花粉がしっかり飛んでいるようですがみなさんいかがですか。結(ゆい)では「例年は花粉症に苦しむけれど今年は大丈夫!」という新規の患者さんが多数いらっしゃいます。例年より花粉の量が多いというので心配していましたが、今のところは普段の年と変わらない印象です。
今回は主に首都圏の方のためのメルマガです。福島第一原発の事故の収束はまだまだ先になりそうです。放射性物質は漏れ続けていますから、生活や仕事とのバランスをみながら放射性物質を避ける工夫が大切になってきました。とくに子どもと妊婦さんは注意が必要です。天気予報をみるように放射性物質の情報をチェックしましょう。ちょっとした注意で被ばく量はずいぶん変わります。
☆水道や空気中の放射能を知らせる文科省のサイト
水道水と空気の状態は文科省のサイトから確認できます。水道水について大阪は放射性ヨウ素―131も放射性セシウムも検出されていません。基準値よりは下回っていますが、東京では検出されています。マスコミの情報もいいのですが、自分で情報元をきちんと調べるようにしておくと混乱しなくてすみます。日時でどう変化していったのかもつかめます。
http://www.mext.go.jp/
☆福島第一原発からの放射性物質の流出状況がわかるサイト
とくに福島周辺の方には役に立つでしょう。戸外での作業をいつ頃するか、子どもを戸外でいつ遊ばせるか等の判断の材料になります。
◆ドイツ気象庁
http://www.dwd.de/
動画はこちら
http://www.dwd.de/bvbw/generator/DWDWWW/Content/Oeffentlichkeit/KU/KUPK/Homepage/Aktuelles/Sonderbericht__Bild5,templateId=poster,property=poster.gif
風の動きから28日から31日にかけて主に海側に飛散している様子がわかります。30日は北側の被災地や東京にも少しだけ飛んできます。30日、福島県宮城県は晴れのち雨の予報ですから、放射性物質が雨といっしょに落ちてくる可能性があり注意が必要です。東京は晴れ後曇りです。ただあくまで予報ですから、日本の気象庁の下記の予報、自分の住んでいる場所の予報と合わせてお使いください。
http://www.jma-net.go.jp/fukushima/topics.files/atom-kishou.pdf
私は気象の専門家ではありませんが、それでもドイツ気象庁のようなわかりやすい情報があれば何に気をつければいいかはわかります。日本にも緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI:スピーディ)という立派なシステムがあるのですから、早く一般向けの放射性物質飛散予報をテレビ等で流すようにしていただきたいものです。
原子力安全委員会のサイトにSPEEDI:スピーディの試算、3月23日付けが掲載されています。発表はスピーディとはいえなかったですが。
http://www.nsc.go.jp/
◆SPEEDI:スピーディについての解説はこちら
文部科学省の委託事業として、(財)原子力安全技術センターが作成したサイトです。
http://www.bousai.ne.jp/vis/torikumi/index0301.html
スピーディの被ばく線量の地図をみると放射性物質が南北に帯状に広がっていることがわかります。この季節、風は陸から海に向かって吹くことが多く西側は原発に近くても比較的汚染が少ないことがわかります。逆に北西側は30キロ圏外を越えて汚染が広がっていることがわかります。正確でわかりやすい情報が、人々の被ばくを減らすことに役立ちます。事実を直視し、冷静に恐れましょう。適切に行動し、できるだけいつもと同じように暮らしましょう。放射能はいくつもある発ガン物質のひとつにすぎません。そして避けるにこしたことはないものです。
ホームページは http://yuisuita.com
耳鼻のどの専門サイトはhttp://hari.yuisuita.com/
携帯用ホームページは http://yuisuita.msc.ms2.jp/
2011年03月29日
2011年03月27日
東北関東大震災から約2週間、吹田にも影響が
「地震、津波、原発がなければ症状が悪化することもなかったのにね。まあ治療すればよくなりますから、心配しないで。」このところよく患者さんにかけている言葉です。東北関東大震災から約2週間、大阪府吹田市の結(ゆい)にいらっしゃる患者さんの中にも地震、津波、原発事故の影響が現れています。
