☆老人の帯状疱疹後神経痛の治り方
帯状疱疹は子供の頃にかかった水痘(すいとう)、水疱瘡(みずぼうそう)のウィルスが何十年も神経細胞のなかで眠っていた後に突然暴れだして起こる病気で、子供の頃に水痘になった事がある人はみんな身体の中にこのウィルスをもっています。免疫力が弱った時にかかるといわれています。
帯状疱疹は非常に痛い病気ですが、皮膚の発疹が治る頃には痛みもなくなるといわれています。しかし痛みだけが後遺症として残ることがあり、これが帯状疱疹後神経痛と呼ばれています。老人では、帯状疱疹の治癒後に痛みが残ることが多く、帯状疱疹後、長期にわたって痛みを訴える患者の70%は60歳以上といわれています。非常に治りにくいといわれていますが、針灸はよく効きます。
品川(仮名)さんは80代のお年寄り、娘さんに付き添われて来院されました。3ヶ月にわたって痛み続けています。「ぎゅうっといつも痛い」という大変お気の毒な状況。痛み止めは全然効きません。リリカという薬を処方されるとフラついて歩けなくなり中止しました。リリカ(薬名プレガバリン)は抗痙攣剤で、帯状疱疹後神経痛によく使われています。抗痙攣剤のため、効き過ぎれば脳の働きを抑えて、意識レベルの低下やめまい、ふらつきなどの症状をおこします。
結局、約1ヶ月で10回の針灸治療をして痛みはきれいになくなりました。娘さんからは「2〜3回目の受診から本人も自覚できるくらい痛みが少なくなり、2ヶ月、週2回ぐらいでほぼなくなりました。」とのコメントをいただきました(治療期間は実際は1ヶ月と数日なのですが、2ヶ月にわたったためそう記載されています)
品川(仮名)さんの娘さんの自筆のコメントはこちら。

※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。
◆帯状疱疹の治療については以下もご覧ください。
http://www.yuisuita.com/acupuncture/cat_fibromyalgia_shingles/
◆専門家の皆さんは東洋医学 鍼灸ジャーナル Vol.24(2012年1月号)の私の論文「帯状疱疹と帯状疱疹後神経痛の治療」をお読みください。
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