2018年09月19日

TV番組の紹介 東洋医学 ホントのチカラ〜科学で迫る 鍼灸・漢方薬・ヨガ〜

先週末 大阪モノレールに乗って驚きました。吹田に隣接する豊中市の民家の屋根に点々とブルーシートがかけられています。大阪北部地震の後の高槻市 茨木市の様子と似ていました。9月4日の台風21号によるものがほとんどでしょうが、6月の大阪北部地震の時のものもあります。地震と2回の台風で被災した民家が多すぎて工事業者の手が足りていません。「いつ来てくれるかわからない」被災した患者さんたちからよく聞く言葉です。
強風で壁がはがれた患者さん、窓ガラスが割れてリビングが水浸しになった患者さん、4日間 停電が続いた患者さん、屋根が壊れた患者さん 自宅周辺の片づけで腰痛になった患者さん たくさんの患者さんが被災されています。結(ゆい)は無事でしたが、近くでもブルーシートが目立ちます。大阪は被災地になっています。
台風21号から2週間と少し 被災した患者さんたちに疲労の色がみえます。「もう今年は (災害は)ここまでにしてほしい」という声をよく聞きながら、疲労回復の治療をしています。

☆TV番組の紹介 東洋医学 ホントのチカラ〜科学で迫る 鍼灸・漢方薬・ヨガ〜

NHK[総合]で2018年9月24日(月) 午後7:30〜午後10:00(150分) ドキュメンタリー番組が放送されます。ご興味あればご覧ください。

番組内容はNHKのHPによると以下のようになっています。

西洋医学では手が届かない症状の解決策に用いられてきた東洋医学。最新科学を駆使した研究で続々と効果が確認。医療現場への導入が広がる。その神秘に迫る。
西洋医学では手が届かない症状への解決策として用いられてきた東洋医学。「科学的でない」「気休めに過ぎない」と揶揄(やゆ)されることもあったが、近年、大きな変化が起きている。脳科学などを駆使し、世界中の科学者が東洋医学を研究。続々と効果を支持する根拠が確認され、急速に医療現場への導入が拡大しているのだ。最新研究や医療現場を徹底取材、東洋医学の神秘に迫っていく。以上 HPより

偶然 番組紹介をみたのですが モクサアフリカと米軍の戦場鍼(Battlefield Acupuncture)が紹介されていたのを覚えています。

◆モクサアフリカとは

モクサアフリカはイギリスのNGOです。長年の RCT/臨床研究の結果、ウガンダで 2016 年に結核と HIV 患者にお灸をすると免疫力が高まることを証明することに成功しました。モクサアフリカは結核にお灸が効くという実証研究を各地ですすめ WHO などを説得して世界を動かそうとしています。私が世話人をしている関西中医鍼灸研究会もメンバーの伊田屋さんを2017年12月に招いて講演会をしています。興味ある方は以下の記事 ブログをお読みください。
http://www001.upp.so-net.ne.jp/yuihari/171209Moxafrica.pdf
http://yuisuita.sblo.jp/article/181911108.html
http://yuisuita.sblo.jp/article/177662810.html
http://yuisuita.sblo.jp/article/174847215.html

◆戦場鍼とは

米軍で使われている鍼のやり方です。耳のつぼを使う耳針です。耳を使うのは戦場でヘルメットを脱がないで治療できるためです。特殊な器具を使い 矢じりのような鍼を直接 耳のつぼに打ち込みます。矢じり形の鍼を抜くことはなくそのまま皮内鍼のように置いておきます。数日後 自然に抜けると聞いています。
戦場でのケガからの痛みや恐怖を和らげる治療と説明されていますが、兵士の薬物依存の治療としても使われることも多いようです。
米軍兵士は アフガニスタンなど自国ではなく他国で戦争をしています。何のために戦争するのかわかりにくい戦場ではストレスは倍加します。薬物蔓延は米軍の大問題となっています。

◎受付終了時間繰上げのお知らせ
10月1日より受付終了時間を午後8時から7時30分に繰り上げさせていただきます。

◎ネット予約はじめました。以下からどうぞ。
https://www.shinq-yoyaku.jp/salon/29500/

写真は大阪モノレールから撮った豊中市の民家です。
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2018年09月14日

日によって痛む場所がかわる30代の男性 4回で治りました

4日に来た台風21号の被害を患者さんたちは、いろんな形で受けています。ある方は自宅の大きな窓を飛来物で破られ、リビングにガラスの破片が飛び散り、雨で水浸しになりました。でも片付けに追われ 不思議と疲労感は感じなかったといいます。
ただし今週後半にいらっしゃった時は ぐったり疲れ、頚や肩がパンパンに張っています。一時の興奮がさめて、疲れを自覚するようになりました。頚や肩がパンパンというのは中医学でいう気滞(きたい)、気のとどこおりのひとつです。
台風以来 雨と湿度の高い日が続いています。身体が重くだるく感じやすい状態です。台風から10日が経過し 一時の興奮もさめました。停電と物流の乱れから仕事が増えてお疲れ気味の患者さんも多くいらっしゃいます。鍼灸でしっかり治していきます。

