先生の指導を受けながらスタッフ2名がNIRSの測定をしている写真です。

2012年07月10日
妊婦さんの腰痛、つわりの治り方
/////// 半健康人から脱出!結(ゆい)通信No.383 ///////// 2012/7/10
結(ゆい)針灸院、関西中医鍼灸研究会の藤井です。7月28日土曜は臨時休診させていただきます。ストレス脳の共同研究をはじめました。詳しくは以下をご覧ください。
http://www.yuisuita.com/study/
☆妊婦さんの腰痛、つわりの治り方
妊娠中に腰痛になることは多いのですが、たいていの整形外科では流産を恐れて治療を断られることが多いようです。今回は妊娠4ヶ月でぎっくり腰になった妊婦さんのお話です。
20代後半の女性で初産です。朝、うがいをしようとしたら腰に電気が走ったような感じがして腰が痛くなったとの訴え。つわりもひどく吐き気に苦しんでいらっしゃいます。妊婦さんは普通体温が高くなるために冷えもなくなることが多いのですが、足は冷えるとのこと。腰痛とつわりをいっしょに治すことにしました。
2回治療したら腰痛はなくなり、吐き気も軽くなりました。3回目で吐き気もなくなりました。のどに何か詰まったような感覚があったのだけれどそれもなくなったそうです。足の冷えもなくなり、3回で治療終了しました。妊婦さんの腰痛やつわりはどうぞ針灸で治してください。
妊婦さんの自筆のコメントはこちら。

※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。
発行者 藤井正道
〒564−0041
大阪府吹田市泉町2-47-27-102 阪急吹田駅下車徒歩5分スーパーライフ泉町店前
結(ゆい)針灸院
TEL&FAX:06-6380-2236またはTEL06-4307-3810
ホームページは http://yuisuita.com ブログは http://yuisuita.sblo.jp/
ツイッターは@hariyui フェイスブックはhttp://www.facebook.com/yuisuita
耳鼻のどの専門サイトは http://hari.yuisuita.com
携帯用ホームページは http://yuisuita.msc.ms2.jp/
結(ゆい)針灸院、関西中医鍼灸研究会の藤井です。7月28日土曜は臨時休診させていただきます。ストレス脳の共同研究をはじめました。詳しくは以下をご覧ください。
http://www.yuisuita.com/study/
☆妊婦さんの腰痛、つわりの治り方
妊娠中に腰痛になることは多いのですが、たいていの整形外科では流産を恐れて治療を断られることが多いようです。今回は妊娠4ヶ月でぎっくり腰になった妊婦さんのお話です。
20代後半の女性で初産です。朝、うがいをしようとしたら腰に電気が走ったような感じがして腰が痛くなったとの訴え。つわりもひどく吐き気に苦しんでいらっしゃいます。妊婦さんは普通体温が高くなるために冷えもなくなることが多いのですが、足は冷えるとのこと。腰痛とつわりをいっしょに治すことにしました。
2回治療したら腰痛はなくなり、吐き気も軽くなりました。3回目で吐き気もなくなりました。のどに何か詰まったような感覚があったのだけれどそれもなくなったそうです。足の冷えもなくなり、3回で治療終了しました。妊婦さんの腰痛やつわりはどうぞ針灸で治してください。
妊婦さんの自筆のコメントはこちら。

