2023年02月01日

花粉症の鍼灸治療

そろそろスギ花粉が飛び始めました。

☆花粉症の鍼灸治療

花粉症の季節。花粉症には週に1回程度 鍼灸治療して あとは自宅で毎日 お灸をしてもらうようにしています。症状の強い方は週2回 治療することもあります。
お灸といっても痕のつかない痛くないマイルドなタイプ。うまくいくと、その季節が楽になるだけでなく、次の年の花粉症の発症がなくなるか、ほとんど気にならない程度に抑えられる場合もあります。
1ヶ月程度かけていったん症状をなくすことに成功したら、あとは症状が出るたびに治療していくというやり方も可能です。治療には段階があります。
お薬を飲んでいらっしゃる場合は
◆第1段階
治療して花粉症の症状がなくなるか、非常に軽くなる。薬は飲み続けている。
◆第2段階
薬をやめても、花粉症の症状が再発しない。
◆第3段階
鍼灸治療の間隔を1週間以上あけても、花粉症の症状が再発しない段階で、控えていた外出を積極的に行うよう指導することもあります。自宅でのお灸は続けてもらいます。
症状が出ないようになった身体で、外出してもらい、花粉に身体を慣れさせていきます。普通に暮らしてもらいます。第3段階では戸外はマスクを外すことが望ましいのですが、ここ3年はコロナでできませんでした。

以上のような具合になります。
第3段階までいって、しばらく花粉症の季節を過ごした人の中に、次の年の花粉症の再発がみられない人がいらっしゃいます。
どの程度で満足して治療を終了するかは患者さんの気持ちひとつです。話し合います。
第1段階でもう十分という方もいらっしゃいます。

薬を使っても、目はかゆいし、鼻炎症状が残る。なにより頭が重いし肩がこるという方が鍼灸治療して「目も鼻もすっきりしたし、頭も肩も楽になった。薬を飲んでいれば花粉症の症状は制御できるようになった。またつらくなったらお願いします」といって治療を終了なさる場合もあります。患者さんの選択を尊重します。
専門家向けには 専門誌「医道の日本」2009年11月号に論文 「花粉症 中医学的鍼灸からの多様な見方」を執筆しています。

☆花粉症については以下もご覧ください。
http://hari.yuisuita.com/category/1461803.html
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posted by ゆい at 16:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 花粉症

2023年01月15日

急性低音障害型感音難聴(ALHL)の耳鳴りが3回で治りました

新型コロナの感染拡大が止まりません。オミクロンは軽症が多いですが、感染力は強く、感染者も増え続けています。みせかけの感染者数よりはたくさんの方が感染していることは、死亡者数の増加から明らかです。軽症が多くてもコロナ後遺症には 若い人もかかります。感染しないに越したことはありません。私は今、ブレインフォッグ(脳の霧)とよばれる結構 深刻な後遺症も治療しています。コロナ後遺症については以下をご覧ください。
https://www.yuisuita.com/acupuncture/covid/

☆急性低音障害型感音難聴(ALHL)の耳鳴りが3回で治りました

40代の女性が右耳のつまり感、耳鳴り、音、声がひびく症状で来院されました。換気扇の音も響きます。右耳がおかしいと感じて耳鼻科に行かれてから約40日がたっていました。耳鼻科の治療で聴力は30デシベルまで回復されていましたが、上記の症状の改善がみられないため来院されたのです。20デシベル以内が正常とされています。
一度 治療しただけで耳鳴りはなくなり、換気扇の音も響かなくなりました。耳鼻科に症状の消失したことを報告し、お薬もやめることになりました。最初の治療から約10日間 観察し、症状の再発のないことを確認して鍼灸治療も終わりました。約10日間に3回治療しました。3回目にアンケートをいただきました。「聴力も正常になった」と報告受けたのですが、患者さんは数字を記憶されていませんでした。アンケートは以下です。