☆日によって痛む場所がかわる30代の男性 4回で治りました

少し前の話です。30代の男性が 「身体中が全部 痛い」といって来院されました。よくよく聞くと「日によって痛いところがかわっていく」とのことです。
なかなか寝付くことができず、朝の5時には目が覚めてしまいます。下痢気味が続いています。
2回 治療したところ身体中がいろいろ痛むのはなくなりました。4回治療したところで眠れるようになり、下痢も治ったのでアンケートをいただいて治療を終わりました。治療開始から約20日間でした。

◆アンケート回答

非常によい効果があった。ほとんど完全に治り苦痛がない、総合的にいって治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は0であるという回答があり以下のようにコメントされました。

身体中が痛かったのが2回の治療でよくなりました。治療の回数を重ねてるうちに、眠れない症状も改善されていくのが実感できました。ありがとうございます。

◆自筆のコメントはこちらから
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◆考察

痛みが移動するのは、中医学でいう気滞(きたい)の典型的症状です。気の流れる道 経絡(けいらく)を通してあげれば治ります。不眠や下痢も気の滞りからおこります。患者さん本人にとっては訳のわからない不安に思われる症状かも知れませんが、普通に比較的 簡単に治る状態です。

◎受付終了時間繰上げのお知らせ
10月1日より受付終了時間を午後8時から7時30分に繰り上げさせていただきます。

◎ネット予約はじめました。以下からどうぞ。
https://www.shinq-yoyaku.jp/salon/29500/
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2018年09月13日

第8回日本中医学会報告 心身症のこと

働いている患者さんたちに疲れの色がみえます。9月4日火曜に関西を襲った台風21号の被害とその後の停電のために仕事が遅れたり、新たに仕事が増えたりしているからです。疲労回復の治療を続けています。
また耳疾患をお持ちの患者さんは 台風の低気圧とその後の秋雨前線の停滞、雨模様の中で調子を崩される方もいらっしゃいます。
今回は第8回日本中医学会の報告です。専門家でない方にも興味深い報告になっています。


◆日本 中国 台湾 アメリカの鍼灸師 医師 薬剤師が一同に

第8回日本中医学会が9月8~9日 東京で開催されました。今回は世界中医薬学心身医学分科会との共同開催、「中医学国際交流の更なる展開と推進〜中医心身医学を端緒として〜」を綜合テーマとして開かれました。日本中医学会は鍼灸師 医師 薬剤師が一同に会する学会で、今回は日本 中国 台湾 アメリカからの出席者が集いました。

会頭の戴昭宇先生(香港浸会大学中医薬学院)は日本の大学で長く教鞭をとった方で日本語も堪能な先生です。今回 感心したのは海外の演者がみんな日本語のスライドを準備されていたことです。力の入り方が伝わりました。戴昭宇氏の事前の働きかけもあったことが推察できます。

◆「うつ病・パニック障害等の治療と大阪北部地震後の治療経験から〜督脉と奇経を組み合わせた治療」を講演

私は9日のシンポジウムB「中医心身医学の活用」で演者として「うつ病・パニック障害等の治療と大阪北部地震後の治療経験から〜督脉と奇経を組み合わせた治療」を講演させていただきました。じつはこのシンポの演者4人の内 鍼灸は1人。ほかは漢方薬の先生方でした。漢方薬は王天芳(北京中医薬大学基礎医学院)、田雪飛(湖南中医薬大学中西医結合学院)、西田愼二(にしだクリニック)の各先生方。それぞれ「痰熱から不安障害を治療する臨床の心得」「脳疾患治療における柴胡加竜骨牡蛎湯に関する研究」「心療内科外来の実際―エキス漢方製剤を中心として」について発表されました
漢方薬も鍼灸も中医学で使う用語は一緒ですから、理解はできますし、鍼灸治療のヒントをえることもできます。
田雪飛先生の「脳疾患治療における柴胡加竜骨牡蛎湯に関する研究」では臨床報告だけでなくマウスを使った実験結果等の各種基礎研究の成果も報告されました。
社会的に認められるにはこういう基礎研究のデーターが大切です。

中国側の座長が鍼灸の趙吉平先生(北京中医薬大学 東直門病院)で趙吉平先生に私の報告を聞いていただいたのもいい機会になりました。趙吉平先生は形神理論から頭への鍼を多用される先生で鍼灸治療の考え方に通じるものがあるからです。頭への刺針の重要性で意見が一致しました。

◆甘麦大棗湯で恐怖やトラウマをとる症例

私は発表の中で恐怖やトラウマをとる「思考鍼」を紹介したのですが、シンポジウム@「中医心身医学の現況と展望」で北田志郎先生(大東文化大学スポーツ・健康科学部看護学科)が同様の発表をされていて興味深いものがありました。甘麦大棗湯で恐怖やトラウマをとる治療です。「思考鍼」も1〜2回で劇的に変化することがよくあるのですが、甘麦大棗湯も早期に結果を出されていました。
北田先生とはその後 会話したのですが「カウンセリング等で患者の恐怖の記憶を無理に引き出さない方がいい」という点でも一致しました。