☆過労
首都圏の本社や営業所が計画停電の影響で仕事が停滞する分、大阪に仕事が回ってきています。日頃から忙しいのに、それ以上に仕事量が増えている方が多く、治療して疲労を回復していただいています。首都圏のサーバーが計画停電のために稼動しない時間、仕事ができなくなる患者さんもいらっしゃいました。その分仕事がたまり、残業が増えるという構図です。
☆避難
妊婦さんが関西の実家に戻っていらっしゃいました。東京に残る夫のために物資の買出し等で大忙し。ひと段落ついたら、全身がだるくなり、つわりの吐き気に加え、頭痛も出てきました。治療して回復したところです。東京に娘さんや息子さんがいらっしゃる患者さんも多く、買出しや心労で疲弊した患者さんをたくさん治療しました。
☆地震酔い
地震酔いという言葉を新聞で見つけました。阪神大震災の後にも身体が揺れているようなめまいを感じる方が多く見られましたが、今回も同じような現象がおこっています。大阪でも海の近くの埋立地はよく揺れたようです。ある患者さんは湾岸のビルの高層で地震にあい、パニック障害が一挙に悪化。たまに飲むだけだった安定剤も毎日飲むようになりました。めまいもひどくなり来院。治療して少しよくなったところです。いままで通院されていたパニック障害や全般性不安障害の患者さんも一時的に悪化する方が多かったのですが、今は治療して落ち着かれました。3月15日のブログで「インターネットやテレビよりもラジオや新聞の方が冷静さを保てます。」とお伝えしたのを実践して助かったという声も聞きました。お役に立ててうれしい限りです。
人の営みは続きます。先週は陣痛微弱で帝王切開になりそうになった妊婦さんの陣痛促進の針灸治療が成功。3500gを超える赤ちゃんを普通分娩できたとメールをいただきました。逆子を治した患者さんでした。こういうメールは本当にうれしいものです。日曜日、しっかり休みましょう。明日からしっかり働き、しっかり暮らしましょう。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。
ホームページは http://yuisuita.com
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☆過労
首都圏の本社や営業所が計画停電の影響で仕事が停滞する分、大阪に仕事が回ってきています。日頃から忙しいのに、それ以上に仕事量が増えている方が多く、治療して疲労を回復していただいています。首都圏のサーバーが計画停電のために稼動しない時間、仕事ができなくなる患者さんもいらっしゃいました。その分仕事がたまり、残業が増えるという構図です。
☆避難
妊婦さんが関西の実家に戻っていらっしゃいました。東京に残る夫のために物資の買出し等で大忙し。ひと段落ついたら、全身がだるくなり、つわりの吐き気に加え、頭痛も出てきました。治療して回復したところです。東京に娘さんや息子さんがいらっしゃる患者さんも多く、買出しや心労で疲弊した患者さんをたくさん治療しました。
☆地震酔い
地震酔いという言葉を新聞で見つけました。阪神大震災の後にも身体が揺れているようなめまいを感じる方が多く見られましたが、今回も同じような現象がおこっています。大阪でも海の近くの埋立地はよく揺れたようです。ある患者さんは湾岸のビルの高層で地震にあい、パニック障害が一挙に悪化。たまに飲むだけだった安定剤も毎日飲むようになりました。めまいもひどくなり来院。治療して少しよくなったところです。いままで通院されていたパニック障害や全般性不安障害の患者さんも一時的に悪化する方が多かったのですが、今は治療して落ち着かれました。3月15日のブログで「インターネットやテレビよりもラジオや新聞の方が冷静さを保てます。」とお伝えしたのを実践して助かったという声も聞きました。お役に立ててうれしい限りです。
人の営みは続きます。先週は陣痛微弱で帝王切開になりそうになった妊婦さんの陣痛促進の針灸治療が成功。3500gを超える赤ちゃんを普通分娩できたとメールをいただきました。逆子を治した患者さんでした。こういうメールは本当にうれしいものです。日曜日、しっかり休みましょう。明日からしっかり働き、しっかり暮らしましょう。
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2011年03月21日
医療被曝ならいいのか
福島第一原子力発電所で奮闘中のみなさまには頭が下がります。がんばってください。本日2回目のブログへの書き込みです。