◆非常によい効果があった。ほとんど完全になおり苦痛がない。総合的にいって治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は【0】である。とアンケートをいただきました。以下はコメントです。
鍼灸治療は初めてで心配でしたが、話もよく聞いて下さり安心しました。私は3回の治療で右耳のつまり感、耳鳴り、音、声がひびく症状がなくなりました。ここに来てよかったです。以上
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※考察 聴力の回復とともに、つまり感 耳鳴り、音がひびく症状がなくなりました。耳鼻科では30デシベル程度になると「ほぼ回復した」と評価されることが多いようです。患者さんは、悪くなってから初めて聴力検査をすることが多く、もともとの聴力はわからないのです。結(ゆい)では「聴力は回復していると耳鼻科ではいわれるけれど耳がつまる。耳鳴りがする。」といった症例を多数 治療しています。

☆花粉症の予防治療もそろそろ始めてください。花粉症については以下をご覧ください。
http://hari.yuisuita.com/category/1461803.html

2023年01月12日

1月の関西中医鍼灸研究会のお知らせ

週末は急に気温が上がります。暖かくなるのはいいけれど、中には頭痛やめまいになる人、急に眠りが浅くなる方、不眠になる方がいらっしゃいます。睡眠時間を十分とることを意識してください。日頃から 冷えのぼせ傾向の人は、足湯などで足を温めてください。もちろん鍼灸は、気候変化からくる体調不良、気候病を予防治療できます。

◆花粉症の予防治療もそろそろ始めてください。花粉症については以下をご覧ください。
http://hari.yuisuita.com/category/1461803.html

◆施術者は定期的にPCR検査をして、コロナにかかっていないことを確認しています。
1月11日陰性でした。
今回は1月21日の関西中医鍼灸研究会のお誘いです。

☆2023年1月の関西中医鍼灸研究会のお知らせ

今回は瀬尾先生にお願いしています。じつは私も理事をしている日本中医薬学会 事務局長で国際的な見識も広い先生です。とくに台湾の先生方と強くつながっていらっしゃいます。
関西中医鍼灸研究会世話人 藤井正道

◆1月21日 土曜 19時〜21時 Zoom開催 アーカイブ配信しますから当日参加できない人も申し込みください。申し込みは以下からどうぞ 
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/026cjg1k4wq21.html

☆患者指導に活かす中医学

講師 瀬尾 港二 アキュサリュート高輪 院長 
日本中医薬学会理事・事務局長
神奈川衛生学園専門学校非常勤講師 東京医科歯科大学非常勤講師
アキュサリュート高輪のHPは https://acu-salut.jp/

 鍼灸の治療をするうえで、中医学は非常に有用ですが、それよりも今その人の身体の状態を知ることができるということが重要だと思います。そして中医学は、陰陽五行を基本とした身体観をもち、それをもとに弁証し、治療を施します。その考えのもと、鍼灸だけでなく湯液もあり、推拿もあり、気功もあり、薬膳もあります。患者さんの「先生、私は、どんなものを食べたらいいでしょうか?」とか「私は、どんな運動をしたらいいでしょうか?」という質問にも、「脂っこいものを控えて消化にいいものを食べたほうが良いですよ。」とか「水泳とかウォーキングをやったほうが良いですよ。」のような通り一遍のアドバイスではなく、弁証に沿った食事や運動のアドバイスができるのです。
 今回の講演は、中医学をもとにした患者さんへの生活指導の実際をお話ししたいと思います。文責 瀬尾 港二先生 
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posted by ゆい at 08:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2023年01月08日