写真は講演する私や懇親会であいさつする会頭の戴昭宇先生です。右側に懇親会の司会者 北川毅先生がいらっしゃいます。
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posted by ゆい at 14:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2018年09月06日

電気復旧

本日9月6日木曜午後5時55分 結(ゆい)鍼灸院の電気が復旧しました。
明日7日から平常通り 夜8時まで診療します。
関西電力の作業車が来て 前の電柱で何か作業したところ電灯がつきました。
8日土曜は東京での学会講演のため休診とさせていただきます。
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posted by ゆい at 18:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2018年09月05日

明日9月6日木曜は、明るいうちは診療します

明日9月6日木曜は、明るいうちは診療します。18時頃までです。
結(ゆい)鍼灸院の停電は続いています。吹田市泉町2丁目の50m程の一角だけが停電中です。通りひとつ隔てて電気がついています。
鍼灸は電気がなくても治療できます。バングラディシュや阪神大震災の時のボランティア治療でも電気のない中で治療してきました。だから明るいうちは治療するつもりです。「つらいから少しでも早く治療を受けたい」という患者さんの声もあり開院を決めました。停電中ですが電話はスマホに転送して生きています。ヘッドランプや各種ライト、モバイルバッテリーも準備しています。電車も普通に動いています。停電を工夫でのりきります。
明日は気温もさほどあがらず湿度も高くありません。風通しもいい治療室なのでエアコンが動かなくてもなんとかなるでしょう。
問題は水です。結(ゆい)が入居しているマンションの屋上の給水タンクの水がつきて断水しました。屋上へ水をあげるにはポンプを動かす電気が必要です。
手洗いとトイレの水が必要です。自宅にあったポリタンクに水を入れ、備蓄していた非常用の水を結(ゆい)運び込みました。これで明日はなんとかなるでしょう。明後日もなんとかいけるでしょう。でも7日金曜には電気の復旧をしてほしいものです。
8日土曜は東京での日本中医学会での講演のために休診とさせていただきます。
いずれにせよ10日月曜からは電気も復旧しているでしょうから、通常どおり診療します。
写真は運び込んだ水です。
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posted by ゆい at 23:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2018年08月22日

心身症?じっとしていても痛い 右ひじの痛みがなんとか治った

今回は心身症ともいえる右ひじの痛みが治ったお話です。

☆じっとしていても痛い 右ひじの痛みがなんとか治った

世の中には災難というか運が悪いとしかいいようのないことがあります。
野口(仮名)さんは30代初めの働く女性です。調子がちょっと悪くなると結(ゆい)に来院され、治るとしばらく遠ざかるといった調子で通院されていました。

○○年5月に来院されました。自宅近くを夜 歩いていると突然 見知らぬ女性に右ひじを足蹴りされました。一言も発せず、突然 蹴られ、そのまま逃げて行ったというのです。通り魔のような犯罪です。一週間たっても強烈な痛みがおさまりません。じんじんと痛みます。診断書をとり警察に訴えても、とりあげてくれません。

一週間もたっているので右ひじに腫れも熱もありません。内出血の後もありません。でも じんじんと痛みます。普通の打撲の痛みはここまでひどくなりません。怒りと恐怖と実際の痛みが結びついてしまった痛みです。早く治さないと長引く慢性痛、いやな痛みの記憶になってしまうと考えました。
4週間 8回 治療したところで「当初の痛みを10とすれば今は2である」というところまで回復しアンケートをいただきました。

◆アンケート回答

非常によい効果があった。ほとんど完全になおり苦痛がない、総合的にいって治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は2であるという回答があり以下のようにコメントされました。

最初は物を持つだけでも痛く、生活にも支障があったが1週間に2回を3週間続けると生活に問題がなくなるまで良くなった。また利き手だっただけに1ヵ月中には痛くなくなって良かった。まだ重い物を持ったりはしていないのでもう少し様子をみながら治療を続けたいと思います。

◆自筆のコメントはこちらから
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◆考察

普通はここで3日もすれば治るのですが、野口さんはさらに一ヶ月 4回かかりました。心身症がらみの打撲といえるでしょう。いろいろ工夫して治療しました。右ひじだけでなく脳のまちがった痛みの情報を変化させるようなアプローチも多方面からさせていただきました。

◆治療家 医療関係者のみなさまに一言 
野口さんのような痛みに「おかしいな なんでそんなに痛むんだろう」「レントゲンではなんの異常もみられません」「どこにも異常はありません」などと決して発言しないでください。症状がよけいにひどくなる可能性があります。医原病をつくらないでください。
現在の診断技術では異常が発見できないだけなのですから。

※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。

◎臨時休診のお知らせ
9月8日土曜は日本中医学会での講演のためお休みさせていただきます。

◎受付終了時間繰上げのお知らせ
10月1日より受付終了時間を午後8時から7時30分に繰り上げさせていただきます。
posted by ゆい at 17:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記