「想定外」という言葉をよく聞くようになりました。しかし本当にそうでしょうか。福島第一原子力発電所の営業運転開始は1971年。わずか11年前の1960年には南米のチリ地震の津波が6mの大波で福島のすぐ北の三陸地方に襲来、多数の死者を出しています。なぜ津波の危険性を設計に入れず原子炉を緊急停止させるための重要施設を海側に設置したのか。「想定外」ではなく「知的怠慢」とか「無責任」という言葉のほうがふさわしいのではないでしょうか。
☆医療被曝ならいいのか
福島第一原子力発電所から漏れ出している放射能による微量な被曝がCTスキャン等の医療の被曝量に比較して、いかに少ないかというマスコミ報道が繰り返されています。たしかにパニックになることはありません。しかし医療被曝にもガンの危険はあることは報道されていません。
ICRP(国際放射線防護委員会)勧告(1990年)による個人の線量限度の考えによると
「医療における放射線被ばくに起因する公衆の構成員のがんによる死亡割合はそのがんの死亡率の1%から数%程度であると推定されている」とされています。要はバランスです。医療被曝によるガンの危険性といった不利益より、X線検査をすることで病気を発見し治療することの利益の方が大きいと考えるから人々はX線検査を受けるのです。利益のない被曝は許されることではありません。そのX線検査が本当に治療する上で必要なのか、その辺の検証が甘い日本の現状がマスコミの気休め報道を許している原因のひとつです。日本は医療被曝が世界で一番多い国といわれています。
☆放射能は子供や妊婦に牙をむく
ICRPによると「がんを誘発する感受性が平均より高い人々もいる(例えば、胚/胎児、乳児、幼児、遺伝的感受性を持った人々など)。さらに若年の発がんは、晩年の発がんに比べてはるかに寿命を短くする。」
「幼い子供が被ばくした場合、その被ばくに起因する死亡の生涯リスク(全てのがん)は他の年齢集団より恐らく2もしくは3倍高い。」
「被ばく時の年齢が60歳程度であった場合、このリスクは恐らく3分の1程度に低くなると思われる。被ばく時の年齢が高ければ高いほど、リスクはさらに低くなる。」と。
要するに妊婦や子供の方が発ガンの危険が高まります。みなさんは以上の事実に基づき行動を決めてください。
☆お風呂も洗濯も大切
東京の読者の方から「東京の水道水から微量の放射能が検出された。お風呂や洗濯はどうしたらいいだろう。」という質問のメールをいただきました。私は以下のような趣旨で返事しました。
放射線の専門家ではない個人の見解としてお聞きください。たしかに東京都水道局のホームページをみると3月15日に放射能が検出されています。
http://www.waterworks.metro.tokyo.jp/press/h22/press110317-01.html
文科省の新宿の測定結果と合わせると
http://mextrad.blob.core.windows.net/page/13_Tokyo.html
3月15日に一時的に放射能が上がりその後は減っている可能性が高いと思われます。食材を洗ったり食器を洗ったりするのは水道水で何の問題もないと考えます。水道水を飲むかどうかはご自身で判断してください。私は現時点では問題ないと考えますが、福島第一原子力発電所の放射能の漏れ方、東京への放射能の運ばれ方によって変化していくことをご理解ください。ミネラルウオーターの方が安心とお考えならそうしてください。放射能がこわいから水を飲まないとかジュースばかり飲むというのはお勧めできません。別の健康被害をもたらします。
要はバランスです。放射能を避ける行為がどの程度のストレスになるのか。放射能は発ガン因子のひとつですが、お風呂に入ってゆっくりすること、洗濯をして清潔にすることも人の健康のためには大切です。外干しも問題ないでしょう。予報をみて風向きだけには注意してください。風下になりそうな時は外干しは避けたほうがいいかもしれません。
気象庁が新たに開設した原発周辺情報
http://www.jma-net.go.jp/fukushima/topics.files/atom-kishou.pdf
東京では少しだけ気をつけてお過ごしください。 返信以上
世の中には絶対安全も絶対危険もありません。関西のみなさんは普段と同じように生活しましょう、現時点では。