※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。
発行者 藤井正道
〒564−0041
大阪府吹田市泉町2-47-27-102 阪急吹田駅下車徒歩5分スーパーライフ泉町店前
結(ゆい)針灸院
TEL&FAX:06-6380-2236またはTEL06-4307-3810
ホームページは http://yuisuita.com ブログは http://yuisuita.sblo.jp/
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耳鼻のどの専門サイトは http://hari.yuisuita.com
携帯用ホームページは http://yuisuita.msc.ms2.jp/
2012年07月04日
ストレス脳の診断してみませんか。研究のためですから検査料はいただきません。
結(ゆい)針灸院、関西中医鍼灸研究会の藤井です。ストレス脳の共同研究をはじめました。
ストレス脳とは脳の使いすぎなのが原因でストレスに過敏に反応し、オーバーヒート気味の脳のこと。ひどい肩こりや頭痛、腰痛に隠れていることもあります。自律神経失調症やパニック障害、うつ病や双極性障害なども含まれます。
日本大学医学部・脳神経外科学系 酒谷 薫教授とストレス脳を改善する鍼灸治療の共同研究をすることになりました。
酒谷 薫 先生は2012年5月15日放送のたけしの「みんなの家庭の医学」に出演、ストレス脳についてわかりやすく解説されています。解説は以下から
http://kenko.asahi.co.jp/broadcast_dtl.php?broadcastId=84
近赤外分光法、near‐infrared spectro-scopy(NIRS)、光で脳機能を測定する技術を用いて、脳のストレス状態を計ります。一定期間の鍼灸治療の後、再度計測、治療で脳の血流がどう変化したかを調べる研究です。研究の一環として鍼灸治療に関係ない方の計測をする場合もあります。
鍼灸治療をするとたしかに患者さんはよくなっていきます。けれどどの程度よくなっていったかは患者さんの感覚、楽になった感じに頼るしかありませんでした。ストレスを判断するのは、脳の前頭葉です。NIRS(ニルス)は脳のストレス状態がどう変化していったのかを光を使って客観的に画像で計測することができます。ストレス改善、ストレス性の病気改善の客観的指標となる可能性があります。
光を額にあてるだけですから安全です。痛くもかゆくもありません。レントゲンの被爆のような危険もありません。
◆ストレス脳の診断してみませんか。研究のためですから検査料はいただきません。
7月15日日曜 午後2時30分〜6時頃まで日本大学脳神経外科の竹村先生がNIRS(ニルス)の機器を使い当院でストレス脳の診断を行います。ご希望の方はお申し込みください。竹村先生は酒谷先生の研究室の方、NIRS(ニルス)研究のベテランです。
15日に来れない方も、お申し込みください。15日以降は当院に設置されたNIRS(ニルス)の機器を使い院長藤井やスタッフが随時、検査していきます。日時は後日、直接連絡の上ご都合に合わせて決めていきます。当面、検査するのは以下の方とさせていただきます。
1.結(ゆい)針灸院に過去にかかったことのある患者さん。現在、治療を受けている人も含みます。
2.結(ゆい)針灸院に1ヶ月以内にかかる予定のある方。
3.関西中医鍼灸研究会の会員の方。
☆Eメール mogusa@yuisuita.jp
までメールで申し込んでください。15日日曜を希望の方はその旨、明記ください。ただしご希望多数の場合はご希望に添えない場合もございます。その場合、後日検査します。
☆電話06-4307-3810まで申し込みのお電話ください。15日日曜を希望の方はその旨おっしゃってください。
ストレス脳とは脳の使いすぎなのが原因でストレスに過敏に反応し、オーバーヒート気味の脳のこと。ひどい肩こりや頭痛、腰痛に隠れていることもあります。自律神経失調症やパニック障害、うつ病や双極性障害なども含まれます。
日本大学医学部・脳神経外科学系 酒谷 薫教授とストレス脳を改善する鍼灸治療の共同研究をすることになりました。
酒谷 薫 先生は2012年5月15日放送のたけしの「みんなの家庭の医学」に出演、ストレス脳についてわかりやすく解説されています。解説は以下から
http://kenko.asahi.co.jp/broadcast_dtl.php?broadcastId=84
近赤外分光法、near‐infrared spectro-scopy(NIRS)、光で脳機能を測定する技術を用いて、脳のストレス状態を計ります。一定期間の鍼灸治療の後、再度計測、治療で脳の血流がどう変化したかを調べる研究です。研究の一環として鍼灸治療に関係ない方の計測をする場合もあります。
鍼灸治療をするとたしかに患者さんはよくなっていきます。けれどどの程度よくなっていったかは患者さんの感覚、楽になった感じに頼るしかありませんでした。ストレスを判断するのは、脳の前頭葉です。NIRS(ニルス)は脳のストレス状態がどう変化していったのかを光を使って客観的に画像で計測することができます。ストレス改善、ストレス性の病気改善の客観的指標となる可能性があります。
光を額にあてるだけですから安全です。痛くもかゆくもありません。レントゲンの被爆のような危険もありません。
◆ストレス脳の診断してみませんか。研究のためですから検査料はいただきません。
7月15日日曜 午後2時30分〜6時頃まで日本大学脳神経外科の竹村先生がNIRS(ニルス)の機器を使い当院でストレス脳の診断を行います。ご希望の方はお申し込みください。竹村先生は酒谷先生の研究室の方、NIRS(ニルス)研究のベテランです。
15日に来れない方も、お申し込みください。15日以降は当院に設置されたNIRS(ニルス)の機器を使い院長藤井やスタッフが随時、検査していきます。日時は後日、直接連絡の上ご都合に合わせて決めていきます。当面、検査するのは以下の方とさせていただきます。
1.結(ゆい)針灸院に過去にかかったことのある患者さん。現在、治療を受けている人も含みます。
2.結(ゆい)針灸院に1ヶ月以内にかかる予定のある方。
3.関西中医鍼灸研究会の会員の方。
☆Eメール mogusa@yuisuita.jp
までメールで申し込んでください。15日日曜を希望の方はその旨、明記ください。ただしご希望多数の場合はご希望に添えない場合もございます。その場合、後日検査します。
☆電話06-4307-3810まで申し込みのお電話ください。15日日曜を希望の方はその旨おっしゃってください。