数日 起き上がれないようなめまいが治りました。70歳の男性。

前回のブログで1月から2月にかけて耳疾患がよくおこりますと書きましたが、今回の患者さんも1月に発症されています。70歳の男性のお話です。ガンの手術もされ、痛風もありますがフルタイムで仕事を続けられています。ここ2年ぐらいは3か月に一度ほど40度の高熱が出るようになり、胆管炎と診断されています。
職人さんで一人だけで仕事をする方です。言葉のはしばしに丁寧な職人仕事がうかがわれました。
結(ゆい)には、ひどいめまいがなんとかならないかと来院されました。いったんめまいが出ると数日は起き上がることができません。4カ月前からめまいがあり、2カ月前からは起き上がれないほどのめまいが頻発していて仕事もできません。もともと右耳は難聴で50デシベル程度の聴力しかないのですがめまいの時はまったく聞こえなくなります。両耳の耳鳴りもありますが、とにかく めまいと吐き気がなんとかならないか、仕事を続けたいという訴えでした。耳鼻科では「メニエールに近い状態」といわれています。薬では改善がみられません。
週2回で4回ほど治療すると、週に2〜3回、ひどい時は数日起き上がれない状態だっためまいが週に1回になりました。1日寝るとめまいは治ります。治療を始めて約一か月半で2週間めまいが出ないという状態になったので、週1回に治療頻度を減らしました。仕事は再開しています。
治療を始めて約3か月19回でいったん治療を終わりました。約一か月 めまいは出ていませんでした。体調もよくなっていました。右耳も以前よりは聞こえやすくなっています。
治療終了してから3か月後にめまいが1度だけ出たと再度 来院されました。ご家族が病気され無理をなさったようです。今度は2カ月間に7回 治療してめまいの再発がないことを確認して治療を終わりました。この時にアンケートとコメントをいただきました。

◆よい効果があった。少し苦痛はあるがずいぶん楽になった。
総合的にいって治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は【0】である。とアンケートをいただきました。以下はコメントです。
めまいの苦痛から抜け出せてほんとうに助かりました。治療前のめまいの時はどうなるものかと思っていましたが効果があり楽しく生活ができています。今後もよろしくお願いします。コメント以上 自筆のコメントは以下からどうぞ
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「少し苦痛はあるがずいぶん楽になった」と書かれて、今の苦痛は【0】であるというのは めまいがないという意味です。いろいろご病気なさっているので、まったく何もないというのはないのでしょう。胆管炎で40度くらい発熱しても「苦しくはない」とおっしゃる男性です。家族のご病気の方が気がかりなご様子でした。

2023年01月04日

突発性難聴? 急性低音障害型感音難聴(ALHL)の治った話

1月から2月にかけて耳疾患がよくおこります。春はもうすぐそこ、この季節 少陽経(しょうようけい)という経絡(身体の気の流れるライン)に異常がおこりやすくなります。少陽経は精神的ストレスの影響を受けやすい経絡(けいらく)です。そして入試、入学、入社、人事異動、引っ越しなど精神的ストレスいっぱいのイベントが続きます。
今回は突発性難聴、急性低音障害型感音難聴(ALHL)のお話です。

☆突発性難聴? 急性低音障害型感音難聴(ALHL)の治った話

X年2月に20代前半の女性が来院されました。2週間前に左耳がほとんど聞こえなくなり、耳鼻科で突発性難聴と診断されました。すぐに聴力はもどりましたが、耳鳴りと耳のこもり感は続きます。紹介された大病院では今度は急性低音障害型感音難聴(ALHL)と診断され、なんとか早くよくならないだろうかと結(ゆい)に来院されました。一度 治療したところ治療翌日に耳鳴りはなくなりました。もう一度 治療したら耳のこもり感も消えて、3回目の治療を終わったところでアンケートをいただきました。早く治った症例で、いつもこんなふうにいくとは限りません。以下アンケートです。
◆非常によい効果があった。ほとんど完全になおり苦痛がない。総合的にいって治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は【1】である。とアンケートをいただきました。以下はコメントです。

突然 耳のこもった感じがして耳鼻科に行ったところ突発性難聴と診断されました。大きな病院を紹介され治療したがよくならず、困っていたところネットで「結(ゆい)鍼灸院」さんを見つけました。耳鳴りやこもった感じはほとんど無くなりました。有り難うございました。コメント以上
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2023年01月02日