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「想定外」という言葉をよく聞くようになりました。しかし本当にそうでしょうか。福島第一原子力発電所の営業運転開始は1971年。わずか11年前の1960年には南米のチリ地震の津波が6mの大波で福島のすぐ北の三陸地方に襲来、多数の死者を出しています。なぜ津波の危険性を設計に入れず原子炉を緊急停止させるための重要施設を海側に設置したのか。「想定外」ではなく「知的怠慢」とか「無責任」という言葉のほうがふさわしいのではないでしょうか。
☆医療被曝ならいいのか
福島第一原子力発電所から漏れ出している放射能による微量な被曝がCTスキャン等の医療の被曝量に比較して、いかに少ないかというマスコミ報道が繰り返されています。たしかにパニックになることはありません。しかし医療被曝にもガンの危険はあることは報道されていません。
ICRP(国際放射線防護委員会)勧告(1990年)による個人の線量限度の考えによると
「医療における放射線被ばくに起因する公衆の構成員のがんによる死亡割合はそのがんの死亡率の1%から数%程度であると推定されている」とされています。要はバランスです。医療被曝によるガンの危険性といった不利益より、X線検査をすることで病気を発見し治療することの利益の方が大きいと考えるから人々はX線検査を受けるのです。利益のない被曝は許されることではありません。そのX線検査が本当に治療する上で必要なのか、その辺の検証が甘い日本の現状がマスコミの気休め報道を許している原因のひとつです。日本は医療被曝が世界で一番多い国といわれています。
☆放射能は子供や妊婦に牙をむく
ICRPによると「がんを誘発する感受性が平均より高い人々もいる(例えば、胚/胎児、乳児、幼児、遺伝的感受性を持った人々など)。さらに若年の発がんは、晩年の発がんに比べてはるかに寿命を短くする。」
「幼い子供が被ばくした場合、その被ばくに起因する死亡の生涯リスク(全てのがん)は他の年齢集団より恐らく2もしくは3倍高い。」
「被ばく時の年齢が60歳程度であった場合、このリスクは恐らく3分の1程度に低くなると思われる。被ばく時の年齢が高ければ高いほど、リスクはさらに低くなる。」と。
要するに妊婦や子供の方が発ガンの危険が高まります。みなさんは以上の事実に基づき行動を決めてください。
☆お風呂も洗濯も大切
東京の読者の方から「東京の水道水から微量の放射能が検出された。お風呂や洗濯はどうしたらいいだろう。」という質問のメールをいただきました。私は以下のような趣旨で返事しました。
放射線の専門家ではない個人の見解としてお聞きください。たしかに東京都水道局のホームページをみると3月15日に放射能が検出されています。
http://www.waterworks.metro.tokyo.jp/press/h22/press110317-01.html
文科省の新宿の測定結果と合わせると
http://mextrad.blob.core.windows.net/page/13_Tokyo.html
3月15日に一時的に放射能が上がりその後は減っている可能性が高いと思われます。食材を洗ったり食器を洗ったりするのは水道水で何の問題もないと考えます。水道水を飲むかどうかはご自身で判断してください。私は現時点では問題ないと考えますが、福島第一原子力発電所の放射能の漏れ方、東京への放射能の運ばれ方によって変化していくことをご理解ください。ミネラルウオーターの方が安心とお考えならそうしてください。放射能がこわいから水を飲まないとかジュースばかり飲むというのはお勧めできません。別の健康被害をもたらします。
要はバランスです。放射能を避ける行為がどの程度のストレスになるのか。放射能は発ガン因子のひとつですが、お風呂に入ってゆっくりすること、洗濯をして清潔にすることも人の健康のためには大切です。外干しも問題ないでしょう。予報をみて風向きだけには注意してください。風下になりそうな時は外干しは避けたほうがいいかもしれません。
気象庁が新たに開設した原発周辺情報
http://www.jma-net.go.jp/fukushima/topics.files/atom-kishou.pdf
東京では少しだけ気をつけてお過ごしください。 返信以上
世の中には絶対安全も絶対危険もありません。関西のみなさんは普段と同じように生活しましょう、現時点では。
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放射線はDNAを傷つける
東日本大震災に被災されたみなさんには心からお見舞いを申し上げます。福島第一原子力発電所で奮闘中のみなさまには頭が下がります。がんばってください。
☆放射線はDNAを傷つける
元放射線医学総合研究所主任研究員 崎山比早子医学博士によると被曝1ミリシーベルト(1000マイクロシーベルト)とは各細胞の核に平均して1本の放射線がとおる線量です。放射線は核にあるDNAの化学結合に複雑な傷をつけます。DNAとは遺伝子情報で細胞再生の設計図のようなもの。この傷を治すときに間違えて再生するとガン細胞が発生します。放射線量が多ければ多いほど、設計図どおりに再生することがむずかしくなり、間違えて再生してしまう確率が増えます。つまりガンになる確率が増えます。
同じ被曝量でもまとまって受けるのと、長期間にわたって受けるのとは違います。交通事故で一度に全身打撲するのと、家の階段で転んで腰を打撲し、1ヵ月後に足首を捻挫するのでは身体に与えるダメージが違うようなもの。一度に何本もの放射線に傷つけられたDNAは再生途中に間違えてしまう、ガンになる確率が増えます。
たとえ微量でも被曝は被曝、マスコミは「○○マイクロシーベルト以下だから健康には問題ない」という気休め的な報道を繰り返していますが避けられれば避けるにこしたことはありません。ただ放射能も多数ある発ガン因子のひとつにすぎません。疲れを溜め込まずバランスのよい食事をして、ほがらかに暮らす。お笑い番組をみて大いに笑う。そういった免疫力を高めるような暮らし方も大切です。
☆正確に怖がる。バランスを考える。
要はバランスです。放射能を避ける行為がどの程度のストレスになるのか。個々人の事情で判断していくしかありません。新聞に「放射能が入ってくるのがこわいから」とエアコンをつけずに暮らす宮城か岩手のお年寄りが紹介されていました。福島第一原子力発電所からの距離を考えればエアコンをつけて身体を暖め、風邪をひかないようにしたほうがいいのです。それにお年寄りは被曝のダメージが少ない。ICRP(国際放射線防護委員会)によると「年齢が60歳程度であった場合、このリスクは恐らく3分の1程度に低くなると思われる。被ばく時の年齢が高ければ高いほど、リスクはさらに低くなる」とされています。エアコンをつけて微量の放射能が入ってくるリスクよりも風邪をひいて肺炎になるリスクの方がよほど高いと考えられます。マスコミには気休め報道よりもリスクを含めた正確な報道を求めます。
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☆放射線はDNAを傷つける
元放射線医学総合研究所主任研究員 崎山比早子医学博士によると被曝1ミリシーベルト(1000マイクロシーベルト)とは各細胞の核に平均して1本の放射線がとおる線量です。放射線は核にあるDNAの化学結合に複雑な傷をつけます。DNAとは遺伝子情報で細胞再生の設計図のようなもの。この傷を治すときに間違えて再生するとガン細胞が発生します。放射線量が多ければ多いほど、設計図どおりに再生することがむずかしくなり、間違えて再生してしまう確率が増えます。つまりガンになる確率が増えます。
同じ被曝量でもまとまって受けるのと、長期間にわたって受けるのとは違います。交通事故で一度に全身打撲するのと、家の階段で転んで腰を打撲し、1ヵ月後に足首を捻挫するのでは身体に与えるダメージが違うようなもの。一度に何本もの放射線に傷つけられたDNAは再生途中に間違えてしまう、ガンになる確率が増えます。
たとえ微量でも被曝は被曝、マスコミは「○○マイクロシーベルト以下だから健康には問題ない」という気休め的な報道を繰り返していますが避けられれば避けるにこしたことはありません。ただ放射能も多数ある発ガン因子のひとつにすぎません。疲れを溜め込まずバランスのよい食事をして、ほがらかに暮らす。お笑い番組をみて大いに笑う。そういった免疫力を高めるような暮らし方も大切です。
☆正確に怖がる。バランスを考える。
要はバランスです。放射能を避ける行為がどの程度のストレスになるのか。個々人の事情で判断していくしかありません。新聞に「放射能が入ってくるのがこわいから」とエアコンをつけずに暮らす宮城か岩手のお年寄りが紹介されていました。福島第一原子力発電所からの距離を考えればエアコンをつけて身体を暖め、風邪をひかないようにしたほうがいいのです。それにお年寄りは被曝のダメージが少ない。ICRP(国際放射線防護委員会)によると「年齢が60歳程度であった場合、このリスクは恐らく3分の1程度に低くなると思われる。被ばく時の年齢が高ければ高いほど、リスクはさらに低くなる」とされています。エアコンをつけて微量の放射能が入ってくるリスクよりも風邪をひいて肺炎になるリスクの方がよほど高いと考えられます。マスコミには気休め報道よりもリスクを含めた正確な報道を求めます。