よく寝て食べていれば大丈夫

新年2日目 みなさまいかがお過ごしですか。結(ゆい)鍼灸院 院長 藤井正道です。
結(ゆい)は2つのHPを持っています。
総合ページ https://www.yuisuita.com/ と耳鼻のどの専門の http://hari.yuisuita.com
です。総合ページを新年からレスポンシブデザインのHPに刷新しました。スマホ・タブレット・PCなど どれからでも見やすくしたホームページです。一度 覗いてみてください。

☆よく寝て食べていれば大丈夫

日経ビジネスオンラインで中医学、東洋医学に通じる考えで 治療されている精神科医のインタビューを読みました。2010年の記事が再掲されていました。計見一雄先生へのインタビューです。よく寝て食べていれば大丈夫、素晴らしい精神科医を紹介します。

◆計見 私は神戸の被災地でそれなりの仕事をしたという自負のある人間だけど、あれは「こころの」ケアではなかったと思っています。こころのケアをしようにも、避難所で「精神の」と言った途端に「ア、宗教でっか、いりませんわ」と言われてしまったり、避難所の責任者の校長先生に「うちには、そんな精神の弱いものはおりませんわ」と追い返された経験もスタッフから聞いた。中略
 「決して精神、精神というなよ。まずは風邪を診てやれ、他科の医者の手伝いをして、点滴をやれ。年寄りの脱水を厳戒せよ」「その避難所で医者として同僚からも被災者からも信頼を得てから、我々のお客さんだと思ったら世話をしなさい、なによりも安眠の確保だよ」「精神的外傷のチェックリストなんか振り回すなよ」と。

◆藤井の感想 確かに被災者で、初めて会う精神科の医師や心理療法士に「こころのケア」を求める人などいません。そう簡単に被災者(患者さん)は心を許しません。被災地に何度も行ったからわかります。その点 鍼灸師は身体から入っていけるので有利です。「肩こり、首コリを楽にします」と患者さんに近づけます。鍼灸師は被災者の極度の緊張や恐怖、悲しみ、抑うつ状態を治療しますが「楽になりますよ」としかいいません。「眠れるようになりますよ」とは言いますが「あなたの心をケアしてあげますよ」というような不遜な言葉は口にしません。

◆計見 疲弊消耗の程度に応じて、精神的な機能の損傷の程度もひどくなっている。幻覚妄想状態だから重篤だ、とはならない。幻の声を聞き、おかしな妄想にとりつかれていたって、さほど重症には至らず、回りの人間にとって無害に生きてる人は沢山いる。そういう人は大概は、良く寝て、食べています。

◆藤井の感想 まさに中医学、東洋医学と同じ考えです。現代医学でも「脳腸相関」が注目されています。身体とこころ(脳)は同じなのです。

※脳腸相関とは、重要な器官である脳と腸がお互いに密接に影響を及ぼしあうことを示す言葉。ストレスを感じるとおなかが痛くなり、便意をもよおします。脳が自律神経を介して、腸にストレスの刺激を伝えるからです。逆に、腸に病原菌が感染すると、脳で不安感が増すとの報告があります。新型コロナウイルスは腸に長く残ることがあります。それがブレインフォッグ(脳の霧)をもたらすという説もあります。

※計見 一雄(けんみ・かずお)
1939年東京都生まれ。千葉大学医学部卒業。医学博士。千葉県精神科医療センターの設立に参画、現在名誉センター長。公徳会佐藤病院(山形県南陽市)顧問。精神科救急医療という分野を立ち上げ、今も臨床の最前線に立つ。日本精神科救急学会前理事長

日経ビジネスオンライン お父さんが「眠れない」のは、心の問題ではない
https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00059/032200344/
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※結(ゆい)鍼灸院は5日木曜から開けます。電話受付は4日水曜からです。

※午後の受付時間繰り上げのお知らせ
新年より午後2時30分〜5時30分に受付時間を繰り上げます。
最終受付時間が午後5時30分になります。電話受付も午後8時までになります。

posted by ゆい at 10:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記