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2011年03月15日
不安感、不眠、めまい、耳鳴り等が
東日本大震災に被災されたみなさんには心からお見舞いを申し上げます。パニック障害や全般性不安障害等の方の一部に症状の悪化がみられています。
☆不安感、不眠、めまい、耳鳴り等が
3月11日金曜に東日本大震災、13日日曜には大阪の気温が大幅に上昇しました。2つがあいまって人の身体に肝陽上亢(かんようじょうこう)、心火亢盛(しんかこうせい)といった症状がおきやすくなっています。イライラ、怒りっぽい、不安感、不眠、めまい、耳鳴り、頭痛や首のつまり感、痛みといった症状です。福島第一原発の事故が深刻度を増している状況がこれに拍車をかけています。一般の方も気持ちがそわそわしている方が多いはずです。
足を暖めましょう。足先が暖めにくい時は、湯たんぽで太ももを温めるのもいいでしょう。ゆっくりお風呂に入ってください。
ニュースは気になるでしょうが、睡眠をたっぷりとることが症状を緩和します。早めに寝てください。眠れなくても横になって身体を休めてください。遅くまでインターネットをみるようなことはやめてください。映像は不安感を助長する面があります。インターネットやテレビよりもラジオや新聞の方が冷静さを保てます。それに電力が逼迫する中、節電にも貢献できます。
パニック障害や全般性不安障害等の方にお伝えします。あなたの調子が突然、理由もなく悪くなったわけではありません。春の季節、気温の上昇、東日本大震災、福島第一原発の事故といった要素から悪化したのです。信頼できるところで針灸治療を受けるのが一番お勧めですが、長めに寝るだけでも症状の改善が期待できます。悲観しないでください。
☆不安感、不眠、めまい、耳鳴り等が
3月11日金曜に東日本大震災、13日日曜には大阪の気温が大幅に上昇しました。2つがあいまって人の身体に肝陽上亢(かんようじょうこう)、心火亢盛(しんかこうせい)といった症状がおきやすくなっています。イライラ、怒りっぽい、不安感、不眠、めまい、耳鳴り、頭痛や首のつまり感、痛みといった症状です。福島第一原発の事故が深刻度を増している状況がこれに拍車をかけています。一般の方も気持ちがそわそわしている方が多いはずです。
足を暖めましょう。足先が暖めにくい時は、湯たんぽで太ももを温めるのもいいでしょう。ゆっくりお風呂に入ってください。
ニュースは気になるでしょうが、睡眠をたっぷりとることが症状を緩和します。早めに寝てください。眠れなくても横になって身体を休めてください。遅くまでインターネットをみるようなことはやめてください。映像は不安感を助長する面があります。インターネットやテレビよりもラジオや新聞の方が冷静さを保てます。それに電力が逼迫する中、節電にも貢献できます。
パニック障害や全般性不安障害等の方にお伝えします。あなたの調子が突然、理由もなく悪くなったわけではありません。春の季節、気温の上昇、東日本大震災、福島第一原発の事故といった要素から悪化したのです。信頼できるところで針灸治療を受けるのが一番お勧めですが、長めに寝るだけでも症状の改善が期待できます。悲観しないでください。
2011年03月13日
福島第一原子力発電所の放射能から家族と自分を守るには、私のやり方
結(ゆい)針灸院 、関西中医鍼灸研究会の藤井です。東日本大震災に被災されたみなさんには心からお見舞いを申し上げます。現在まぐまぐを使ったメールマガジンの配信はできない状況のため、ブログにのみ書き込みます。
☆福島第一原子力発電所の放射能から家族と自分を守るには、私のやり方
私は原子力の専門家ではありません。ただ1986年のチェルノブイリ原発事故の時は生まれてくる子供のことを考えて必死で原子力について勉強しました。今回、福島第一原子力発電所の炉心溶融、メルトダウンに際し、私ならこうするというやり方を紹介します。
◆風向きに気をつける
すでに放射性物質は外に出ています。放射性物質は風で運ばれます。風下には入らないように注意してください。福島第一原子力発電所から離れればいいのはもちろんですが、風上に行くことが大切です。福島第一原子力発電所の住所は 大熊町、郵便番号は979-1301です。私はヤフーの地域の天気予報でこの地域を検索。風向きを調べています。
http://weather.yahoo.co.jp/weather/jp/7/3620/7545/9791301.html
周辺地域のみなさんは風が大熊町、福島第一原子力発電所から吹いていないときに外出されるのが安全です。幸いこの地域は今、西風が多く人の住んでいない太平洋に向かって風が吹いています。西南西やや南側の西側からも吹いています。東京は現状では風上、南に位置しています。
◆使い捨てカッパはおすすめ
外出時、衣服は放射能に汚染されます。衣服には、放射性物質が付着している可能性があります。室内には汚染された衣服を持ち込まず、ドアの前(戸外)で脱ぎ、ただちにビニール袋に入れて口を縛ると指導されています。使い捨てのカッパやゴミ袋を上着にする等捨てても惜しくないものを使うのはお勧めです。古着にも活躍してもらいましょう。除染などというむずかしげな言葉がテレビから流れていますが要するに水で流せばいいのです。着ていた服を脱ぎ、顔や髪の毛、手足を洗う。シャワーを浴びればいいのです。じつはインフルエンザ等のウイルスから身を守る方法と基本は一緒です。マスクも大切です。
◆若い人、子供に被爆させない
一定程度の放射能が身体に入ってもすぐにガンになるわけではありません。長く身体にとどまるほど危険です。放射能汚染の危険性が心配される中、どうしても外出する必要がある時は元気な年寄りや私のような50代が率先して外に出ましょう。この先長く生きる人をしっかり守りましょう。
発行者 藤井正道
〒564−0041
大阪府吹田市泉町2-47-27-102
結(ゆい)針灸院
TEL&FAX:06-6380-2236またはTEL06-4307-3810
ご感想はmogusa@cb3.so-net.ne.jpまで
ホームページは http://yuisuita.com
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携帯用ホームページは http://yuisuita.msc.ms2.jp/
☆福島第一原子力発電所の放射能から家族と自分を守るには、私のやり方
私は原子力の専門家ではありません。ただ1986年のチェルノブイリ原発事故の時は生まれてくる子供のことを考えて必死で原子力について勉強しました。今回、福島第一原子力発電所の炉心溶融、メルトダウンに際し、私ならこうするというやり方を紹介します。
◆風向きに気をつける
すでに放射性物質は外に出ています。放射性物質は風で運ばれます。風下には入らないように注意してください。福島第一原子力発電所から離れればいいのはもちろんですが、風上に行くことが大切です。福島第一原子力発電所の住所は 大熊町、郵便番号は979-1301です。私はヤフーの地域の天気予報でこの地域を検索。風向きを調べています。
http://weather.yahoo.co.jp/weather/jp/7/3620/7545/9791301.html
周辺地域のみなさんは風が大熊町、福島第一原子力発電所から吹いていないときに外出されるのが安全です。幸いこの地域は今、西風が多く人の住んでいない太平洋に向かって風が吹いています。西南西やや南側の西側からも吹いています。東京は現状では風上、南に位置しています。
◆使い捨てカッパはおすすめ
外出時、衣服は放射能に汚染されます。衣服には、放射性物質が付着している可能性があります。室内には汚染された衣服を持ち込まず、ドアの前(戸外)で脱ぎ、ただちにビニール袋に入れて口を縛ると指導されています。使い捨てのカッパやゴミ袋を上着にする等捨てても惜しくないものを使うのはお勧めです。古着にも活躍してもらいましょう。除染などというむずかしげな言葉がテレビから流れていますが要するに水で流せばいいのです。着ていた服を脱ぎ、顔や髪の毛、手足を洗う。シャワーを浴びればいいのです。じつはインフルエンザ等のウイルスから身を守る方法と基本は一緒です。マスクも大切です。
◆若い人、子供に被爆させない
一定程度の放射能が身体に入ってもすぐにガンになるわけではありません。長く身体にとどまるほど危険です。放射能汚染の危険性が心配される中、どうしても外出する必要がある時は元気な年寄りや私のような50代が率先して外に出ましょう。この先長く生きる人をしっかり守りましょう。
発行者 藤井正道
〒564−0041
大阪府吹田市泉町2-47-27-102
結(ゆい)針灸院
TEL&FAX:06-6380-2236またはTEL06-4307-3810
ご感想はmogusa@cb3.so-net.ne.jpまで
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2011年03月03日
すぐに治った足関節捻挫、じつは
結(ゆい)針灸院 、関西中医鍼灸研究会の藤井です。医療関係者たるもの患者さんへの言動には細心の注意を払いたいもの。今回は自戒の気持ちをこめて書いたメルマガです。
☆すぐに治った足関節捻挫、じつは
「一週間前に捻挫したんだけど、一週間後の発表会に出られますか。整形外科に連れて行ったけど安静にと言われるばかりで。」時々、結(ゆい)に治療に来られるお母さんがすがるような声で電話をかけてこられました。11歳になる娘さんが足関節を捻挫したけれど、一週間後にダンスの発表会がある、なんとかならないかという訴えです。
来院された娘さんの足にはまだ内出血の痕が残っています。ただ腫れはそれほどでもない。足をひきずっていかにも痛そうですが、聞いてみると「歩く時の痛みはさほどない。」とのこと。
冷えきった足をあたためながら、針灸治療をしてみると軽快に歩き出しました。「ジャンプしてください。」というとジャンプもできます。「大丈夫!もう治ったよ。ダンスをやってみてください。もし痛くなってもまた治してあげるから。」と治療を終了しました。
すぐに練習を開始。発表会でも元気に踊ったとお母さんから報告をうけました。
いかにも針が効いたかのような話ですが、私は来院された時点でじつはほとんど治っていたと考えています。足のひきずり方から推測していました。治したのは娘さんの「ジャンブしたらこわいのではないか」という恐怖心です。整形外科で安静を言い渡され、発表会の出場も絶対無理と宣告されていました。娘さんも出場は絶対無理と思い込み、痛みへの恐怖にとらわれていました。子どもさんにはよくあることです。暗示を受けやすいのです。
整形外科でX線検査を受け「首の骨に問題がある」といわれた後から頚部の痛みがひどくなった患者さんもいらっしゃいました。
言葉で病気を治すこともひどくすることもできます。友人の鍼灸師が医療関係者の不用意な言動で患者さんの症状がわるくなることを「呪いをかけられる。」と表現していました。みなさんも呪いをかけられないようご注意ください。私も気をつけます。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。
ホームページは http://yuisuita.com
耳鼻のどの専門サイトはhttp://hari.yuisuita.com/
携帯用ホームページは http://yuisuita.msc.ms2.jp/
☆すぐに治った足関節捻挫、じつは
「一週間前に捻挫したんだけど、一週間後の発表会に出られますか。整形外科に連れて行ったけど安静にと言われるばかりで。」時々、結(ゆい)に治療に来られるお母さんがすがるような声で電話をかけてこられました。11歳になる娘さんが足関節を捻挫したけれど、一週間後にダンスの発表会がある、なんとかならないかという訴えです。
来院された娘さんの足にはまだ内出血の痕が残っています。ただ腫れはそれほどでもない。足をひきずっていかにも痛そうですが、聞いてみると「歩く時の痛みはさほどない。」とのこと。
冷えきった足をあたためながら、針灸治療をしてみると軽快に歩き出しました。「ジャンプしてください。」というとジャンプもできます。「大丈夫!もう治ったよ。ダンスをやってみてください。もし痛くなってもまた治してあげるから。」と治療を終了しました。
すぐに練習を開始。発表会でも元気に踊ったとお母さんから報告をうけました。
いかにも針が効いたかのような話ですが、私は来院された時点でじつはほとんど治っていたと考えています。足のひきずり方から推測していました。治したのは娘さんの「ジャンブしたらこわいのではないか」という恐怖心です。整形外科で安静を言い渡され、発表会の出場も絶対無理と宣告されていました。娘さんも出場は絶対無理と思い込み、痛みへの恐怖にとらわれていました。子どもさんにはよくあることです。暗示を受けやすいのです。
整形外科でX線検査を受け「首の骨に問題がある」といわれた後から頚部の痛みがひどくなった患者さんもいらっしゃいました。
言葉で病気を治すこともひどくすることもできます。友人の鍼灸師が医療関係者の不用意な言動で患者さんの症状がわるくなることを「呪いをかけられる。」と表現していました。みなさんも呪いをかけられないようご注意ください。私も気をつけます。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。
ホームページは http://yuisuita.com
耳鼻のどの専門サイトはhttp://hari.yuisuita.com/
携帯用ホームページは http://yuisuita.msc.ms2.jp/